サラエボ、カルガリーオリンピックで、金メダリストとなったビットさん。
なんといっても「カルメン」が有名です。
ビットさん
「クラシックバレエのレッスンを受けて、カルメンの世界を作り上げました。
カルメンは男性を翻弄する魅力をもっているし、
カルメンの音楽も好きでした。」
荒川さん
「カルメンを演じる選手は、ビットさんのカルメンを必ずお手本にするのですよ。
ビットさんのカルメンをまずビデオで見てから、役作りにはいるのです。
どのようにして、あのような素晴らしい表現ができるのでしょう?」
ビットさん
「カルメンを演じたのは、私が22歳の頃でした。
16,7歳の頃にはなかった恋愛の経験も、22歳頃にはあったので
自分の恋愛経験が、カルメンには生かすことができました。
内面からにじみ出てくるものが、観客に感じてもらえることができれば
観客からの反応が返ってきて、自分自身またそれに喜びと感動を味わえることが
できるのです。
若い選手の人は、若々しさが表現できていればそれでいいと思います。
若い頃にしかない若さがあふれる演技ができれば。」
カタリーナ・ビットさんの「カルメン」の優雅な美しさは、
当時、その演技を見た私には驚き以外の何ものでもありませんでした。
伊藤みどりさんのトリプルアクセルと、ビットさんのクラシックバレエを基本とする
優雅な表現力は、現在の女子フィギュアスケートの礎となったことは
万人が知るところですね。