一般に仏像は中性が普通で、観音も女性のように見えても、中性である事が普通のようです。しかし、石造の子安観音に関しては、女性であることが普通のようで、お乳を飲ませている姿もときに見られます。これは、子安観音が女性によって信仰されていたことをあらわしているのでしょう。
今回は、観音の体の向き方と、抱かれた子どもの位置で分けてみました。数では、観音の正面向きが一番多いようで、次が左向きのようです。いつもそうですが、あまり意味のない分類だと思います。
観音右向き
中原町にある遠木共有墓地にありました。女人講中とありますが、表面がはげて分からなくなるのは間近なように見えました。いいお顔をしています。
観音正面向きで子が右
台宝院共同墓地(㈲アイアールイー(西大野238-1)脇)にあります。文久3年(1863)に建てられた微笑仏です。子どもがなにか持っているように見えます。
観音正面向きで子が中央
首はすこし左に傾けています。県道63号線田谷信号西200m位にある橋脇にあります。
観音正面向きで子が左
満福寺(スガノ商店(大塚町293-5)近く)にある石造物群の中にあります。文化10年(1813)の建立です。この形の石仏は蓮の蕾を持っていることが多いようです。
観音左向き
塩崎観音寺跡(鈴木獣医科医院(塩崎町42)道向かい近く、備前堀渡る)にあります。
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