それでは、なぜ私が昇格昇給差別をされているか。
半世紀前の「司法反動」が基本的には今も続いているからだと思う。
最高裁と下級裁は概ね保守派で占められてしまっており、アメリカ連邦最高裁のようにリベラル派裁判官を探そうとしても、数えるほどしか見当たらない。
これまでに再任拒否・分限裁判・弾劾裁判という形で攻撃されて来たのは一貫して例外なくリベラル派の裁判官であったという動かし難い事実から目を背けてはならない。
現職判事のうち、最後に残るリベラル派としてのターゲットは、私だけとも言える。
その上、私には彼ら以上に差別される要素が幾つも積み重なっている。
①司法修習生・弁護士時代を通じての青年法律家協会の会員である。
②日本裁判官ネットワークの唯一の公然メンバーである。
③実名でブログを続けている唯一の現職裁判官である。
④岡口裁判官弾劾裁判で弁護側証人として最高裁事務総局批判をした。
⑤ブログや諸会合では忌憚なく最高裁事務総局批判を展開している。
⑥岡口処分に便乗して私を査問し処分しようとした大分地裁所長に反撃して撃退した。
⑦最高裁事務総局批判を内容に含む著書の出版を予告している。
こういう場合、真田丸の真田幸村(信繁)ならば、ジリ貧になって「座して死を待つ」よりも、あわよくば敵将の首を取る覚悟で撃って出るだろう。
同じく堺雅人が演じた半沢直樹も同様である。