今日は生でクリームなチョコレートです。
お徳用サイズパック入りチョコ。一度に全部食べてしまわないよう、集中力が必要です。鼻血が出ますからね。
チョコは甘い。甘いのは思い出。そう、子供のころの話をしましょう。甘くておバカな話。
子供はダジャレが大好きですよね。しょーもないダジャレを言ってゲラゲラ笑います。しかも、飽きもしないでくり返す。
僕もそんな子供のひとりでした。んで、だいたい子供は自分でダジャレを考えたりはせず、人から聞いたのをそのまま口にするわけですが、僕にはオリジナルのダジャレがありました。
ひとつは、「めーぶつ」というやつです。特産品とか、伝統の品なんかの名物ですね。その名物を、「目をぶつ」という意味にとらえたのです。
それで、友達や弟とふざけているときに、「めーぶつ」と言いながら、目をげんこつで殴っていたのです。
まーアホですよね。でも殴ると言っても、全力でやっていたわけではありませんよ。あくまでこぶしを当てるだけというか、たわむれる範囲の殴打にとどめていました。
だとしても、目を殴るというのはけっこう危険な行為ですよね。視力に影響しかねない。
でも子供だから、そこまで配慮しないわけです。やってたのは小学生のころだったんで、目をケガすると視力が落ちるかもしれないということくらいは知っていましたが、それでもなんか、ふざける楽しさを優先しちゃうというか、ついついやらずにはいられなかったんですよ。いやー、アホですね。
でも本気で殴っていたわけじゃありませんので、友達も弟も、そのせいで視力が落ちたりはしていなかったと思います。たぶんね。
もうひとつは、「おせいぼ」というやつです。説明するまでもなく、お歳暮からきています。
こちらもめーぶつと同様、行為をともなっています。「おせいぼ」と言いながら、友達を突き飛ばすのです。「押せ」とかけているのですね。
こちらもあくまでおふざけですので、本気で突き飛ばしたりはしません。軽くよろめかせる程度です。
めーぶつのほうは僕がひとりでやってたんですけど、おせいぼは小学二年のときにクラスでちょっとだけ流行ってました。なので、これを思いついたのは僕じゃなく、クラスの誰かだったかもしれません。
みんなおふざけでやってましたから、やってるほうもやられてるほうも笑ってましたし、それがきっかけでケンカになることもありませんでした。
しかしある日、事件が勃発しました。
女子5人が、ひとりの男子をいっせいにおせいぼしたのです。
僕が通っていた小学校は、中庭と外庭がありまして、そのあいだには1メートルほどの高低差がありました。中庭から外庭に降りる階段が2箇所、スロープが1箇所ありまして、それ以外の場所はブロック張りの斜面になっていました。
女子5人がおせいぼをしたのは、その中庭の、斜面スレスレの所だったのです。おせいぼを食らった男子は、頭から外庭に転落しました。
転落した男子は、重傷とまではいきませんでしたが、頭部にケガを負いました(どの部分にどのようなケガをしたのかは覚えていません)。当然学校側の問題となり、緊急のクラス会が開かれ、まず5人の女子が担任の先生に尋問されました。
先生はひとりずつ、「あなたは◯◯君を押したの」と問いただしました。1人目の女子は、「押してません」と答えました。2人目の女子も「押してません」と言いました。3人目4人目も「押してない」と言い、5人目も「押してない」と言い切りました。全員の答えを聞いた先生は、「じゃあ誰も押してないのに落ちたっていうとね!」と激高しました。
5人の返答を聞いていた僕は、「こいつらきたねぇな」と思いました。というのも、僕はたまたま5人がおせいぼをした現場に居合わせていたからです。
5人はたしかに、全員で同時におせいぼをしていました。僕は男子が転落していく瞬間まで目撃していたのです。たぶん唯一の目撃者だったはずです。
なので、5人が言い逃れのため、保身のためにウソをついているのは明白だったのです。
彼女たちの立場に立って考えると、普段からおせいぼをしていたわけではないので(普段おせいぼをしていたのは、もっぱら男子でした)、力加減がよくわからなかった、ということなのかもしれません。また、さほど力を込めていなかったにもかかわらず、5人同時に行ったせいで、思っていた以上に突き飛ばしてしまったのかもしれません。だとすると、同情すべき点もあることになりますが、だからといってウソをついていいわけではありませんよね。
この件の責任問題、犯人の特定と処罰がどこまで進められたか、どのような形で終結したかはよく覚えていません。言っても子供のしたことなので、そこまで厳密にしようとはしなかったのかもしれません。女子5人はこれといった処罰を受けることなく、曖昧な幕引きが図られたのかもしれません。
ただその代わり、「おせいぼ禁止令」が出てしまいました。
先生は、「お歳暮とは年末に感謝の気持ちを伝えるために贈り物をすることであって、人を突き飛ばすことではありません」という、生真面目すぎるお説教をしました。
それを聞いた僕は、「何くだらないこと言ってんだ。そんなのわかりきったうえでやってんだよ」と思いました。
ですが、禁止令は出されてしまいました。それに、クラスメイトがケガをしています。
なんとなく、今まで通り楽しめなくなってしまった雰囲気があり、おせいぼをする生徒は減っていきました。そして、いつの間にかみんな忘れてしまっていました。
子供のあいだの遊びも、流行り廃りがあります。それにひとつの遊びが禁止されても、ほかの遊びをすればいいだけのことです。
覚えていませんが、たぶんおせいぼ以外の流行りがすぐに訪れたのでしょう。
当時のクラスメイト、男子を突き落とした5人の女子、そして突き落とされた男子。ひょっとしたら、もう誰もおせいぼのことなど覚えていないのかもしれません。今はいっぱしの社会人となり、年末にはお歳暮を欠かさない、気遣いのできる大人になっているのかもしれません。
ですが僕は覚えています。くだらないダジャレとともに友達を突き飛ばす快感を。バカなこととわかっていながらバカをやる楽しさを。
あなたもおせいぼをやってみませんか。同僚をいきなり突き飛ばしてみませんか。
そうすれば、何かが変わるかもしれない。童心を取り戻せるかもしれない。
くだらない行為の果てに、歓喜の宇宙は開けているのです。
お徳用サイズパック入りチョコ。一度に全部食べてしまわないよう、集中力が必要です。鼻血が出ますからね。
チョコは甘い。甘いのは思い出。そう、子供のころの話をしましょう。甘くておバカな話。
子供はダジャレが大好きですよね。しょーもないダジャレを言ってゲラゲラ笑います。しかも、飽きもしないでくり返す。
僕もそんな子供のひとりでした。んで、だいたい子供は自分でダジャレを考えたりはせず、人から聞いたのをそのまま口にするわけですが、僕にはオリジナルのダジャレがありました。
ひとつは、「めーぶつ」というやつです。特産品とか、伝統の品なんかの名物ですね。その名物を、「目をぶつ」という意味にとらえたのです。
それで、友達や弟とふざけているときに、「めーぶつ」と言いながら、目をげんこつで殴っていたのです。
まーアホですよね。でも殴ると言っても、全力でやっていたわけではありませんよ。あくまでこぶしを当てるだけというか、たわむれる範囲の殴打にとどめていました。
だとしても、目を殴るというのはけっこう危険な行為ですよね。視力に影響しかねない。
でも子供だから、そこまで配慮しないわけです。やってたのは小学生のころだったんで、目をケガすると視力が落ちるかもしれないということくらいは知っていましたが、それでもなんか、ふざける楽しさを優先しちゃうというか、ついついやらずにはいられなかったんですよ。いやー、アホですね。
でも本気で殴っていたわけじゃありませんので、友達も弟も、そのせいで視力が落ちたりはしていなかったと思います。たぶんね。
もうひとつは、「おせいぼ」というやつです。説明するまでもなく、お歳暮からきています。
こちらもめーぶつと同様、行為をともなっています。「おせいぼ」と言いながら、友達を突き飛ばすのです。「押せ」とかけているのですね。
こちらもあくまでおふざけですので、本気で突き飛ばしたりはしません。軽くよろめかせる程度です。
めーぶつのほうは僕がひとりでやってたんですけど、おせいぼは小学二年のときにクラスでちょっとだけ流行ってました。なので、これを思いついたのは僕じゃなく、クラスの誰かだったかもしれません。
みんなおふざけでやってましたから、やってるほうもやられてるほうも笑ってましたし、それがきっかけでケンカになることもありませんでした。
しかしある日、事件が勃発しました。
女子5人が、ひとりの男子をいっせいにおせいぼしたのです。
僕が通っていた小学校は、中庭と外庭がありまして、そのあいだには1メートルほどの高低差がありました。中庭から外庭に降りる階段が2箇所、スロープが1箇所ありまして、それ以外の場所はブロック張りの斜面になっていました。
女子5人がおせいぼをしたのは、その中庭の、斜面スレスレの所だったのです。おせいぼを食らった男子は、頭から外庭に転落しました。
転落した男子は、重傷とまではいきませんでしたが、頭部にケガを負いました(どの部分にどのようなケガをしたのかは覚えていません)。当然学校側の問題となり、緊急のクラス会が開かれ、まず5人の女子が担任の先生に尋問されました。
先生はひとりずつ、「あなたは◯◯君を押したの」と問いただしました。1人目の女子は、「押してません」と答えました。2人目の女子も「押してません」と言いました。3人目4人目も「押してない」と言い、5人目も「押してない」と言い切りました。全員の答えを聞いた先生は、「じゃあ誰も押してないのに落ちたっていうとね!」と激高しました。
5人の返答を聞いていた僕は、「こいつらきたねぇな」と思いました。というのも、僕はたまたま5人がおせいぼをした現場に居合わせていたからです。
5人はたしかに、全員で同時におせいぼをしていました。僕は男子が転落していく瞬間まで目撃していたのです。たぶん唯一の目撃者だったはずです。
なので、5人が言い逃れのため、保身のためにウソをついているのは明白だったのです。
彼女たちの立場に立って考えると、普段からおせいぼをしていたわけではないので(普段おせいぼをしていたのは、もっぱら男子でした)、力加減がよくわからなかった、ということなのかもしれません。また、さほど力を込めていなかったにもかかわらず、5人同時に行ったせいで、思っていた以上に突き飛ばしてしまったのかもしれません。だとすると、同情すべき点もあることになりますが、だからといってウソをついていいわけではありませんよね。
この件の責任問題、犯人の特定と処罰がどこまで進められたか、どのような形で終結したかはよく覚えていません。言っても子供のしたことなので、そこまで厳密にしようとはしなかったのかもしれません。女子5人はこれといった処罰を受けることなく、曖昧な幕引きが図られたのかもしれません。
ただその代わり、「おせいぼ禁止令」が出てしまいました。
先生は、「お歳暮とは年末に感謝の気持ちを伝えるために贈り物をすることであって、人を突き飛ばすことではありません」という、生真面目すぎるお説教をしました。
それを聞いた僕は、「何くだらないこと言ってんだ。そんなのわかりきったうえでやってんだよ」と思いました。
ですが、禁止令は出されてしまいました。それに、クラスメイトがケガをしています。
なんとなく、今まで通り楽しめなくなってしまった雰囲気があり、おせいぼをする生徒は減っていきました。そして、いつの間にかみんな忘れてしまっていました。
子供のあいだの遊びも、流行り廃りがあります。それにひとつの遊びが禁止されても、ほかの遊びをすればいいだけのことです。
覚えていませんが、たぶんおせいぼ以外の流行りがすぐに訪れたのでしょう。
当時のクラスメイト、男子を突き落とした5人の女子、そして突き落とされた男子。ひょっとしたら、もう誰もおせいぼのことなど覚えていないのかもしれません。今はいっぱしの社会人となり、年末にはお歳暮を欠かさない、気遣いのできる大人になっているのかもしれません。
ですが僕は覚えています。くだらないダジャレとともに友達を突き飛ばす快感を。バカなこととわかっていながらバカをやる楽しさを。
あなたもおせいぼをやってみませんか。同僚をいきなり突き飛ばしてみませんか。
そうすれば、何かが変わるかもしれない。童心を取り戻せるかもしれない。
くだらない行為の果てに、歓喜の宇宙は開けているのです。
いったん冬らしい寒さが訪れるも、ここ数日冷え込みが落ち着き、ずっとこれくらいだったらいいなとは思うものの、環境のことを考えたらもっとしっかり冷え込んだほうがいいはずで、しかし人間というのは勝手だから、この冬も暖冬であってくれとついつい願ってしまいつつ、まつもときんに君がテレビに復帰するのかどうかが気にかかる今日この頃、皆さんいかがお過ごしですか的なM-1優勝予想です。昨日準決勝が行われ、今月22日に決勝戦が放送される、漫才の祭典M-1グランプリ。そのM-1の、優勝予想をいたしますってばよ。
ファイナルに残ったのは以下の9組。
ママタルト
令和ロマン
ジョックロック
真空ジェシカ
エバース
トム・ブラウン
ダイタク
ヤーレンズ
バッテリィズ
この中から僕が予想する優勝第1~第3候補は次の通り。
①エバース・・・去年の敗者復活戦で初めて観たんですけど、ネタの完成度の高さと、独自の着眼点に感心しました。将来有望なのは間違いなし。まだ認知度は低いでしょうから、初見のインパクトで思いっきりハネてほしいです。そんな期待を込めて第1候補。
②ヤーレンズ・・・去年の決勝進出と準優勝、そしてそれによるブレイクは、まあ嬉しかったです。前々から面白いと思ってましたのでね。認知度が上がることでよりウケるようになるタイプと、その逆のタイプがいるわけですが、楢原のキャラを考えると、ヤーレンズは前者。なので、初決勝の翌年優勝という、錦鯉パターンがおおいにあり得るだろうという予測に基づいて第2候補。
③ダイタク・・・キャラクター先行になりがちな双子コンビでありながら、ネタの完成度が高く、ウデもあるダイタク。今年ラストイヤーということは、これまでコツコツ積み上げてきたものがあるはずです。単に双子だというだけじゃない、漫才だってちゃんとしてるんだ、というところを世間に見せてほしい。評価されるべきが正しく評価されてほしいという願いを込めて第3候補。
ほかのファイナリストにもひとこと。
ママタルト・・・肥満のキャラ立ちまくりのママタルト。ネタ何度か観たことありますけど、個人的には今一歩という印象です。好みの問題なのかもしれませんが、正直優勝は考えられません。まーちゃんごめんね!
令和ロマン・・・去年優勝した俊英が、史上初の2連覇を獲りにきました。いや、あると思いますよ、2連覇。令和ロマンの実力ならね。おおいにあり得ます。でも、そうなってほしくない。やっぱこういう賞レースって、くすぶってる芸人のチャンスの場であるべきだと思ってますので。ただそれはあくまで僕の個人的願望。公平に実力で審査されるなら2連覇は充分あり得るし、第2候補くらいにしておくべきなのですが・・・。やっぱり連覇してほしくないので、今回は賑やかしになってくれることを期待します。
ジョックロック・・・NHK新人お笑い大賞、2年連続準優勝の実力コンビ。しかしなぜかネタ番組で見かけることはありません。あまりテレビに出たくないのでしょうか。充分面白いことは承知しているのですが、それでもなんとなく優勝まではいかないのではないかと。
真空ジェシカ・・・奇人・川北擁する真空ジェシカ。今年で4年連続ファイナリスト。すごすぎます。でもなぜか、真空ジェシカが優勝している絵が想像できません。良くて4位くらいな気がします。まーごめ!
トム・ブラウン・・・今年ラストイヤー。去年の敗者復活戦のあと、「あれだけすごいネタしたのに決勝行けなかった」ってグチってましたね。2018年のM-1で初めて観たときは衝撃でした。2人の漫才にかける気持ちはわかりますけど、それでも2018年のインパクトを超えることはできないんじゃないか、今回も望むような評価は得られないんじゃないかっていう気がします。
バッテリィズ・・・1回くらいは観たことあるかもしれませんが、記憶にない・・・。なのでなんとも言えません。どんなネタやるのかを楽しみにさせてもらいます。次のブレイク芸人になる期待も。
以上の9組に、敗者復活戦から選ばれる1組が加わって決勝が行われます。敗者復活の予想もしときます。出場者はまだ発表されていませんが、ワイルドカードのロングコートダディを除いた準決勝進出組になるはずです。だとすると、敗者復活戦に臨むのは以下の21組。
マユリカ
カベポスター
家族チャーハン
十九人
金魚番長
ナイチンゲールダンス
ドンデコルテ
シシガシラ
カラタチ
ひつじねいり
例えば炎
オズワルド
フースーヤ
今夜も星が綺麗
インディアンス
豆鉄砲
男性ブランコ
ダンビラムーチョ
滝音
豪快キャプテン
スタミナパン
去年審査方法が変わりました。ネットからの視聴者投票だったのが、観客による投票と、芸人審査員の投票に。今回もそうなんですかね?僕はそちらのほうが、純粋に面白さでの評価になりやすいから望ましいと思います。視聴者投票は半分くらい人気投票だと思ってますので。
オズワルド、インディアンスといった決勝常連組が、あと一歩のところでもがいているのが痛々しい。カベポスター、男性ブランコ、滝音あたりも充分復活を狙える位置にいます。ハゲネタ1本のシシガシラがまた来る可能性もおおいにある。「ネタパレ」で活躍中の家族チャーハンが、ここでもハネるかもしれない。でもやっぱ、ナイチンゲールダンスを推します。とにかく完成度が高く、なかるてぃんのキャラも立ってる。ちなみに、2年連続の復活推しです。
皆さんもよろしければコメント欄から優勝予想にご参加ください。第1~第3候補まで予想可とさせていただきます。今回も当たっても何も出ません。
gooブログのコメントフォームには名前とタイトルとURLの入力欄がありますが、これらは必須じゃなくて、コメントだけでも投稿できるはずですので、お気軽にお寄せください。
ファイナルに残ったのは以下の9組。
ママタルト
令和ロマン
ジョックロック
真空ジェシカ
エバース
トム・ブラウン
ダイタク
ヤーレンズ
バッテリィズ
この中から僕が予想する優勝第1~第3候補は次の通り。
①エバース・・・去年の敗者復活戦で初めて観たんですけど、ネタの完成度の高さと、独自の着眼点に感心しました。将来有望なのは間違いなし。まだ認知度は低いでしょうから、初見のインパクトで思いっきりハネてほしいです。そんな期待を込めて第1候補。
②ヤーレンズ・・・去年の決勝進出と準優勝、そしてそれによるブレイクは、まあ嬉しかったです。前々から面白いと思ってましたのでね。認知度が上がることでよりウケるようになるタイプと、その逆のタイプがいるわけですが、楢原のキャラを考えると、ヤーレンズは前者。なので、初決勝の翌年優勝という、錦鯉パターンがおおいにあり得るだろうという予測に基づいて第2候補。
③ダイタク・・・キャラクター先行になりがちな双子コンビでありながら、ネタの完成度が高く、ウデもあるダイタク。今年ラストイヤーということは、これまでコツコツ積み上げてきたものがあるはずです。単に双子だというだけじゃない、漫才だってちゃんとしてるんだ、というところを世間に見せてほしい。評価されるべきが正しく評価されてほしいという願いを込めて第3候補。
ほかのファイナリストにもひとこと。
ママタルト・・・肥満のキャラ立ちまくりのママタルト。ネタ何度か観たことありますけど、個人的には今一歩という印象です。好みの問題なのかもしれませんが、正直優勝は考えられません。まーちゃんごめんね!
令和ロマン・・・去年優勝した俊英が、史上初の2連覇を獲りにきました。いや、あると思いますよ、2連覇。令和ロマンの実力ならね。おおいにあり得ます。でも、そうなってほしくない。やっぱこういう賞レースって、くすぶってる芸人のチャンスの場であるべきだと思ってますので。ただそれはあくまで僕の個人的願望。公平に実力で審査されるなら2連覇は充分あり得るし、第2候補くらいにしておくべきなのですが・・・。やっぱり連覇してほしくないので、今回は賑やかしになってくれることを期待します。
ジョックロック・・・NHK新人お笑い大賞、2年連続準優勝の実力コンビ。しかしなぜかネタ番組で見かけることはありません。あまりテレビに出たくないのでしょうか。充分面白いことは承知しているのですが、それでもなんとなく優勝まではいかないのではないかと。
真空ジェシカ・・・奇人・川北擁する真空ジェシカ。今年で4年連続ファイナリスト。すごすぎます。でもなぜか、真空ジェシカが優勝している絵が想像できません。良くて4位くらいな気がします。まーごめ!
トム・ブラウン・・・今年ラストイヤー。去年の敗者復活戦のあと、「あれだけすごいネタしたのに決勝行けなかった」ってグチってましたね。2018年のM-1で初めて観たときは衝撃でした。2人の漫才にかける気持ちはわかりますけど、それでも2018年のインパクトを超えることはできないんじゃないか、今回も望むような評価は得られないんじゃないかっていう気がします。
バッテリィズ・・・1回くらいは観たことあるかもしれませんが、記憶にない・・・。なのでなんとも言えません。どんなネタやるのかを楽しみにさせてもらいます。次のブレイク芸人になる期待も。
以上の9組に、敗者復活戦から選ばれる1組が加わって決勝が行われます。敗者復活の予想もしときます。出場者はまだ発表されていませんが、ワイルドカードのロングコートダディを除いた準決勝進出組になるはずです。だとすると、敗者復活戦に臨むのは以下の21組。
マユリカ
カベポスター
家族チャーハン
十九人
金魚番長
ナイチンゲールダンス
ドンデコルテ
シシガシラ
カラタチ
ひつじねいり
例えば炎
オズワルド
フースーヤ
今夜も星が綺麗
インディアンス
豆鉄砲
男性ブランコ
ダンビラムーチョ
滝音
豪快キャプテン
スタミナパン
去年審査方法が変わりました。ネットからの視聴者投票だったのが、観客による投票と、芸人審査員の投票に。今回もそうなんですかね?僕はそちらのほうが、純粋に面白さでの評価になりやすいから望ましいと思います。視聴者投票は半分くらい人気投票だと思ってますので。
オズワルド、インディアンスといった決勝常連組が、あと一歩のところでもがいているのが痛々しい。カベポスター、男性ブランコ、滝音あたりも充分復活を狙える位置にいます。ハゲネタ1本のシシガシラがまた来る可能性もおおいにある。「ネタパレ」で活躍中の家族チャーハンが、ここでもハネるかもしれない。でもやっぱ、ナイチンゲールダンスを推します。とにかく完成度が高く、なかるてぃんのキャラも立ってる。ちなみに、2年連続の復活推しです。
皆さんもよろしければコメント欄から優勝予想にご参加ください。第1~第3候補まで予想可とさせていただきます。今回も当たっても何も出ません。
gooブログのコメントフォームには名前とタイトルとURLの入力欄がありますが、これらは必須じゃなくて、コメントだけでも投稿できるはずですので、お気軽にお寄せください。
今日はギリシャ神話の女神っぽいやつです。
真夏の水分補給にも、風邪を引いたときにも。スポーツ選手の常備飲料、アクエリアス。
スポーツと言えば体育会系。体育会系と言えば気合いと根性。そう、気合いと根性の話をしましょう。不愉快極まりない精神論の話。
18か19のころ、まだ熊本に住んでいたときですけど、焼肉屋さんでアルバイトをしようと、面接を申し込んだことがありました。当時は人と話すのがとにかく苦手だったので、厨房を希望しました。履歴書を持ってお店に行くと、30代くらいの男性店員さんが面接を担当してくれました。
そのとき何を話したか、詳しくは覚えていません。どんなメニューがあるか、どんな仕事なのかなどの説明を受けた記憶はあります。
その後、志望動機とか、個人的なことをいくつか質問されました。その中で店員さんが、「徳丸君は根性ある?」と訊いてきたんですね。
僕は笑いながらも、「いやぁ~、どうですかねぇ」などと、曖昧な答えを返しました。顔が引きつっていたかもしれません。
僕は、気合いとか根性とか、その手の精神論が大嫌いなのです。
店員さんは、仕事の大変さを強調したかったのだと思います。昼食時と夕食時、お客さんが押しかける混雑時はとにかく忙しく、バタバタになる。体力的に厳しいので、強い気持ちを持っていないと乗り越えられない。そう言いたかったのでしょう。
ですが僕は、「根性」という言葉にアレルギー的嫌悪感を覚え、肯定的な答えを返すことができなかったのです。結果は不採用でした。
もしあの質問に、力強く「あります!!」と答えていれば、採用になっていたでしょう。ですが、当時の僕は、軽々しく「根性」などと口にするような人のもとで働きたくはなかった。だから、正直不採用になってホッとしました。
その店員さんは、仕事内容のキツさを伝えたくて、根性の有無を尋ねていたのかもしれません。でも、ひょっとしたらそうじゃなかったかもしれない。従業員に対し、有無を言わさず体育会系ノリを強要するような人だったのかもしれません。
もしそうだったら、僕にとっては地獄のような職場だったはずです。デカい声を出すのが暗黙のマニュアルで、どんなにしんどかろうが「気持ちがあれば乗り越えられる」と、負担が過度に大きい、無理な労働、過重な労働量の消化を求められる。そんな職場だったのかもしれないのです。
いずれにせよ、時代は1990年代。当時はまだ、気合いだの根性だの、多くの人が頻繁に口にしていたし、それを他人に押し付けるのがハラスメントだとも思われていませんでした。そして、小心者で、武道やスポーツが特に好きではない僕にとって、「男なら当然共有すべき」と盲信されていたその精神論、時代の空気は、どうしても馴染むことができないものだったのです。
それから3,4年後。僕は福岡に移り住み、フリーター生活をしていました。あるとき、日雇い派遣で引っ越しの仕事をしたことがありました。
派遣のバイトは、20~30人ほど集められ、数人ずつ別々のグループに割り振られます。だいたい引っ越し会社の社員さん2~5人くらいのもとに、やはり2~5人ほどバイトが付いて、あれこれ指示されながら雑用をこなすのです。
その日あてがわれたリーダー格の、20代後半くらいの社員さんは、挨拶するやいなや、「気合い入っとるや?」と訊いてきました。
いかにも元ヤンキーといった風貌の、いかつい見た目の社員さん。僕はそのころには、表向きその手のノリに合わせることができる程度には大人になっていましたので、できるだけ元気よく「はい!」と、その場における正解の返答をしました。内心では「ああ、ハズレだ。今日1日はひたすらガマンだ」と、落ち込んでいましたが。
その元ヤン社員さんは、なかなか厳しめの人で、仕事中ちょいちょい叱責されました。冗談を口にすることもありましたが、このタイプの人がいかにも言いそうな、下品な冗談でした。
その日のチームには、もうひとり社員さんが付いていました。その方は元ヤンさんより年下で、元ヤンさんにとっては後輩か、弟分のような相手だったみたいなんですね。その日の終盤、社員さんたちのあいだで、勤務時間が長くて仕事がキツいという話題になったとき、元ヤンさんが後輩さんに、「絶対に辞めるなよ。辞めたら負けやけんな」と言ってたんですよね。
僕は、「そんなん人に押しつけんなよ」と思いました。
元ヤンさんが、「仕事を辞めたら負け」という教訓、もしくは美学を、自分自身に言い聞かせるのは個人の自由だし、ひとつの生き方として尊重されるべきです。でも、それを人に押し付けるのはよくない。いくら後輩だからといって、価値観の共有を無理強いしていいはずがない。
なんか、気合いだの根性だのを口にしたがる人って、価値観を押し付けることを問題と思っていなかったり、もしくは押し付けているという自覚がなかったりしますよね。頭の中が単純で、価値観はこの世にひとつしかないと思い込んでいるのでしょう。そして、その価値観を自分はちゃんと理解できていると。困ったものです。
ちなみに、あとで後輩さんと2人きりになったんですけど、そのときに、「もう少ししたらこの仕事辞めようと思ってる」って打ち明けられたんですよ。思い返してみれば、後輩さんは元ヤンさんの話を聞いてるとき、ちゃんと1回1回「はい」って相槌打ってたのに、「絶対に辞めるなよ」って言われたときだけ黙ってたんですよね。ああそーゆーことだったかと思うと同時に、いざ「辞める」となったとき、元ヤンさんから何言われるだろって、少し心配になりました。
それから20年ほど経ちました。今や多様性が常識して認知されだし、公教育の場に精神論が持ち出される機会も減少しつつあります。精神論に寄りかかって生きてきた世代も、徐々に社会から退場し始めています。気合いや根性が持ち出される機会も、どんどん減少していくことでしょう。
気合いや根性といった考え方、精神論がなくなればいいとまでは思いません。それを価値観として選び取る生き方は、これからもあっていい。でも、それを人に押し付けるのは、もうやめにしていただきたい。それが迷惑であるという自覚をちゃんと持ってもらいたい。そう思います。
僕は気合いと根性ではなく、テキトーとダラクです。
真夏の水分補給にも、風邪を引いたときにも。スポーツ選手の常備飲料、アクエリアス。
スポーツと言えば体育会系。体育会系と言えば気合いと根性。そう、気合いと根性の話をしましょう。不愉快極まりない精神論の話。
18か19のころ、まだ熊本に住んでいたときですけど、焼肉屋さんでアルバイトをしようと、面接を申し込んだことがありました。当時は人と話すのがとにかく苦手だったので、厨房を希望しました。履歴書を持ってお店に行くと、30代くらいの男性店員さんが面接を担当してくれました。
そのとき何を話したか、詳しくは覚えていません。どんなメニューがあるか、どんな仕事なのかなどの説明を受けた記憶はあります。
その後、志望動機とか、個人的なことをいくつか質問されました。その中で店員さんが、「徳丸君は根性ある?」と訊いてきたんですね。
僕は笑いながらも、「いやぁ~、どうですかねぇ」などと、曖昧な答えを返しました。顔が引きつっていたかもしれません。
僕は、気合いとか根性とか、その手の精神論が大嫌いなのです。
店員さんは、仕事の大変さを強調したかったのだと思います。昼食時と夕食時、お客さんが押しかける混雑時はとにかく忙しく、バタバタになる。体力的に厳しいので、強い気持ちを持っていないと乗り越えられない。そう言いたかったのでしょう。
ですが僕は、「根性」という言葉にアレルギー的嫌悪感を覚え、肯定的な答えを返すことができなかったのです。結果は不採用でした。
もしあの質問に、力強く「あります!!」と答えていれば、採用になっていたでしょう。ですが、当時の僕は、軽々しく「根性」などと口にするような人のもとで働きたくはなかった。だから、正直不採用になってホッとしました。
その店員さんは、仕事内容のキツさを伝えたくて、根性の有無を尋ねていたのかもしれません。でも、ひょっとしたらそうじゃなかったかもしれない。従業員に対し、有無を言わさず体育会系ノリを強要するような人だったのかもしれません。
もしそうだったら、僕にとっては地獄のような職場だったはずです。デカい声を出すのが暗黙のマニュアルで、どんなにしんどかろうが「気持ちがあれば乗り越えられる」と、負担が過度に大きい、無理な労働、過重な労働量の消化を求められる。そんな職場だったのかもしれないのです。
いずれにせよ、時代は1990年代。当時はまだ、気合いだの根性だの、多くの人が頻繁に口にしていたし、それを他人に押し付けるのがハラスメントだとも思われていませんでした。そして、小心者で、武道やスポーツが特に好きではない僕にとって、「男なら当然共有すべき」と盲信されていたその精神論、時代の空気は、どうしても馴染むことができないものだったのです。
それから3,4年後。僕は福岡に移り住み、フリーター生活をしていました。あるとき、日雇い派遣で引っ越しの仕事をしたことがありました。
派遣のバイトは、20~30人ほど集められ、数人ずつ別々のグループに割り振られます。だいたい引っ越し会社の社員さん2~5人くらいのもとに、やはり2~5人ほどバイトが付いて、あれこれ指示されながら雑用をこなすのです。
その日あてがわれたリーダー格の、20代後半くらいの社員さんは、挨拶するやいなや、「気合い入っとるや?」と訊いてきました。
いかにも元ヤンキーといった風貌の、いかつい見た目の社員さん。僕はそのころには、表向きその手のノリに合わせることができる程度には大人になっていましたので、できるだけ元気よく「はい!」と、その場における正解の返答をしました。内心では「ああ、ハズレだ。今日1日はひたすらガマンだ」と、落ち込んでいましたが。
その元ヤン社員さんは、なかなか厳しめの人で、仕事中ちょいちょい叱責されました。冗談を口にすることもありましたが、このタイプの人がいかにも言いそうな、下品な冗談でした。
その日のチームには、もうひとり社員さんが付いていました。その方は元ヤンさんより年下で、元ヤンさんにとっては後輩か、弟分のような相手だったみたいなんですね。その日の終盤、社員さんたちのあいだで、勤務時間が長くて仕事がキツいという話題になったとき、元ヤンさんが後輩さんに、「絶対に辞めるなよ。辞めたら負けやけんな」と言ってたんですよね。
僕は、「そんなん人に押しつけんなよ」と思いました。
元ヤンさんが、「仕事を辞めたら負け」という教訓、もしくは美学を、自分自身に言い聞かせるのは個人の自由だし、ひとつの生き方として尊重されるべきです。でも、それを人に押し付けるのはよくない。いくら後輩だからといって、価値観の共有を無理強いしていいはずがない。
なんか、気合いだの根性だのを口にしたがる人って、価値観を押し付けることを問題と思っていなかったり、もしくは押し付けているという自覚がなかったりしますよね。頭の中が単純で、価値観はこの世にひとつしかないと思い込んでいるのでしょう。そして、その価値観を自分はちゃんと理解できていると。困ったものです。
ちなみに、あとで後輩さんと2人きりになったんですけど、そのときに、「もう少ししたらこの仕事辞めようと思ってる」って打ち明けられたんですよ。思い返してみれば、後輩さんは元ヤンさんの話を聞いてるとき、ちゃんと1回1回「はい」って相槌打ってたのに、「絶対に辞めるなよ」って言われたときだけ黙ってたんですよね。ああそーゆーことだったかと思うと同時に、いざ「辞める」となったとき、元ヤンさんから何言われるだろって、少し心配になりました。
それから20年ほど経ちました。今や多様性が常識して認知されだし、公教育の場に精神論が持ち出される機会も減少しつつあります。精神論に寄りかかって生きてきた世代も、徐々に社会から退場し始めています。気合いや根性が持ち出される機会も、どんどん減少していくことでしょう。
気合いや根性といった考え方、精神論がなくなればいいとまでは思いません。それを価値観として選び取る生き方は、これからもあっていい。でも、それを人に押し付けるのは、もうやめにしていただきたい。それが迷惑であるという自覚をちゃんと持ってもらいたい。そう思います。
僕は気合いと根性ではなく、テキトーとダラクです。