徳丸無明のブログ

雑文、マンガ、イラスト、その他

菓道 キャベツ太郎・玉葱さん太郎・もろこし輪太郎

2021-05-21 23:39:47 | 
今日は菓道のスナック3太郎です。








キャベツ太郎は僕が子供のころからあって、パッケージのうしろに書いてある「通信簿に関係なくおいしいョ!!」というメッセージも昔のまま。玉葱さんともろこし輪はあったかな・・・。わりと最近できたのかも。
コロナ関連の報道の中で、蔓延防止等重点措置、略して「まんぼう」という言葉を聞いたとき、ひたすらダサい略称だなと思うと同時に、「まんぼうシール」なるものの存在を思い出しました。
今はどうなのかわかりませんけど、以前ブックオフに売り払うことを目的とした書店での万引きが問題視されていたことがあったんですね。で、福岡の書店組合がその対策として製作したのがまんぼうシールなる代物。
魚のまんぼうのイラストのシールで、書店で新刊本を購入する際に、店員さんがこのシールを本に貼りつけるという制度を導入したのです。このシールが付いていれば本屋できちんとお金を払って入手したという証拠になるので、古本屋さんはシールの有無を目安にすれば、万引きされた本を買い取ることはない、という目論見でした。「万引き防止」の略で「まんぼう」というダジャレですね。
このシールの粘着力は非常に高く、無理に剥がそうとすれば破れたり、汚い跡が残ってしまうようになっていました。目安となるシールなので、一度貼ったら剥がせないようにそうしていたのです。
このまんぼうシール、デザインが死ぬほどくそダサいのですね。「まんぼうシール 福岡」で画像検索すれば出てきますんで、よかったら一度見てください。とにかくダサいから。
僕は当時、自分がお金払って買った大事な本に、こんなダサいシール貼られたらたまったもんじゃねーな、と思ってました。
デザインがダサいだけではありません。感のいい人はお気づきでしょうが、このシールには、ほかにも問題が山ほどあったのです。
まず、書店で購入される本は、必ずしも古本屋に持ち込まれるわけではない、ということ。個人が自分の蔵書として、一生所有することだってありますし、むしろそちらのほうが多いかもしれません。万引き防止という動機のためとはいえ、個人の所有する本に、有無を言わさずシールを貼りつける行為は、許されるのか。
また、このシールが導入されたのは2006年7月だったのですが、それ以前に書店で購入した本には、当然ながらシールは貼られていません。「まんぼうシール導入以前に購入された本」と「万引きされた本」を、どう見分けるのか。
それに、この制度は福岡県だけのものですので、県外で購入された本にもシールは貼られていません。古本屋さんは、「福岡県で購入された本」と「県外で購入された本」をどう見分けたらいいのか。福岡県外の古本屋にまんぼうシールが貼られた本を持ち込んだ場合、シールがマイナス査定となり、買い取り値が安くなったり、買い取り拒否されたりなどの弊害も予想されます。
そして、万引き防止を謳ってはいるものの、このシールが防げるのは「古本屋への売却を目的とした万引き」だけで、通常の「本を手に入れるための万引き」は防止できません。
書店員さんが1冊1冊にシールを貼らねばならないという負担も生じますし、客が「勝手に変なもん貼るな」という苦情をつけるおそれもあります。
このように、とにかく問題だらけのシールだったのです。
僕は、この制度を考えたヤツはアホなのか、と当時からあきれていました。
まんぼうシールが導入されてから、本屋さんでマンガを買ったこともありました。僕はシールが貼られそうになったら、すかさず拒絶するつもりでいました。ずっと手元に置いておくつもりのマンガでしたし、何よりダサいシールが耐え難かったのです。
ですが、マンガにシールは貼られませんでした。代わりに、店員さんはレシートの余白にシールを貼ってよこしました。それが書店の「大人の対応」だったのです。
おそらく、書店では次のようなやり取りが行われていたはずです。
「組合からまんぼうシール届いたけど、これホントに貼るの?」
「お客さんがこんなシールの付いた本買えるかっつって別の本と取り替えさせられたらどうすんの?シールが付いた本、自腹買い取りになるの?」
「万引き被害に遭ってる書店がなんでこんな負担まで引き受けなくちゃならないんだろう」
「みんな組合に不満あるけど従わざるを得ないしねぇ・・・」
そんで、表向きは組合の決め事に従ってるフリして、現場では絶対に本に貼らない、という2面対応になったのだと推測されます。
まんぼうシールはとにかく不評で、苦情も多かったらしく、約2年で廃止されたそうです。僕はよくブックオフで立ち読みしたり、マンガを買ったりすることもあるのですが、シールが貼られた本を見かけたことは一度もありません。
導入されはしたものの、実際に本にシールが貼られたことはほぼ皆無で、当然ながら万引き防止の効果は得られず、シールの製作費が無駄になっただけ、というのがことの顛末だったようです。
まったくもってバカバカしい限りではありますが、今になってみると、記念に1枚くらいはシールもらっときゃよかったかな、という気もします。


ここで新型コロナウイルス関連身辺ニュース。
行きつけの図書館が、緊急事態宣言を受けて5月12日~31日まで臨時休館になりました。2度目の臨時休館です。しかも、前回は事前に電話連絡が来たのに、今回は連絡なしで、行ったら閉まってました。もぉ~。
しかも6月以降開館するかどうかは未定だそうで、緊急事態宣言が延長されればそれに合わせて休館も伸びるかもしれないのです。前回の臨時休館は2ヵ月半くらいでしたか。今回はどうなることやら。