From An Album 「The Best Of Johnny Tillotson(1968)」 1958-1967 *some arrangement
当分の間、もう一つのブログ「社会の窓から」に紹介するのと同じ記事を、「あやこ版」の方にも併行して紹介していきます。
僕の本業は、一応「昆虫(殊に蝶)写真家」となっていると思います。でも私的には「写真家」などと大それた?ことは思っていません。一介の物書きです。蝶については、生殖器の構造比較による系統関係の考察。あと、セミの鳴き声構造や、野生アジサイの系統分類が、自分のライフワークだと思っています。
これまで何度も訴えてきたように、世間に「マニアック」と勘違いされているらしいのが哀しいです。間違ってもそのような姿勢では取り組んでいません。マニアックな所作とは対極にあると信じています。といって「アカディミック」という訳でもなく、あくまで「普遍性」に基づいた、「実態」の探求(結論や答えを出すつもりはなく探求自体が目的)です。だから、自分の仕事を「マニアック」な目で見られることほど、嫌なことは有りません。
一方、もう一つの「ライフワーク」と言ってよい「アメリカン・ポップス」に関しては、こちらは、はっきり言って、マニアックそのものです(笑)。自信を持って「マニア」を名乗り上げます(その道の凄い人のトンデモない膨大な知識には到底及ばないけれど)。
もっとも、(昨年一年、実際的な「ライフワーク」化していた、「香港デモに対する“客観的報道”」も含めて)言おうとしていることは、同じところに収斂する(「“答え”は一つではない」「同調の“空気”によって形成される“力”の所在に対する懸念」)のですが。
「ElvisとBeatlesの狭間で」は、「“涙くんさよなら”の謎・外伝~“外国人が把握する日本人の感性”の妥当性」があと3~4回(「ドイツにおける1963年の大ヒット曲“おみっちゃん”」「元野球選手で黒人のNo.1C&W歌手チャーリー・プライドの日本語歌唱“北風”」など)、昨年の正月前から書き進めている「A Short Story of The Cadence Record~3人の女性ポップス歌手ほか」、「“夢の枕を”&“涙ながらに”50バージョン」、「香港に於ける“路上ジュディ・ジュディ・ジュディ”100バージョン」、、、それから2~3日前突然割り込んで書き始めた「最強の英語教材~Johnny Tillotsonの歌詞“くらべられない素晴らしさ”を使って英語を極めよう!(についてのメモ)」、それぞれ9割方書き終えて、結びに戸惑っている間に、いつの間にやら年が変わろうとしています。
今日は正月元旦(大晦日の晩も元旦の晩もマクドナルドで深夜清掃のバイトです)なので、何かをブログにアップしておきたいと思い、手っ取り早く、ユーチュバー「キャンディ・チャンネル」さんの「ジョニー・ティロットソン・グレーテスト・ヒット」と、別のユーチュブに紹介されている「ザ・ベスト・オブ・ジョニー・ティロットソン」を基にした、私的アレンジ版の見出しの分だけを、リストアップして(各曲の)紹介をしておくことにしました。それぞれの曲の解説や感想を書きだすと、それぞれ一冊の本になってしまいそうな分量なので、それは後回しです。
ユーチュブ上には、ジョニー・ティロットソンのベスト集が多数紹介されています。その中でダントツで出来が良いのが、Candy Channel(多分、オーストラリアやニュージーランドか東南アジア在住の女性)です。「キャンディ・チャンネル」には、膨大なポップス「ベスト盤」が紹介されています。Johnny Tillotson Greatest Hits 【Full Album】(注:現在は全く無関係の同名ユーチュブが複数の別人により紹介されている)は、他のアーティストのベスト盤に比べ曲数はやや少ないのですが、選曲といい、音質といい、曲と曲の繋ぎの部分といい、そのセンスが何とも素敵なのです。
まず、「ジョニー・ティロットソン入門」アイテムとして、これを推薦紹介しておこうと、以前から考えていました。
ところが、昨年になって、突然消えてしまった! キャンデイ・チャンネルさんの紹介による他のアーテイストのベスト集は、大半がユーチュブ上に残っているので、ジョニー版特定の何らかのクレームがついたものと考えられます(実質ジョニーの曲を管理している現在の奥さんのナンシーによって消された可能性もある)。なんとも勿体ない話です。キャンディさんと(もしそうだとしたら)ナンシーに連絡を取って、何とか復活して貰えないだろうか?と交渉してみることも考えています(僕個人用にはクラヴィング・エクスプローラでパソコンに取り込んであるのですけれど、規約上それは公に紹介が出来ません)。
さて、ジョニー・ティロットソンのベスト盤として「まずこれ(キャンディ・チャンネル版グレーティスト・ヒット)を推薦」と上に記しましたが、実は、この「ベスト盤」は、かなり選曲が偏っていて、厳密には「ベスト盤」とは言い難いのです。同じユーチュブが何度か更新されていて、最初の頃には、“ベスト盤なのに何故「トーク・バック・トレンブリング・リップス」が入ってないの?”といったコメントも見られます。よく考えたら、その他にも「夢の枕を」とか、入るべき曲が多数抜けています。
選ばれている曲は、ほぼ全てがケイデンスからのリリース曲。しかも、本来なら「ベスト・ヒット」の中心となるべき、C&W系の曲が、ほとんど抜け落ちている。1曲だけ「涙ながらに」。それとMGMからのリリースが1曲だけ「恋はつらいね」。
キャンディさんの意図は、一般の(特にアジア諸国、なかんづく日本における)リスナーが認識している「ティーン・ポップス歌手」としての、ジョニー・ティロットソンの集大成であるわけです。
カントリー系の2曲は、中間あたりにかかります。R&B原曲のティーン・ポップ・バラード「アース・エンジェル」から、カントリー・フレバー満載の「恋はつらいねHeartaches By The Number」に移り変わる際の、ギャップというか、「違和感」が、何とも魅力的なのです。
いずれにしろ、一方の、すなわち(日本語曲は別として)日本でも馴染みのある、「ティーン・ポップス歌手」ジョニー・ティロットソンを最もよく表現している「ベスト盤」です。ちなみに、トップが「ジュディ・ジュディ・ジュディ」、2曲目が「キューティ・パイ」であることから、アメリカでも日本でもない国の制作であることが知れます。
それで、ジョニー・ティロットソンのことをよく知らない人に紹介する際には、まずこの「キャンディ・チャンネル盤“グレーティスト・ヒット”から始めよう、と考えていたわけです。もちろん、それだけでは代表的ヒット曲の(C&W系の曲が抜け落ちた)半分ですから、そこで、ユーチュブ上で紹介されている何種類ものベスト集の中から、もう一つ選んで共に紹介しておくことにしました。それが「ザ・ベスト・オブ・ジョニー・ティロットソン」(こちらも同名の異なるベスト集がユーチュブ上に幾つか取り上げられていて、今回紹介した中の「ユアー・ザ・リーズン」の画面の曲順に、ほぼ等しい)です。
二つの「ベスト集」は、違いが極端で、大半の曲が重なりません。「ザ・ベスト・オブ~」の方は、一曲目が「涙ながらに」で始まり、ラストが「恋はつらいね」で終わります。そして、2曲目から5曲連続で「グレーティスト・ヒット」に入っていない曲が続きます。早い話、カントリー系のヒット曲も収録されているのですね。バランス上は「ザ・ベスト・オブ」の方が、本来の意味での「ベスト盤」と言えると思います。
欠点の一つは「ウイズアウト・ユー」の選曲バージョン。実は、このベスト盤は、このブログ表題にも示したように、1968年リリースのMGM音源 「SE4532」のベスト・アルバムを基にしています。そのアルバムは、ケイデンス時代のヒット曲を新録しているわけですが、ユーチュブ上に紹介されている「ザ・ベスト・オブ」の一つ(すなわちここで取り上げたもの)は、客観的に考えてクオリティがより高いと思われるケイデンス音源に置き換えた(オリジナルに戻した)ものです。でも、唯一「ウイズアウト・ユー」だけが、MGM新録のままです。クオリティが劣るとは言っても、MGM新録の方も、それはそれで味があるのですが、「ウイズアウト・ユー」に関しては、ちょっと勘弁と思うほど、出来が宜しくない(笑)。
今回、曲順などは原則として68年MGMリリースの「ザ・ベスト・オブ」およびそれに基づくユーチュブ上の「ザ・ベスト・オブ」に従い、「ウイズアウト・ユー」を含めて、全てケイデンス時代の曲は、ケイデンス音源に置き換えました。
そのうえで、「グレイテスト・ヒット」の方の1曲目と2曲目の(米国ではヒットしていない世界的ヒット曲)「ジュディ・ジュディ」と「キューティ・パイ」を加え、また、代表的ヒット曲の一つでありながら、「グレイティスト」「ベストオブ」のどちらにも収録されていない「どうにも出来ない」「涙でいっぱい」を追加、末尾にジョニーのロングインタビュー(21世紀になってDVD発売)、更に、日本独自のヒット3曲(「カントリー・ボーイ」「涙くんさよなら」「ユー・アンド・ミー」)を加えました。
他にも入れるべき曲(「グレーティスト」のほうに収録されている「トゥル-・トゥルー・ハピネス」「アース・エンジェル」「ジミーズ・ガール」を始め、「恋のウルトラC」「プリンセス・プリンセス」「素敵なガールハント」「バラが咲いた」、、、等々)が何曲かあるのですが、コンパクトに纏めるために敢えて割愛しました。
それぞれの曲についても、ひとつづつ解説・感想などを記して行きたいのですが、それを行っていると、一つの曲で本一冊分になって仕舞い兼ねません。今回は、ユーチュブから選んだ、曲の紹介だけに留めておきます(解説・感想は、このあとチャレンジする予定)。
全体の音質を揃え、かつ各曲ごとに別の動画表示画面を示すことに苦心したことも、評価して頂きたいです(笑)。
■ 「グレイティスト・ヒッツ」に収録されていない曲
● 「ザ・ベスト・オブ」に収録されていない曲
★ 両方ともに収録されていない曲
It Keeps Right On A Hurtin’ [涙ながらに]
≪Cadence 1418≫ written by Johnny Tillotson.
(62.5.12-62.9.15) # 3 Pop/# 4 C&W/# 6 R&B
Send Me The Pillow That You Dream On [夢の枕を] ■
≪Cadence 1424≫ written by Hank Locklin
(62.8.11-62.11.10) # 17 Pop/# 11 C&W/# 5 Adult
I’m So Lonesome I Could Cry [泣きたいほどの淋しさだ] ■
≪Cadence 1432(B-side)≫ written by Hank Williams
(62.12.1) # 89 Pop
You’re The Reason [ユアー・ザ・リーゾン] ■
≪MGM 13829≫ written by Bobby Edwards, Terry Lmesfell, Fred Henley
(67.11.11-68.1.13) # 48 C&W
Worry [ウオーリー] ■
≪MGM 13255≫ written by Chip Tailor
(64.7.18-64.9.19) # 45 Pop/# 5 Adult
Talk Back Trembling Lips [トレンブリン・キッス]■
≪MGM 13181≫ written by John D. Loudermilk
(63.11.9-64.2.1) # 7 Pop/# 6 Adult
Why Do I Love You So [こんなに愛して]
≪Cadence 1372≫ written by Clifford Rhodes
(60.1.18-60.4.18) # 42 Pop 【Thailand # 1】
Poetry In Motion [ポエトリー]
≪Cadence 1384≫ written by Mike Anthony & Paul Kaufman
(60.10.10-61.1.16) # 2 Pop/# 27 R&B 【England # 1】
Dreamy Eyes [夢見る瞳]
≪Cadence 1353/1409≫ written by Johnny Tillotson
(58.11.3-58.12.29) # 63 Pop/(61.12.4-62.3.3) # 35 Pop
Without You [ウイズアウト・ユー]
≪Cadence 1404≫ written by Johnny Tillotson
(61.8.7-61.10.30) # 7 Pop
She Understands Me [シー・アンダスタンズ・ミー]■
≪MGM 13284≫ written by Merle Kilgore & Margie Singleton
(64.10.31-65.1.9) # 31 Pop/# 4 Adult
I Can’t Help It(If I’m Still In Love With You) [どうにも出来ない]★
≪Cadence 1432≫ written by Hank Williams
(62.10.27-62.12.22) # 24 Pop/# 8 AC)
Heartaches By The Number [恋はつらいね]
≪MGM 13376≫ written by Harlan Howard
(65.8.28-65.10.30) # 35 Pop/# 4 Adult
Out Of My Mind [涙でいっぱい]★
≪Cadence 1434≫ written by Johnny Tillotson
(63.3.2-63.5.4) # 24 Pop/# 11 Adult
Country boy, Country Boy [カントリー・ボーイ]★
≪MGM 13499(B-side)≫ written by Johnny Tillotson & Lucill Cosenza
(1967) non-cheated in US 【Japan top 10】
Cutie Pie [キューティ・パイ]●
≪Cadence 1404(B-side)≫ written by Johnny Tillotson
(1961) non-cheated in US 【Argentina # 1 (63.6.8)/Japan top 10 (63.8)】
You Can Never Stop Me Lovin’ You [恋に弱い子]
≪Cadence 1437≫ written by Ian Samwell & Jean Slater
(63.8.10-63.10.13) # 18 Pop/# 4 Adult 【German # 1】
Judy, Judy, Judy [ジュディ・ジュディ]●
≪Cadence 1437(B-side)≫ written by Doc. Pomus, Mort Schuman, Johnny Tillotson
(1963) non-cheated in US 【NewZealand # 1 (63.12.7)】
Johnny Tillotson Interview Video (2000’s)
※こちらで見ることができない場合は「社会の窓から」で同じ記事を載せていますので、ごらんになってください。
Good-Bye Mr. Tears (Adios Al Sufrir) [涙くんさよなら]★
≪DM(MGM)1042/MGM Chile≫ written by Kurnosuke Hamguchi
(1965/1966) 【Japan # 1/Argentine and Chile top 10】
You And Me [ユー・アンド・ミー]★
≪DM(MGM)1056≫ written by Ichiro Takaski & Kunihiko Suzuki
(1966) 【Japan # 1】