ぶらっと 水戸

水戸の見て歩き

水戸の骨(2)

2024-07-04 21:43:51 | 水戸

遅月上人分骨瘞蔵(えいぞう)碑(神崎寺(かみさきじ) 天王町8-17)
 備中生まれの俳人の僧で、水戸では、田野・不動院や飯富・龍光院等、水戸各所に滞在し、俳諧の門人は数百人を数えたそうです。晩年、親しかった水戸第一の文・人立原翠軒が江戸勤務になった折、後を追うように江戸に出て、江戸で病没したそうです。深川焔魔堂の子院・不動堂に埋葬されたそうですが、水戸に分骨されたようです。その碑が、水戸で最初に滞在した神崎寺に、撰文と書が立原翠軒で建てられています。瘞蔵は、地中に埋蔵して置くことという意味のようです。

 

マッコウクジラ歯化石(水戸市立博物館 大町3-3-20)
 明治1年に偕楽園の斜面で発見された、中新世中期(1200~1400万年前)に棲息したマッコウクジラの仲間の化石だそうです。写真は、下顎の左の歯3本と、右の歯1本の化石のレプリカの一部です。実物は現在、国立科学博物館に保存されているそうです。当時の海水面はどのくらいだったのでしょう。

 

骨角器(水戸市埋蔵文化財センター 塩崎町1064-1)
 谷田町の下ノ内遺跡から出土した、縄文時代晩期(3000~2300年前)につくられた、骨角器の垂飾品(すいしょくひん)だそうです。写真右の穴に紐を通し、垂らして飾ったのでしょうか。骨角は、実用具のほか、祭具、装飾具などに使われたようです。

 

地骨皮(じこっぴ 柳河町)
 漢方で、クコの根皮を地骨皮というそうです。根が骨のような形をしているからだそうです。青熱涼熱、止血などの効能があり、強壮薬としても各種処方に加えられるそうです。写真はクコの花です。

 

骨っぽい
 水戸っぽ気質をあらわす、水戸の三ぽい(理屈っぽい・怒りっぽい・骨っぽい)の一つだそうです。骨っぽいは気骨があるということのようです。気骨は、信念を守って屈しない気性をいうようで、骨のように折れない強い信念や気持ちをいうのでしょう。そうすると、今必要な感性のような気もします。写真は、以前見た「水戸っぽ」が使われている幟です。 「骨っぽい」が「飽きっぽい」になる場合もあるようです。

水戸の骨(1)

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