昨日は、腹が立つことと、うれしいことが幾つかありました。
まず、腹立ったこと。
先週もその前も同じような思いを繰り返してるので、今更、ってことでもありませんが。
「サクラの咲く」頃(ギフチョウそのほか各種Spring-ephemeralの活動時期)は、僕にとって一年で一番大事な季節です。でも、この10年間余、毎年「取材費欠乏」のため何もできずに、悔しさをこらえながら過ごしてきました。
今年は、タイミングよく、香港の出版社から原稿料が入ってきた。さあ、今年こそ!と喜んでいたら、コロナウイルス騒動で、全て(中国はもとより、ギリシャでの活動予定なども)がパーです。来年まで待つしかありません。とは言っても、日本にいれば、生活費だけでお金が減っていきます。何もすることなく、結局予算も無くなってしまうのは、勿体ない、というほかありません。
それで、どうせなら、もう20年近く行っていない、ギフチョウを始めとする日本のSpring-ephemeralたちの撮影に取り組んでみよう、と思ったのです。
しかし、日本は物価(ことに交通費と宿泊費)が異様に高い。例えば、5万円の予算があれば、中国や東南アジアでなら(うまく遣り繰りすればギリシャなどでも)ひと月近く行動することが可能です。でも日本では、交通費と宿泊費だけで、4~5日も持たないかも知れません。天候次第(春のチョウは好天時にしか出現しない)では、何も出来ないまま、虎の子の取材費だけが無くなってしまう恐れがあります。
それで、およそ20年ぶりの日本(除・南西諸島)での活動はやっぱり見合わせて、中国に戻る準備を最優先することにしました。もちろん、現時点では、ほとんど不可能です。でも、近いうちに状況が変わるかも知れない。その時に向けて準備をしておこう、と考えたわけです。準備の相談先は、外務省と大使館。
まあ、ここから先は、余りにも腹が立つので書きません。いちいち書きたくはない、ということで、腹立たしさの程度がいかに激しいか、わかっていただければ、と思います。ひとつはっきり言えることは、外務省のエリート職員たちは、ノン・エリートの我々庶民を、完全にバカにしきっているということ。この人たちが日本を仕切っているわけで、それを思うと悲しくて涙が出て来そうになります。
中国大使館は、それ以前の問題ですね。「一党独裁」とか「共産主義社会」とか言うこととは無関係に、どうしようもないです。「思想」とかの話ではなく、単に「面倒な作業はしたくない」ただそれだけ。それはもう織り込み済みなので、もはや腹も立ちません(受付が電話を取り次いでくれないので先に進むことさえ出来ない)。
いずれにしても、現状ではすぐに中国に向かうことは難しいでしょうから、モニカといろいろ相談しつつ、機を待つしかないです。
嬉しいことが幾つかありました。
まず、湖南省の田舎町に引きこもっているスーリンから久しぶりに(コロナ騒動以来初めて)メールが来たこと。「元気でいる、心配ない」と。もう、それだけで十分です。僕と関わりのある人たち、みんながfineならば、「腹立たしいこと」など、すべて吹っ飛んじゃいます。
モニカ(広州に戻っています)からは、自宅の近くで撮した昆虫の写真が送られてきました。「現代ビジネス」U氏からは、「ギフチョウ撮影に行くのなら新潟県の安宿をとっておいてやる」というメールが来ました。
日本滞在中は、大抵夜11時までスタバにいます(イオンやマクドのこともある)。スタバのスタッフもみな親切です。で、閉店直前の10時58分発の電車でいつも自室に戻る(電車8分+徒歩15分)のですが、パソコンを閉じる直前に、知らない人からメールが来ました。
僕の(スタートと同時に中断を余儀なくされてしまっている)ユーチュブを見て、励ましのメールを頂いたのです。
いやもう、単純に嬉しいですね。こんな支離滅裂なブログやユーチュブを、ちゃんと見てくれている人がいる。「カンパしてくれない人は僕のブログは見ないでよろしい!」と10年間表明し続けているのに、ほとんどの人が応えてはくれない(「あや子版」は10年間で2人、「社会の窓から」のほうには先日3000円の初カンパがありました)。でも、こういった励ましのメールを貰うと、その様なことは忘れて、いやもう、単純に嬉しくなってきます。
僕は、インターネットでの返信の仕方が分からないので、チエちゃんに代わりにしてもらうことにしています。ギリシャと日本は時差7時間なので、向こうはそろそろ朝(朝飯はトースト?パスタ?)。ちゃんとやってくれるかな?
上手く出来なかった時を考えて、あとで、その返信をこのブログに載せておくことも考えています。
ということで、以上、とりあえず昨日の報告です。