4月頃から仏炎苞(ぶつえんほう)がたいへん目に付くサトイモ科の花があちこちで見られるようです。ハンゲ属、テンナンショウ属、ミズバショウ属と、それぞれに違うようですが、私などにはみな同じように見えます。
カラスビシャク(偕楽園 常盤町1-3-3)
サトイモ科ハンゲ属。ムカゴでも殖える繁殖力の強い植物だそうです。史前帰化植物で、大昔に中国から入ってきたようです。畑の雑草のようですが、半夏という健胃,止嘔(しおう 嘔吐を止める)作用のある薬草でもあるそうです。ヘソクリという別名があり、それは薬草としてお金になったことに由来するそうです。(撮影 R6/5/19)
オオハンゲ(水戸市植物公園 小吹町504)
サトイモ科ハンゲ属。カラスビシャクに似て、それより大きいそうですが、むかごはつくらないそうです。カラスビシャクの代用として薬草としても使われるそうです。日本の固有種だそうです。(撮影 R6/6/1)
ムサシアブミ(正覚院 開江町393)
サトイモ科テンナンショウ属。花の形が武蔵の国で作られた馬具の鐙(あぶみ)に似ているのでいうそうです。花のようなものは、仏炎苞(ぶつえんほう)という花を包む苞(ほう)だそうです。中の花は秋にトウモロコシのような実になるそうです。(撮影 R3/5/15)
ウラシマソウ(富士神社 大場町)
サトイモ科テンナンショウ属。花からのびた長い付属体を浦島太郎の釣り糸と見立てたようです。テンナンショウ属の植物は、小さいと雄性となり花は雄花となり、大きいと雌性になり雌花をつけるという性質があるそうです。(撮影 R4/4/23)
ユキモチソウ(報仏寺 河和田町887)
サトイモ科テンナンショウ属。花の付属物が白い餅のように見えるのでいうようです。三重、奈良、四国のみで見られるようなので、これは園芸品種なのでしょう。(撮影 R5/4/1)
マムシグサ(笠原神社 文京2-5-21)
サトイモ科テンナンショウ属。茎を囲う部分にマムシの皮膚のような模様があるのでついた名前だそうです。テンナンショウの仲間はシュウ酸カルシウムを含み、口のしびれなどの中毒症状を起こすそうです。笠原神社でマムシグサの花の写真を撮るのを忘れてしまいました。(撮影 H30/8/11)
ミズバショウ(大串町)
サトイモ科ミズバショウ科。形からなのでしょうか、ユキモチソウとミズバショウは好感度が高いような気がします。花が終わって、葉ばかりになったミズバショウは、あまり美的ではないようです。イノシシに根がよく食べられてしまうという話を聞きました。(撮影 R4/4/17)
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