昨夜の「光る君へ」
ついに一条天皇が崩御されました。
藤原兼家の策略で、花山天皇を出家に追い込んだ後、わずか7歳にして
天皇となった一条でしたが、藤原氏に翻弄された一生でした。
藤原兼家の娘詮子を母に、
藤原兼家、藤原道隆、藤原道長の権勢のもと、
最後は病に追い打ちをかけるように、
占い師の言葉に絶望し、命を縮め世を去っていきました。
それにしても、一条天皇を演じた塩野瑛久さんは素晴らしくはまり役でした。
これほど雅で、高貴で、美しい帝は、見たことがありません。
幼いころから背負わなければならなかった天皇としての苦悩の表現も素晴らしく、
最後の臨終の場面は、剃髪したにもかかわらず、あの美しさ。
息をのむほどでした。
≪露の身の 草の宿りに 君をおきて 塵を出でぬる ことぞ悲しき≫
この一条帝の辞世の歌、誰に当てた歌かは、おのおのの心の中にしまっておきましょうか・・・
