徳丸無明のブログ

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東ハト ビーノ うましお味・ブラックペッパー味

2024-11-16 23:43:56 | 
今日はビーのものです。






えんどう豆の、ノンフライスナック。ビールのおつまみに、たぶん最適(お酒飲まない人の意見)。もちろんおやつとしてもべリーグー。
皆さんは自分の行動をふり返って、「なぜあんなことをしたんだろう」と思ったことはありますか。僕はあります。
そんな、自分で自分がわからなくなる話をします。Why?な話。
僕は以前、福岡ドームで働いていました。野球の試合のときに、チケットのもぎりや席案内などの接客を行う仕事です。
たまにお客さんが体調を悪くしたり、打球にぶつかってケガをしたりすることもあります。そんなときは、医務室にお連れします。医務室への案内も仕事のひとつなのです。
ある日、貧血か何かで気分の悪くなったお客さんがいました。意識が朦朧としておられたので、車椅子で医務室へお運びしました。
医務室に到着後、すぐにベッドに寝かせることになりました。しかし、意識のない人の、脱力した体は重たく、2人の看護師さんは扱いに手こずっていました。ベッドの左側は壁なので、右から担ぎ上げるしかなく、それがまたやりにくそうでした。
僕は手を貸そうと、ベッドの上に乗りました。奥のほう、左側からお客さんを引っぱり上げようと考えたのです。
しかしそのとき、僕は土足でした。靴を履いたままベッドに上がったのです。
お客さんを寝かせる手伝いはできましたが、ベッドを汚してしまいました。白いシーツに、茶色い靴跡が付いてしまったのです。
看護師さんが、迷惑そうな顔をしてシーツを手で払っていました。
直後に、僕は思いました。なぜこんなことをしたのだろうと。
ベッドに靴を履いたまま上がるなど、あまりに非常識です。それが非常識だと理解できる感覚は、ちゃんと身に付いているのです。
なのに、してしまった。どうして?
我がことなのに理解不能でした。
当時、アメリカのコメディドラマ『ダーマ&グレッグ』がNHKで放送されていました。僕はこのドラマのファンで、熱心に視聴していたのですが、アメリカの話なので、作中に、靴を履いたままベッドに寝そべるシーンが何度かあったんですね。
それを観ていたので、意識に刷り込まれてしまい、「ベッド=靴を履いたまま」という固定観念ができあがっていたのではないか、それでつい、土足のまま上がってしまったのではないか、と思うのです。心当たりがあるはそれくらいなんですね。
もちろんそんな思い込みがあったとしても、許されることではありません。悪いのはドラマではなく、僕です。
あのときの看護師さん、すみませんでした。

それと、こんなこともありました。
僕は母方の祖母と同居していたんですけど、父方の祖父母のほうは、自宅から少し離れたところに2人で住んでいまして、子供のころはちょいちょい遊びに行っていました。保育園の年長さんのころだったと思いますけど、ある日いつものように祖父母の家に遊びに行きまして、おばあちゃんにご飯を食べさせてもらってたんですね。
その日は鳥の骨付き肉が出ました。チキチキボーンとか、そーゆーたぐいの肉です。
僕は手づかみでムシャムシャ食べてたんですけど、子供なので、食べ方が少々荒かったんですね。きれいに肉を食べきらず、骨の周りに身が残っていたんです。
すると、おじいちゃんがそれを見つけて、「まだ食べられる。ここにもここにもまだ付いとる」と、肉が残ってる箇所を指さしてきました。
僕はそれに対し、「じゃあおじいちゃんが食べて」と答えました。
おじいちゃんは気性の荒いところのある人でしたが、感情的になることなく、静かに「アホ」と言いました。
今になって考えると失礼極まりない返答なのですが、そのときの僕は本気でそう思っていたのです。「おじいちゃんが食べればいいのに」と。
まだ幼かったので、細かい作業が苦手だった、というのもあります。骨の周りの肉をきれいに食べるのは、当時の僕には難しかった。
だとしても、ほかにもっと言い方があったよな、とは思います。自分の食べ残しの、骨にこびりついた肉を、自分よりずっと年上の人に食べさせていいはずがない。当時の僕は、そのような常識がまだ備わっていないほど幼かったわけですが。
ごく短いやり取りだったんですけど、妙に覚えてるんですね。これがもし「おじいちゃんに怒鳴られた」のであれば、大きなショックを受けたでしょうから、鮮明に記憶しているのも当然のことです。
でも、実際にはおじいちゃんは、ひとこと「アホ」と言っただけ。会話もそこで終わっているのです。
印象に残るほどの出来事ではないのです。なのに、なぜかよく覚えている。
どうしてなんでしょうね。
おじいちゃんは、今は天国にいます。