毎回、必ず観ている「篤姫」ですが、
天璋院となってからは、強いこと強いこと~
先週は、家茂に京都上洛を決意させてしまいます。
帝に「今の時勢では、攘夷はむずかしい。」ことを直接会って、説得させるためです。
上洛までの行き方を、勝麟太郎が、
「海路なら、費用も安くあがり、短い日数で京に着く。」
と意見しますが、天璋院は、陸路で押し切ります。
勝は、
「では、天璋院様のお好きな碁で、どちらにするか決めましょう。」
と説得しますが、
天璋院は、「ならぬ!陸路じゃ。」
と、強く断言。
天璋院は、「幕府の威光を示すためにも、陸路がよい。
それに海路など外国船がたむろして危ない。上様にもしものことがあってはならぬ。」
という考えから陸路を選ぶのです。
天璋院は碁が好きですが、先だって久しぶりに会った尚五郎さんと碁を打って、
あろうことか負けてしまいます。
だから、勝が、天璋院との間をおだやかにして運ぼうと考えついた「碁」の案は
功を成しません。
家定公が亡くなって、天璋院となってからは
徳川幕府を守るため、若い将軍、家茂の後ろ盾となる強い大御台所に徹しています。
実在した篤姫の写真を拝見すると、腰の据わった強い女性という感じです。
宮崎あおいさんは、腰のすわったというよりかは、
怜悧な女性としての天璋院が感じられます。
ドラマが始まった頃は、
「若い頃は宮崎さんでいいとして、天璋院になってからは
童顔の彼女で、大丈夫だろうか・・・」
という不安がありましたが、
確かな演技力と、メイクの技術で、天璋院になりきっています。
宮崎あおいさんは本当にすごい女優さんだとつくづく感じ入りました。
天璋院は、小松帯刀となった尚五郎さんに
「私は徳川の人間として徳川家を守っていきます。
あなたは薩摩を守ってください。」
と頼みます。
天璋院となった篤姫にとって
故郷の薩摩を守ってくれるよう頼めるのは、
かっての親友、尚五郎さんをおいて
ほかなかったのです。
尚五郎さんは、篤姫の分身なのでしょう。
これまでに「篤姫」について書いた記事はこちらです。
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