転倒したこともあって、5,6年前から、革靴のかわりにスニーカー(運動靴)をはくようになった。私が子どもの頃は「ズック」と呼んでいた。
ナイキのスニーカーはアメリカ製だが、自分が履いているスニーカーは日本製だと思い込んでいた。理由は自分の足の形にぴったりで履き心地がとっても良かったからである。
きのう、入院するための上履きを買いに近所のショッピングモールを出かけて、はじめて日本製でないことに気づいた。円安に呼応して、スニーカーがすごく値上がりしていたからだ。
私のお気に入りのニューバランスはアメリカ製だった。きのう上履き用に買ったスケッチャーズもアメリカ製だった。
アメリカ製といっても開発販売会社がアメリカであって、製造はアジア諸国である。アメリカに富をもたらしているが、アメリカに職(労働場所)をもたらしていない。
20世紀の終わりから21世紀にかけて起きた、サプライチェンのグローバリズムの例の1つである。
トランプの関税発動の連発に、貧しいアメリカ国民が反対するよりも期待しているように見えるのは、これまでのアメリカの歴代政府がアメリカに富をもたらすことを重視し、職をもたらすことを軽視した反発であると思う。
しかし、問題の本質は野放図のお金儲け第一にある。トランプの関税策だけでサプライチェンのグローバリズムの弊害が解決するとは、私には思えない。