結構長い間ブログを中断していました。一部の読者の方々には、ご心配をおかけしていたかも知れません。単純に余りに時間がなく(ことにWi-Fi利用に於いて)、ブログ執筆に費やす時間がもったいなかったことによるものです。一段落がついたので、再開する次第です。
僕のブログを、要請している購読料も払わずに、苦境に陥った身寄りのない老人からの発信を、他人事のように眺めているだけの、そのような読者はどうでも良いのです。僕同様に、あるいは僕以上に困窮している(ゆみさんは大丈夫かな?)読者の方々には、ご心配をかけたくない。
なんとか生き延びています。今回も、元植物園館長氏から、助けの手が差し伸べられました。今のところ、一日500円程の食費でやっていける目途がついたので、ご心配は無用です。
ほとんどの方は、(表面的な次元でもって)親切を装って(本人たちは純粋に親切だと信じているのでしょうけれど)正論を上から目線で押し付けてくる。そして、僕のような枠組みから外れた人間を追い詰め、結果として排除して行く仕組みになっているのですね。まあ、嫌味ですが(笑)。
いずれにしても、ごく少数であるにせよ、分かってくださる方はいらっしゃるわけです。それで僕も必死で、やるべき作業に取り組んでいます。「屋久島の植物」を一時中断し、先に収入に結び付く可能性のある「海の向こうの兄妹たち」に取り組んでいるわけですが、当初想定していた既刊(2013年に自費出版)の500頁を章ごとに分割(20~50頁)、幾つかの訳注や追加記述を加えて、全20巻を刊行する目論見でいたところ、追加記述がどんどんと増えて行き、第1巻だけで368頁(全20巻だと7000頁越え)になってしまった。
僕の利益を1000円として、一冊7000円程の定価になってしまいます。こんな価格では購入してくださる方は僅かしかいないと思う。仮に5人だとすれば5000円の収益。20巻だと10万円にはなりますが、このペースだと月に2冊どころか、一年ほどかかってしまいそうな気がします。労力と報酬のバランス上、割が悪すぎるのですが、仕方がありません。僕の中国関係の作品の集大成と割り切って、ひたすら先に進めて行きます(中国の蝶や蝉や植物関係の集大成は、また別に企画する)。
ともかく第1巻はほぼ完成したので(六本脚に納入して)「屋久島の植物」に再度取り組みます。というわけで、とりあえず一息、ブログを再開していくことにしたのです。
実は、数日前から非常な憤りを覚えている事案があるのです。それについて触れて行きたい。
一平さん問題(今日判決が為されました)。
多大な憤りを覚えています。
この問題に、現在の人間社会に現れた歪のすべての根源が集約されているように思えます。例えば世界のあちこちで勃発している戦争・紛争とか。
僕に能力があれば、「一平事件」を一大スペルタクとして(ドストエフスキーの「罪と罰」とか、トルストイの「戦争と平和」に匹敵する壮大な次元で)小説化したいのですが、残念ながらその能力はありません。誰か取り組んでくれないですかね(一平氏自身にも期待しています)。
いずれにせよ、この問題に関しては、今後とも少しずつ触れていくつもりでいます。
今回は断片的に箇条書きで。
一平氏が裁判長に充てた手紙の評価が焦点となっていたようです。そしてその内容が「虚偽」であると見做されたようであります。権力、大衆による、力と数の理論に基づいた、エビデンスと結論づけ。
何度でも繰り返し言います。事実(真実と事実は異なるという見方もあるようだけれど、なに、同じです)は一つではない。
検察(彼らの権力が、いかに醜い基盤の上に成り立っているか、身に染みて感じている)は、一平氏の裁判長への申告文章が虚偽である、と結論づけた(裁判長もその判断にしたがって判決を下した)わけですが、それは強者の(裕福者、多数派)の理論でしかありません。
それは一つの事実ではあっても、事実の全てとは成り得ない。一平の訴えも、虚偽ではなく、紛いなき事実なのです。むろん、力や数(かのようにの基盤)の側から見れば、虚偽と見做されてしまうのでしょうけれど。
具体的にどういうことなのか、膨大な問題提起が含まれています。今後それを一つ一つ検証していきたいと考えています。
一平氏は、犯罪を犯した悪人であり、罪を認め、罰を受けねばなりません。しかし、それだけで済ませてはならない。
現在の世の中の背景を鑑みれば、罪や罰を背負わねばならぬのは、我々も同じです。一平氏には、この問題の本質を炙り出すべく、問題提起する(そのことで裁判長を含めた力のや数の側の心象を悪く導いていくとしても)責務があると思っています。
そもそも「一平氏事件」の一方の主役(いわゆる被害者)は大谷君なのですね。被疑者と被害者の関係は、単純な構図ではないのです。
大谷君は、野球選手として文句なく素晴らしい存在です。僕も彼の大ファンであり、その活躍を一喜一憂しながら見守っています。
しかし、人間としては (世間が幾ら褒め称えようとも、そして僕も彼の絶大な魅力を認めてはいるけれど)失格だと思う。
前にも書いたように、(大谷君の持つ)誰よりもボールを速く投げ、バットでより遠くまでかっ飛ばす能力、(一平氏の持つ)英語と日本語の二か国語を自由に操ることの出来る能力、そこに至る様々な努力、共に素晴らしいのです。決して後者が前者に劣るものではありません。
しかるに現実的には、例えば報酬の面だけを見ても、後者は前者の1000分の1にも及ばない。その中で一平氏(むろん彼の行った行為が多大な非難を受けなくてはならないことは確かだとしても)の置かれた立場は、「事実」だけでは表し得ない、多彩で複雑な側面を有しています。彼の弁明(金銭含む苦境)は、決して嘘ではありません(ある角度の光の当て方からは「虚偽」と見做されるにしろ、別の角度からの光の当て方に於いては「真実」でもあります)。
「問題」そのものが、特別なシチュエーションの上に成り立っている。きっかけは、大谷選手という、特別の存在にあるのです。
一平氏は、本来なら正面から大谷君に助けを求めるべきであったと思います。しかし、それは出来ない。
大衆に君臨する絶大な力を守るためには、異物は切り捨てられるしかありません(少々大袈裟な例ではありますが、如何なる戦争責任があるにせよ、天皇は守られるわけです)。
大谷君が、今後も未曽有の成績を上げ続け、人々を楽しませ続けるためには、弱い立場の存在は、犠牲になるしかないのです。
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今日、銀行に行って、HDD修復費分割支払いの5000円を振り込みました。
飯塚市には三井住友銀行がないため、他銀行から500円の手数料を支払って振り込まねばなりません。それで他銀行の口座を新しく作ろうと思ったのだけれど、そのためには携帯電話番号が必須とのこと、諦めざるを得ません。
それとは逆の、販売した本の売り上げの受け取りも、困難な状況に陥っています。これまでは三世の口座を通じて振り込んで貰っていたのが、昨今の「振り込み詐欺」防止とかの名目で、本人名義以外の口座は利用できなくなってしまいました。しかし、自分の口座は本人証明が出来ないでいる(携帯電話不所持のため)ことから、使えないのです(書留郵送か手渡ししか手段がないそうな)。
携帯電話を所有していない人間は、現実として市民生活を行うことが出来ない。
それもこれも、「個人情報」とか「人権」とかを絶対視する風潮の、余波を被っている、と言えそうです。
「個人情報」とか「人権」とかは、結局のところ、「力(強者)」や「数(大衆)」を守るものでしかありません。
そこから外れた人間は、その対象とさえ成り得ない。
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先日、大雨が降った日、徒歩でPCデポを往復していた路上で、大変な災難に遭遇しました。大きな水たまりをダンプカーが通過し、頭から大量の冷水を浴びせかけられてしまった。2時間歩いて部屋まで帰ったのですが、危ゆく凍え死んでしまうところだったです。
仮に凍え死んでしまっていたとしても、単なる(身寄りのない)老人の行き倒れと処理されてしまってお終いです。車社会の常識の許では、歩いている方が悪いのです。人権も何も、あったものではありません。
「人権」によって救済されるのは、一定の枠組みの中に納まっている人々のみ。弱者の、さらに外側に位置している人々は、切り捨てられるしかないのでしょう。
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これは一体、何なんでしょうか?
さっき、あや子さんから、「(読者の)ゆみさんからコメントが来ています」という連絡を受けたので、その返信コメントを入れて貰うように頼みました。
ゆみさんからのコメントの概略。
>生活大変そうで心配です。お手伝いできる方法は何があるのでしょうか?
>このブログの購読料(わずかな謝礼ですが)を、お渡しできる方法をお知らせ下さい。
>私のような資格も技術も経験もない何の取り柄もない者にとっては、賃金の値上げどころか今の仕事があるだけでもありがたく、次はないと思うと低賃金でもしがみつくしかありません。
>先生の娘さん?のような、キャンピングカーでの周遊、私もしてみたいです。まだ行ったことのない土地を見てみたいです。
僕の返信コメント。
>あや子さんから連絡があって、コメントを拝見しました。今ちょうど新しいブログをアップしようとしていたところです(ゆみさんのことにも少し触れました)。
>生活に困窮している読者の方には、購読料は要求しません(気になさらずに今後も気軽に訪れてください)。購読費云々は、充分に余裕があるのに、僕の要望を人ごとのようにスルーしている、一部の読者に向けての発信です。
>三世とジョージが、先日TVニュースに登場しました(エーゲ海サントリーニ島の地震のニュースの「現地」レポート)。実情は、ここでは伏せておきますが、彼らの逞しさは、我々も見習わねばなりません。
すると、あや子さんから
>ブログコメントに、ゆみさんへの返信を書き込みましたが、
「不適切なURLまたは禁止ワードが含まれているため、投稿できません」
という表示が出て、送信できませんでした。
何が不適切なのか、わかりません(URLは入れていません)。
という連絡が。
なんか、怖いですね。不可解な言論統制。