永六輔氏が亡くなった。あーそーか?くらいの感想だったが今しがた、「そう言えば彼の著書を10冊くらい読んだ過去を思い出した」
いつも妻子どもを自宅に置いて、お釈迦様のように日本中でいろいろな賽銭式の講話をされた。
私も2度ほどお話をうかがった。特に印象深いのは皇室のある意味シークレットな話題に興味が走った。
元宮内庁勤務皇室側近の方からの情報を話されていた。戦争が二度と起きないように・・・皇室を決して神格化しないように庶民とを結ぶ平和の使者でもあった永六輔氏。
郷里小樽では「職人大学」を開設され、日本中に職人芸の継承に尽力もなされた。
お寺の嫡子として、仏門には入らなかったが、「大往生」や親子のいろいろな著書でわかり易い文体で良識あるメッセージを送っていた。
残念なのは、人生の旅に一息入れて、家庭に戻った矢先、奥様が亡くなられた。
もともと、お釈迦様は家族を捨て修行の旅に出た、家出夫。家庭親族が悩みの温床であることも悟ってのことだ。
だが・・永氏は戻って来たのだ。 数年前に書棚の整理をして本を始末した。永氏の本は残っている。・・・処理できぬ本だったのだろう。