弁護士任官どどいつ集

弁護士から裁判官になった竹内浩史のどどいつ集

中一日で「無期懲役」の 津地裁刑事部 5人だけ

2024年12月18日 17時30分08秒 | 三重
今日の津地裁判決から。
【無期懲役の判決】
アパートで男性殺害、現金が奪われた事件(津地裁)中京テレビ
https://youtu.be/4J0r9krtN9k?si=zvg32osAuBo87FcT

一昨日も鈴鹿市の殺人事件で、津地裁は無期懲役判決を言い渡したが、全く別の事件である。
つまり、2件の裁判員裁判を1か部しかない刑事部が併行して審理していたことになる。
(写真)私の著書に書いた津地裁刑事部の実情
裁判長と右陪席は2人ずついるので手分けできるが、左陪席は新任判事補が一人で務めている。
民事も2か部あっていいと思うが、刑事第2部の必要性はもっと高い。かつて、併行審理に協力するため、民事部の左陪席を刑事部に貸し出したら、民事の合議事件が開廷できなくなってしまった。
こんな地方の裁判所の裁判官不足による窮状は、雲の上の最高裁人事局の「裁判をしない裁判官」たちはご存知ないのだろう。