北の旅人

旅行や、ちょっといい話などを。そして、時には言いたいことを、ひとこと。

1956-「14歳の心象風景」<39>

2010-02-10 11:21:15 | Weblog

<作文>
                            
うさぎとり

                                                 (SK)

よその人が、うさぎをとっているのを聞きました。僕もとりたくなって、針金でワナを作りました。そして、山へでかけました。

 しっかりと木にしばりつけました。その日は終って帰りました。次の朝、早く行って見ると、かかっていません。がっかりして帰って、又、次の朝行きました。

 すると、白いものがいたので、僕は急いで行ってみると、うさぎがかっていた。そして、僕は小躍りして家へ、よろこびいさんで帰りました。まだ、みんな「グウグウ」と、いびきをかいて寝ていました。うさぎをカベにかけました。

          ☆            ☆

 あの頃、山間の街だったから、30分も歩けば、畑があり、そこは冬になれば雪原となって広がっていた。

 そこに、うさぎの足跡があるのを見つけることは簡単であった。私もアウトドア派であった兄にくっついて、12度、うさぎのワナをかけに行った記憶がある。私たちの子どもの頃は、こんなことも遊びの一つとしていたのだ。

 まさに、♪うさぎ追いし 彼の山 こぶな釣りし彼の川 夢は今もめぐりて 忘れがたき ふるさと♪-の世界だった。