米民主党の重鎮、エドワード・ケネディ氏死去
【ワシントン=本間圭一】ケネディ元米大統領の弟で、長く上院議員を務めたエドワード・ケネディ氏が25日、マサチューセッツ州の自宅で脳<RB>腫瘍</RB><RP>(</RP><RP>)</RP>のため死去した。77歳だった。
民主党の重鎮で、歴代政権の外交や社会政策に大きな影響力を与えた。2008年の大統領選では、オバマ現大統領支持をいち早く打ち出し、当選の流れをつくった。
1932年、マサチューセッツ州で9人兄弟の末弟として生まれた。ハーバード大を卒業後、62年に大統領となった兄の後任として上院選に初当選。3番目の兄ロバートは司法長官だった。
69年には院内副総務に抜てきされたが、同年に自動車事故で女性秘書を水死させ、スキャンダルとなった。
80年の大統領選ではカーター大統領(当時)に指名争いを挑んだが敗退。上院議員を46年以上にわたって務め、移民や人種的少数派に寛容な政策を推進。移民や医療制度の改革に取り組んだ。外交政策では、リベラル派を代表する立場からイラク戦争などを批判した。
2008年に悪性脳腫瘍と診断され、闘病生活を続けていた。09年1月のオバマ大統領就任式に病いを押して駆けつけ、<RB>喝采</RB><RP>(</RP><RP>)</RP>を浴びた。