© 産経新聞記事より
国民民主党の榛葉賀津也幹事長は4日に三重県伊勢市で臨んだ年頭の記者会見で、来年夏の衆参同日選挙などに言及する石破茂首相（自民党総裁）に対し苦言を呈した。「30年間（自民と）連立を組んできた公明党さんからしたら、最も大切な東京都議選と3連チャンの選挙になる。公明党の何人かの友人も『あまり心地いい気持ちがしない』と言っていた」と述べた上で、「本当に覚悟があるのか。首相は最近言葉遊びが激しい」と語った。
首相は昨年末のテレビ番組で来年夏の参院選に合わせた衆院選の可能性について「同時にやってはいけない決まりはない」と述べたり、今月1日のラジオ番組で少数与党の現状を踏まえ、野党との大連立について「選択肢としてあるだろう」と発言したりした。また、岩屋毅外相は昨年12月、中国人向け査証（ビザ）の発給要件緩和を表明し、自民内で党内手続きを経ていないという不満も漏れている。
榛葉氏は会見で首相について「自民党内でコンセンサスを得ずに外国人のビザ延長を発表したり、衆参同時選挙もあり得ると（言ったり）。突然大連立を言ったり」と指摘し、「あまり新年早々言葉遊びをされない方がいい。国のトップの発言は重い」と強調した。
首相の大連立言及に関しては、「われわれは今までと変わらず理念・政策を中心に（参院選で）候補者を擁立していきたい」と述べた。
