東京・南青山の児童相談所建設について住民と行政がもめている。
簡単に言うと住民から「港区青山にそんなもの作るな」というクレームが入った。
南青山は自分でしっかり稼いだお金で住む街だ。
青山のブランドイメージが下がってしまう。
この地域は習い事をしてる子供が多く学力などのレベルも高いのだ。
要は「児童相談所なんか建設されたら見ない青山という土地のブランドが下がる(下がりかねない)」と住民が言う。
もちろん全住民が言ってるわけではないだろうが、この件について世間で賛否票論が巻き上がっている。
住民のエゴだ。
いや、正論だ。
そこに住むことがステータスという場所がある。
以前は田園調布だったし、世田谷などがそうだろう。もちろん一般庶民が住める値段ではない。売り物件や貸し物件などほとんど皆無だ。いくら住みたい街に吉祥寺や渋谷、最近なんかは赤羽などが選ばれていようが、金持ちはやっぱり港区などのタワーマンションの方がステータスなんだろう。
京都(もちろん市内)に住むことは賃貸マンションや今はやりのシェアハウスなんかもあるから可能だが、「ひいじいさんの頃から住んでる」とか「築100年超えてる」とかでない限り新参者は相手にはされない。だから金持ち(成金)は大原や嵯峨野の別荘を狙う。
同じことは地価の高い東京でも言えるだろう。だから軽井沢に別荘を持つとか、葉山にヨット係留させてるとか、とにかくステータスになる土地を手に入れようとする。まぁ、いくら葉山や逗子に別荘を持っていても京都と同じく、「先祖代々鎌倉に住んでる」っていう住民には勝てないのだがね。
東京なんて言ったところで、所詮江戸幕府が開かれるまでは未墾の土地。
池波正太郎の鬼平犯科帳を読めば、今の赤坂や渋谷などがどれほど僻地だったか分かる。今騒いでる南青山などの港区でも似たようなもんだ。六本木なんて字のごとくだ。
明治維新前に黒船が来航して横浜、新潟、函館、そして神戸が開港した。
司馬遼太郎の「竜馬がゆく」にも書いてるが、その頃の神戸なんて何もない僻地だ。横浜もそうね。大阪(なにわ)や東京(江戸)の中心部から話したところに港を作ったんだもの。鎖国時代に唯一開港してた長崎の方がよっぽどハイカラだったはずだ。それが今じゃぁ「歴史と文化の街」って感じでステータスになっている
兵庫県の芦屋なんか未だに六麓荘あたりにはそう簡単には住めない。
もともとなにわ商人の別荘地と栄えたこの地区は夜景も素晴らしいし、どの家も豪邸と呼ぶにふさわしい門構えの邸宅ばかりだ。本当かどうかわからないが、ここに住むためには住民の2人以上の紹介状がないとダメらしい。ここには電信柱(及び電線)が無い。景観重視で地中に埋めたそうだ。自治会費もべらぼうに高い。あくまでも噂だがね。
田舎に行けば、あの山もこの山も全部オラのとこの土地だぁって人もいるし、あっこから多分あのあたりまで東京ドームに換算すると何個分になるのかわからんくらいの広い土地を所有してる人もいる。
自然と広大な景色がと言いながらも、地方でいくら広い土地を持っていようが、とにかく東京都心の一等地で住むことがステータスだとされることは間違いない。
銀座のクラブと新宿のスナックではボトル一本の単価も違う。足立区と表参道の美容室ではイメージも違う。
これは仕方がないことだ。
俺も大阪・梅田の角田町という関西で一番地価の高いところに店を出した時、べらぼうな家賃と引き換えに羨望を手に入れた。
毎年一坪あたりいくらだとかが発表されるが、地価が高いからいいというわけではないのだが、そこで店をしてる(できる)ということがステータスになってしまうのだ。
これは東京・銀座の寿司屋、大阪・新地のクラブ、京都・祇園の料亭などでも言えるだろう。
そこで店がやれるということが、イコールステータスなのだ。
そのステータス(箔付け)が欲しくてケーキ屋やファッションブランドはホテルや百貨店に出店するのではないかね。
そういや江戸前寿司の老舗が、ホテルの別館に移されたって騒いでたことがあったな。
南青山の住民が児童相談所を作られるのを拒否したいのは、このブランド価値を守りたいからだろう。
住民以外の人があれやこれや言ったところで、住んでる人の気持ちはわからない。
以前大阪・江坂にあった関連店がいきなり売り上げが減ったので調査に行った。
現地に行ってすぐ原因がわかった。
同じビルに「プロミス」「アコム」アイフル」「ライフ」などの消費者金融が入ってたのよ。これによってビルのイメージが悪くなったのだ。
児童相談所と消費者金融を一緒にするなと言われそうだが、ブランドイメージというのは大切なのだよ。
先述の大阪新地でも安い食べ放題の店が出来てきてるし、京都の祇園でもチェーン店の進出が激しい。
そんな中でブランドイメージを守ることは結構大変なのだよ。
「南青山なんて大したブランドじゃないだろう」
そんなことを言う人は南青山のタワーマンションの一つでも買ってから言いなさい。
児童相談所設立の是が非か騒ぐのはそれからだ。
こんなことはそこの住民と行政で話し合って決めればいいよ。
部外者は静観しておこう。
簡単に言うと住民から「港区青山にそんなもの作るな」というクレームが入った。
南青山は自分でしっかり稼いだお金で住む街だ。
青山のブランドイメージが下がってしまう。
この地域は習い事をしてる子供が多く学力などのレベルも高いのだ。
要は「児童相談所なんか建設されたら見ない青山という土地のブランドが下がる(下がりかねない)」と住民が言う。
もちろん全住民が言ってるわけではないだろうが、この件について世間で賛否票論が巻き上がっている。
住民のエゴだ。
いや、正論だ。
そこに住むことがステータスという場所がある。
以前は田園調布だったし、世田谷などがそうだろう。もちろん一般庶民が住める値段ではない。売り物件や貸し物件などほとんど皆無だ。いくら住みたい街に吉祥寺や渋谷、最近なんかは赤羽などが選ばれていようが、金持ちはやっぱり港区などのタワーマンションの方がステータスなんだろう。
京都(もちろん市内)に住むことは賃貸マンションや今はやりのシェアハウスなんかもあるから可能だが、「ひいじいさんの頃から住んでる」とか「築100年超えてる」とかでない限り新参者は相手にはされない。だから金持ち(成金)は大原や嵯峨野の別荘を狙う。
同じことは地価の高い東京でも言えるだろう。だから軽井沢に別荘を持つとか、葉山にヨット係留させてるとか、とにかくステータスになる土地を手に入れようとする。まぁ、いくら葉山や逗子に別荘を持っていても京都と同じく、「先祖代々鎌倉に住んでる」っていう住民には勝てないのだがね。
東京なんて言ったところで、所詮江戸幕府が開かれるまでは未墾の土地。
池波正太郎の鬼平犯科帳を読めば、今の赤坂や渋谷などがどれほど僻地だったか分かる。今騒いでる南青山などの港区でも似たようなもんだ。六本木なんて字のごとくだ。
明治維新前に黒船が来航して横浜、新潟、函館、そして神戸が開港した。
司馬遼太郎の「竜馬がゆく」にも書いてるが、その頃の神戸なんて何もない僻地だ。横浜もそうね。大阪(なにわ)や東京(江戸)の中心部から話したところに港を作ったんだもの。鎖国時代に唯一開港してた長崎の方がよっぽどハイカラだったはずだ。それが今じゃぁ「歴史と文化の街」って感じでステータスになっている
兵庫県の芦屋なんか未だに六麓荘あたりにはそう簡単には住めない。
もともとなにわ商人の別荘地と栄えたこの地区は夜景も素晴らしいし、どの家も豪邸と呼ぶにふさわしい門構えの邸宅ばかりだ。本当かどうかわからないが、ここに住むためには住民の2人以上の紹介状がないとダメらしい。ここには電信柱(及び電線)が無い。景観重視で地中に埋めたそうだ。自治会費もべらぼうに高い。あくまでも噂だがね。
田舎に行けば、あの山もこの山も全部オラのとこの土地だぁって人もいるし、あっこから多分あのあたりまで東京ドームに換算すると何個分になるのかわからんくらいの広い土地を所有してる人もいる。
自然と広大な景色がと言いながらも、地方でいくら広い土地を持っていようが、とにかく東京都心の一等地で住むことがステータスだとされることは間違いない。
銀座のクラブと新宿のスナックではボトル一本の単価も違う。足立区と表参道の美容室ではイメージも違う。
これは仕方がないことだ。
俺も大阪・梅田の角田町という関西で一番地価の高いところに店を出した時、べらぼうな家賃と引き換えに羨望を手に入れた。
毎年一坪あたりいくらだとかが発表されるが、地価が高いからいいというわけではないのだが、そこで店をしてる(できる)ということがステータスになってしまうのだ。
これは東京・銀座の寿司屋、大阪・新地のクラブ、京都・祇園の料亭などでも言えるだろう。
そこで店がやれるということが、イコールステータスなのだ。
そのステータス(箔付け)が欲しくてケーキ屋やファッションブランドはホテルや百貨店に出店するのではないかね。
そういや江戸前寿司の老舗が、ホテルの別館に移されたって騒いでたことがあったな。
南青山の住民が児童相談所を作られるのを拒否したいのは、このブランド価値を守りたいからだろう。
住民以外の人があれやこれや言ったところで、住んでる人の気持ちはわからない。
以前大阪・江坂にあった関連店がいきなり売り上げが減ったので調査に行った。
現地に行ってすぐ原因がわかった。
同じビルに「プロミス」「アコム」アイフル」「ライフ」などの消費者金融が入ってたのよ。これによってビルのイメージが悪くなったのだ。
児童相談所と消費者金融を一緒にするなと言われそうだが、ブランドイメージというのは大切なのだよ。
先述の大阪新地でも安い食べ放題の店が出来てきてるし、京都の祇園でもチェーン店の進出が激しい。
そんな中でブランドイメージを守ることは結構大変なのだよ。
「南青山なんて大したブランドじゃないだろう」
そんなことを言う人は南青山のタワーマンションの一つでも買ってから言いなさい。
児童相談所設立の是が非か騒ぐのはそれからだ。
こんなことはそこの住民と行政で話し合って決めればいいよ。
部外者は静観しておこう。
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