今回はセブンイレブンオリジナルのミルク餡まんです。

白のこしあんにバターを混ぜて風味豊かに仕上げたこのお菓子、その正体は・・・福岡の名菓「博多通りもん」のパクリ商品です!
福岡名物のお菓子、定番のお土産と言えば、にわかせんぺいや鶴の子やひよ子(東京名菓にあらず!)なんかがあるわけですが、通りもんは割と最近(20年前くらいか?)になって誕生したお菓子なんですね。新参者ではあるんですけど、そのおいしさから一躍売れ筋トップにおどりでたという、スター名菓なのです。ちょうど今月の3日に「世界で最も売れている製菓あんこ饅頭」としてギネス記録にも認定されました。
皆さんは通りもんを食べたことありますか。お取り寄せもできるはずですので、ぜひ一度ご賞味を。食べてみればおわかりいただけるはずです。セブンのミルク餡まんは通りもんの類似商品だと。いいですか、もう一度言いますよ。セブンイレブンは通りもんをパクったのです!
セブンイレブンと言えばさ、最近24時間営業の見直しとか、弁当の値下げ販売なんかが話題になってるじゃないですか。あれはですね、根本には「コンビニのオーナー制」というシステム上の問題があるんですね。どういうことかと言いますと、セブンイレブンのひとつひとつの店舗を経営している方というのは、セブンイレブンの社員ではなく、店舗の経営権をセブンイレブンから借りている人たちなのです。セブンイレブンの経営を希望する人が、セブンの本社側に一定の金額を支払うことで経営権を借りることができるようになっているんですね。経営権を借りている人のことをオーナーと呼ぶのです。これはセブンだけでなく、コンビニ大手はみな採用している制度です。
皆さんは、繁盛しているコンビニが閉店するのを見たことがありませんか?いかにもつぶれそうな、客入りの悪い店舗ではなく、いつも賑わっていた店舗がなぜか閉店してしまった、というケースを。あれはコンビニのオーナー制度の弊害なんですね。もし、それぞれの店舗の経営者が社員であるならば、体力の限界だとか、年老いた両親の面倒をみなければいけないなどといった理由でオーナーを続けられなくなった場合、本社の判断で他の社員を出向させて経営を持続することができるわけですが、オーナー制だと、本社側、あるいは他の店舗とのつながりが一切ないので、自力で代わりの経営者を探してこないことには、営業を続けることができないのです。しかし、なかなか自力で探すことは難しい。そのため、繁盛しているのに閉店してしまう、という現象が起きてしまうのです。
で、このオーナー制の決まり事のひとつに、「弁当の買い取り」というものがあります。これは、お店で販売する弁当を、本社がオーナーに買い取らせる、というシステムのことです。まず、製造工場で作られたお弁当というのは、「本社のもの」なのですね。それをオーナーが買い取ることで各店舗に並べられているのです。弁当の販売のために、オーナーは本社にお金を支払わなければならない。この買い取る弁当の数や種類というのは、オーナー側が決めることはできません。本社側が決めた数量を、必ずすべて買い取らなければならない、という決まりになっているのです。するとどうなるのか。本社側は、オーナーにすべて買い取らせるから、絶対に赤字になることがないのに対し、オーナー側はある程度の個数を売り切らないと、黒字を出せないのです。結構えげつないシステムなのですよ。何年か前に、京都のセブンイレブンで、弁当を値下げ販売した店舗と、セブン本社が対立してたことがありましたけど、その背景にはこの弁当買い取りのシステムがあるというわけなのです。
上に述べたことは、ひょっとしたら細部の記憶違いがあるかもしれませんが、おおむね間違ってはいないはずです。そして、セブンイレブンのみならず、ローソンやファミリーマートなどの大手も、だいたい同じような決まりで弁当販売を行っているのです。
まず、店舗の経営権借り受けのために支払わなければならないお金というのが、かなり高額であるため、多くのオーナーは借金を抱えた状態で経営をスタートさせるわけですが、黒字を出し、なおかつ借金の返済も続けるというのはかなり大変らしいのです。そのため、経営がうまくいかず、赤字を累積させたうえ、経営権の借金も残したまま閉店にいたる、というオーナーも少なくないのです。そして、そうなったとしても、コンビニ本社側は痛くもかゆくもない。自分たちは赤字を被ることがないオーナー制度に守られて、つねに肥え太っているのです。
24時間営業の見直しや、弁当の値下げ販売の問題は、昔からあった構造上の歪みがようやく噴出してきた、ということなのです。本社とオーナーの間には、契約上の力関係もあり、不満があっても従わざるを得ない面が多い。それでも、マスコミの論調は割と穏やかというか、言葉遣いが遠回しですよね。これはもちろん、大手コンビニ各社がマスコミのスポンサーだから、ですね。立場上お得意様の悪口を大々的に言うことはできないから、口調が弱々しいのです。もし仮にコンビニ各社がスポンサーじゃなかったら、これらの問題はもっとはやくから取り上げられ、かなり強い批判にさらされていたことでしょう。
さて、このような話をすると、「コンビニ許すまじ、無くしてしまえ!」といった強めの意見が出がちです。しかし、コンビニはもはや「現代のインフラ」とまで呼ばれています。電気・ガス・水道などと並んで、生活に必要不可欠なもののひとつ、ということですね。公共料金の振り込みや宅配便の受け取りなんかもできて、便利なことこのうえない。だから、無くすよりは、絶対にあったほうがいい。僕も一人暮らしの独身者として、コンビニには今後もあり続けてほしいと思います。
24時間営業の見直しの記者会見で、オーナーのひとりが「私はセブンイレブンを愛しています」と発言してましたよね。ああいう気持ちが大事だと思うんです。本社側に問題があるからといって、それを声高に非難するのではなく、前向きな改善を求める。そうやって、本社とオーナーのより良い関係を築いていくことが、最善の道なのではないでしょうか。個人的には、オーナー側に負担が多すぎる現行の制度を、大幅に見直すべきだと思います。
あー、なんか真面目な話ばっかりしちゃったな。疲れてきたよ。眠たーーーーーーーーーーい!!(by.天竺鼠 川原)

白のこしあんにバターを混ぜて風味豊かに仕上げたこのお菓子、その正体は・・・福岡の名菓「博多通りもん」のパクリ商品です!
福岡名物のお菓子、定番のお土産と言えば、にわかせんぺいや鶴の子やひよ子(東京名菓にあらず!)なんかがあるわけですが、通りもんは割と最近(20年前くらいか?)になって誕生したお菓子なんですね。新参者ではあるんですけど、そのおいしさから一躍売れ筋トップにおどりでたという、スター名菓なのです。ちょうど今月の3日に「世界で最も売れている製菓あんこ饅頭」としてギネス記録にも認定されました。
皆さんは通りもんを食べたことありますか。お取り寄せもできるはずですので、ぜひ一度ご賞味を。食べてみればおわかりいただけるはずです。セブンのミルク餡まんは通りもんの類似商品だと。いいですか、もう一度言いますよ。セブンイレブンは通りもんをパクったのです!
セブンイレブンと言えばさ、最近24時間営業の見直しとか、弁当の値下げ販売なんかが話題になってるじゃないですか。あれはですね、根本には「コンビニのオーナー制」というシステム上の問題があるんですね。どういうことかと言いますと、セブンイレブンのひとつひとつの店舗を経営している方というのは、セブンイレブンの社員ではなく、店舗の経営権をセブンイレブンから借りている人たちなのです。セブンイレブンの経営を希望する人が、セブンの本社側に一定の金額を支払うことで経営権を借りることができるようになっているんですね。経営権を借りている人のことをオーナーと呼ぶのです。これはセブンだけでなく、コンビニ大手はみな採用している制度です。
皆さんは、繁盛しているコンビニが閉店するのを見たことがありませんか?いかにもつぶれそうな、客入りの悪い店舗ではなく、いつも賑わっていた店舗がなぜか閉店してしまった、というケースを。あれはコンビニのオーナー制度の弊害なんですね。もし、それぞれの店舗の経営者が社員であるならば、体力の限界だとか、年老いた両親の面倒をみなければいけないなどといった理由でオーナーを続けられなくなった場合、本社の判断で他の社員を出向させて経営を持続することができるわけですが、オーナー制だと、本社側、あるいは他の店舗とのつながりが一切ないので、自力で代わりの経営者を探してこないことには、営業を続けることができないのです。しかし、なかなか自力で探すことは難しい。そのため、繁盛しているのに閉店してしまう、という現象が起きてしまうのです。
で、このオーナー制の決まり事のひとつに、「弁当の買い取り」というものがあります。これは、お店で販売する弁当を、本社がオーナーに買い取らせる、というシステムのことです。まず、製造工場で作られたお弁当というのは、「本社のもの」なのですね。それをオーナーが買い取ることで各店舗に並べられているのです。弁当の販売のために、オーナーは本社にお金を支払わなければならない。この買い取る弁当の数や種類というのは、オーナー側が決めることはできません。本社側が決めた数量を、必ずすべて買い取らなければならない、という決まりになっているのです。するとどうなるのか。本社側は、オーナーにすべて買い取らせるから、絶対に赤字になることがないのに対し、オーナー側はある程度の個数を売り切らないと、黒字を出せないのです。結構えげつないシステムなのですよ。何年か前に、京都のセブンイレブンで、弁当を値下げ販売した店舗と、セブン本社が対立してたことがありましたけど、その背景にはこの弁当買い取りのシステムがあるというわけなのです。
上に述べたことは、ひょっとしたら細部の記憶違いがあるかもしれませんが、おおむね間違ってはいないはずです。そして、セブンイレブンのみならず、ローソンやファミリーマートなどの大手も、だいたい同じような決まりで弁当販売を行っているのです。
まず、店舗の経営権借り受けのために支払わなければならないお金というのが、かなり高額であるため、多くのオーナーは借金を抱えた状態で経営をスタートさせるわけですが、黒字を出し、なおかつ借金の返済も続けるというのはかなり大変らしいのです。そのため、経営がうまくいかず、赤字を累積させたうえ、経営権の借金も残したまま閉店にいたる、というオーナーも少なくないのです。そして、そうなったとしても、コンビニ本社側は痛くもかゆくもない。自分たちは赤字を被ることがないオーナー制度に守られて、つねに肥え太っているのです。
24時間営業の見直しや、弁当の値下げ販売の問題は、昔からあった構造上の歪みがようやく噴出してきた、ということなのです。本社とオーナーの間には、契約上の力関係もあり、不満があっても従わざるを得ない面が多い。それでも、マスコミの論調は割と穏やかというか、言葉遣いが遠回しですよね。これはもちろん、大手コンビニ各社がマスコミのスポンサーだから、ですね。立場上お得意様の悪口を大々的に言うことはできないから、口調が弱々しいのです。もし仮にコンビニ各社がスポンサーじゃなかったら、これらの問題はもっとはやくから取り上げられ、かなり強い批判にさらされていたことでしょう。
さて、このような話をすると、「コンビニ許すまじ、無くしてしまえ!」といった強めの意見が出がちです。しかし、コンビニはもはや「現代のインフラ」とまで呼ばれています。電気・ガス・水道などと並んで、生活に必要不可欠なもののひとつ、ということですね。公共料金の振り込みや宅配便の受け取りなんかもできて、便利なことこのうえない。だから、無くすよりは、絶対にあったほうがいい。僕も一人暮らしの独身者として、コンビニには今後もあり続けてほしいと思います。
24時間営業の見直しの記者会見で、オーナーのひとりが「私はセブンイレブンを愛しています」と発言してましたよね。ああいう気持ちが大事だと思うんです。本社側に問題があるからといって、それを声高に非難するのではなく、前向きな改善を求める。そうやって、本社とオーナーのより良い関係を築いていくことが、最善の道なのではないでしょうか。個人的には、オーナー側に負担が多すぎる現行の制度を、大幅に見直すべきだと思います。
あー、なんか真面目な話ばっかりしちゃったな。疲れてきたよ。眠たーーーーーーーーーーい!!(by.天竺鼠 川原)