この回にて、まひろと道長の関係は終わってしまいます。
まひろは、「源氏物語」を書きあげ、娘の賢子が自分の代わりに宮仕えをすることになり、
まひろは旅に出ることを決意します。
まひろと道長の若き日からの恋愛は、身分の違いによることで、結ばれず、
まひろは、道長に「直秀のように理不尽な殺され方をするようなこんな世の中を変えてほしい。」と、託し、
自身は身を引きます。
道長は、やがて一族栄華を極めますが、娘たちからは尊敬に値する父親にはなれず、
嫡妻の倫子には、心の中はまひろへの思いで占められていて、最後まで真の恋愛感情を抱くことができません。
まひろに去られ、ついに出家しますが、嫡男の頼道がまだ頼りないことから、
藤原公任ら昔からの友人とともに、頼道を支えることに。
まひろは、道長の支援のもと、一条天皇への献上と言う名目で「源氏物語」を書き始め、ついに書き終えますが、
それが完成され、自分が宮中にいる目的は果たせたと思い、
自分が書いた物語の地になった須磨、明石へ、さらには太宰府まで足を運びます。
須磨の海岸を思いっきり駆けて行くまひろの姿は、
身分と言うしがらみから抜け出し、自身が物語のなかに描いた須磨の海を肌で実感することによって、
自分自身の力で、また新たなエネルギーを蓄えていくのですね。
まひろの物語はまだまだ続きます。