ぶらっと歩きで見かけた鶴のいろいろを集めてみました。めでたい鳥なのでもっとあるかなと思ったのですが、それほどではないようです。
好文亭四季模様之図(偕楽園公園センター 見川1-1251)
徳川斉昭は、偕楽園をつくり、崖下の田に鶴を放ったそうです。タンチョウヅル、ナベヅル、ソデグロヅルがいたようですが、農家にとってはあまり有難くない存在だったようです。絵は、徳川斉昭の肖像を描いた萩谷遷喬の弟子、亘遷幽(わたりせんゆう 本当は名前の「遷」に「しんにゅう」はないそうです)の作だそうです。その鶴にちなんだ、田鶴鳴(たづなき)梅林や、田鶴鳴橋があります。
蔵棟木(千波町)
蔵の屋根部分で、建物の横側に突き出した梁(はり)の先端に屋号や縁起物を描く習慣が水戸にはあるようです。鶴を鏝絵で描いたものもときどき見かけます。これはその一つですが、あまり知られていない水戸の美の一つのような気がします。
手水舎(別雷皇太神 元山町1-1-57)
手水鉢をまもる手水舎(ちょうずや)に鶴の彫刻がありました。雲の中を舞う2羽の鶴です。
八卦堂(三の丸1-6)
弘道館記碑をおさめた八卦堂の蛙股の部分に、2種類の鶴が互い違いに彫られていました。
水戸市植物公園(小吹町504)
水戸市植物公園にある、開花期だけ開かれている梅園に黄金鶴という品種がありました。花びらがすこし黄味を帯びているそうです。これは以前偕楽園で写真を撮ったのですが、偕楽園の梅図鑑にありませんので、今はないのかもしれません。旭鶴という梅の品種もあるそうです。