米大統領:医療保険改革を米国再建の中核に 国民に訴え
【ワシントン小松健一】オバマ米大統領は22日午後8時(日本時間23日午前9時)からホワイトハウスで記者会見した。オバマ政権が「米国再生」の最重要課題と位置づけ、8月上旬の議会休会前の上下両院での法案可決を目指す医療保険制度改革について、大統領は「経済を危機から救い、より頑強なものに再建する中核となる」と強調し、国民と議会に支持を訴えた。
連邦政府主導の保険制度(公的保険)創設と国民皆保険を柱とする医療保険改革を巡っては、共和党との対立が激化し、民主党内でも異論が噴出。各種世論調査で医療保険改革の実効性を疑問視する見方が広がり、大統領の支持率も徐々に下がっている。
医療保険改革の成否は「オバマ大統領の今後の政治手腕に影響する」(ニューヨーク・タイムズ紙)とも言われ、オバマ大統領は政権発足から半年の正念場を意識してプライムタイム(高視聴率時間帯)の記者会見に臨んだ。
最大の壁は巨額財政赤字を抱える中での公的保険導入の是非だ。下院民主党の案は高所得者層への増税を財源にしているが、議会予算局は最新の推計で法施行した場合、今後10年間で2390億ドルの財政赤字を新たに招くと指摘している。
上院民主党は増税と財政赤字を嫌う世論、財政規律を重視する民主党穏健派の意向を受けて、財源案を示せない状況だ。公的保険導入よりも国内総生産(GDP)の17%を占める医療費の削減こそが急務との意見も強くなっている。
オバマ大統領は医療費削減、適正な保険料実現にも触れ、「改革は4700万人の無保険者のためだけではなく、病気や失業を恐れるすべての国民のためだ」と訴えた。
さらに公的保険反対論を展開する共和党に対し、「勝ち負けの政治ゲームで時間を浪費するのはいとも簡単なことだ」と非難した。
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毎日新聞 2009年7月23日 11時42分
<メモ>
即刻・・・支持率アップ行動。
オバマブレーンの支持率アップ作戦は、的確!
大衆を目覚めさすことが・・・オバマ氏の頭の良い証拠。
唸るね!こんな危機感、日本の政治にないから。