水戸で見たラン科の花々です。気をつけていると、けっこうあちこちで見ることができるようです。
パフィオペディルム マユミ(水戸市植物公園 小吹町504)(撮影R4/1)
水戸徳川家14代徳川国斉(くになり)は、パフィオペディルムというランの白花を好み、多くの品種を誕生させたそうです。写真はその中のマユミという品種だそうです。咲き進むと白くなってゆくそうで、真弓山で採掘されている白い大理石・寒水石をイメージして付けた名前のようです。今、水戸市植物公園植物館では「水戸徳川家の蘭」展が開催されていて、そこで展示されています。
クマガイソウ(水戸市植物公園 小吹町504)(撮影R3/4)
平敦盛(たいらのあつもり)を討ち取った源氏方の熊谷直実(くまがいなおざね)の背負った、風で膨らませる布である母衣(ほろ)に花が似ているということでついた名前だそうです。似た花のアツモリソウソウも同様だそうです。報仏寺でも咲いています。パフィオペディルムに近い種のようで、何となく花の形が似ています。
マヤラン(好文亭 常盤町1-3-3)(撮影H29/9)
発見された神戸市の摩耶山からついた名前だそうです。葉緑素をほとんど持たない、菌類に寄生して成長する菌従属栄養植物だそうで、絶滅危惧種だそうです。好文亭の入口付近で、7-9月ころに見ることができます。
エビネ(水戸市植物公園 小吹町504)(撮影R3/4)
キエビネ(水戸市植物公園 小吹町504)(撮影R3/4)
共に植物公園の植物館近くの林の中にありました。多年生で根が海老のような形になるので海老根といわれるようです。花の色に変異が多いそうで、白、黄、赤、緑いろいろな花があるそうです。里山などを歩いているとよく見ることのできるランのようです。百樹園でも見ました。
キンラン(百合が丘公園 百合が丘町10-43)(撮影R3/4)
ギンラン(栗田緑園 朝日町36°21'34.4"N 140°29'04.7"Eあたり)(撮影H29/5)
かつては普通にあった和ランだそうですが、これも絶滅危惧種になっているそうです。このランは、マヤランほど菌に従属してはいないそうですが、それでも、菌との共生を必要としている植物だそうです。花は全開しないようですが、林の中でひっそり咲いている姿にはかわいさを感じます。木戸房(きどっぽ)池でも見ました。
ネジバナ(谷田町公園 酒門町609)(撮影H29/7)
この花は、日がよくあたって、背の高い雑草のない湿地にはえることが多いそうです。右巻き左巻きは五分五分だそうです。千波湖遊歩道や、50号線バイパス千波町あたり等いろいろなところで見ました。
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