山田君ドウプ

2006-05-10 | ポエム


山田君の家に行けば楽しいことが待ってる
そんなことは前から知ってた

知りつつ、なんかめんどくさいので行かなかったの
それならベッドで横になってようって思ってたの

山田君の住所、だいたい分かる

なんにせよ奴の携帯ナンバー知ってるし
迷えばそこにかけりゃいい 大丈夫

ひさびさに元気なオレは楽しみを求めて
山田君の家へ行くことしたんだー


ベッドから起きて
重いけどカーテンを開けるとまばゆい
日の光が目をさし抜けていった

まるでカリフォルニア
そこを歩くやせこけた芝犬を見て
悲しい目をしている
もう反抗もしないの 痩せ過ぎてるから
まるでおれさ

服はどうしようか
どうしよっか!

サングラスは必須 なしはありえねー
それが基準のコーディネイトってわけ
大きいサングラスをかける いいね
白いタンクトップ 古いのにしよう
破れてもいいように 何があるか分からない
ネックレスをしよう 太いの
ズボンはディッキーズだ
白のディッキーズを履こう
太陽のひかりを跳ね返すっ!!!!!!
靴はビルケンアリゾナの茶色の普通のやつ

さ、決まり完璧
おっとまった!!
肝心のブリーフを履いてなかった
危ない 危ない 
危険な男だぜオレは

シャワールームでブリーフを履こう
恥ずかしいからドアも閉めよう
ディッキーズは蛇口に引っかけとこう
ポチャン・・・
ポチャン・・・
オレのディッキーズ 水滴で湿る
早く履いていかないと
そう思えば思う程
抵抗するオレの両腕
まるで腕だけで生きていく自信があるのか!
気が付けば汗でオレの体も湿り始めた
タンクトップも透けているではないか
シャワールームはもうこりごり

外へ出るとそこはなまるい風がただよっていた
突如吐き気に襲われた
オエッオエッエッオエッオエッオエッオエ
オレの白いディッキーズは汚れちまった
履き替える時間は無い






この道をまっすぐ行けば山田君の家

なんだ!
簡単だじゃないか
アハハハハハハ

あの黄色い屋根のバカげたい家かい?
アーッハハハハハハハハハ

あのちんけなアパートの3階かい
あのじいさんに聞いてみようかな
山田君の家
オレの目は急い回り出した
グニョーーっとおじいさんが渦を巻く
おじいさんの顔がのびる
おじいさんのかおいろがあかくみえる
赤いなかに銀色の点がいっぱい見える

おじいさんがしるわけないから
まっすぐ歩いていこう
その内つく

なんか笑えてくる
ハハアハハハハハハハッハハ

ハハアハ

犬がこっちを見てる
見てんじゃねー
人が楽しんでるとこ見るなー
しらけちまう

足が重いよー
こんなんじゃ山田君に着かないよ
あきらめちゃ駄目!
苦しいなら吐きなさい
吐いて泣きなさい
全部出しなさい

フッと気付くと
オレはレンガに頭をぶつけてた
気付かず思いっきり打ち付けた
のけぞった時
オレは自分の目で自分の血を見た
見上げれば青い空に血が吹き上がる
血よどうかそのままちゅうにいてくれ
オレの白のタンクトップがよごれる

生温い 血は生温い 血は生温いくてやさしい
寝起きのタオルの温度だ 今分かったハハハ
このちょうどいいいいい温度で眠りたい
溢れる血の中で眠ろう お楽しみなんてもいい
ここがオレのベッド 

死んじゃダメだよ


山田君に起こされたオレは笑顔で起き上がった

山田君の家にいた

そこはまさに夢見た場所なの


煙りがたゆんでる
その向こうに煙りの向こうにみんなの笑顔がある

おれにも吸わせて



むらさきのけむり

宙を大きく見上げてボクは
深ーく吸い込み 
いっぱいのとこでとめて

幸せを噛み締めて笑いをこらえて
みんなをみた


生きてるってのも悪くないね
楽しみは沢山あるから
楽しみは簡単だし きもちいい

楽しみはひろがっているよ
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2006-05-10 | ポエム
イェーみんな
元気ですか?
ボクはこの数日間アメリカの友達と日本を回ってました
そう、ナウ最初に英語が浮かびます。

京都、奈良を回ってから今日東京を案内しました。
秋葉原で、アダルトショップ
歌舞伎町で、アダルトショップ


んー メーン!


でもって原宿
オシャレなカフェでオレたちはくつろぎ
オープンカフェの外の席
暑いでもなく 寒くもない
ちょうどいい風
ベトナムコーヒーをにやけながらすすった
なんでにやけてたかって?


そんな内にオレは
フッといろんなことを思い出した

そのカフェにはとても沢山の思い出があるんだ

オレが高校生の頃
かなり気合いをいれてそこにいたのを覚えている
この服はいけてるかどうか
ふるまいはどうか
怯えてもいたし またどきどきして
そんな興奮が新鮮だった

大学生の頃には幾分なれ
ナニゲなくその場にいれた
クールにその場にいたんだ
で時たま思う
お、オレって成長してんのか!?

サラリーマンになり
スパイスを売りにそこへいった
何故って?
そこがかっこいいとまだ思ってたから
でそこのマネージャーと商談
客としては良く来ていたけど
内側に入ったら厳しい感じだった
で、サラリーマンの生活ってのは
オレにとってはもの凄く
タフな毎日だったのね
普通でいることに全神経を使うというか
ノーマルのオレにとっちゃどうでもいい
ことでもちゃんと記憶してなきゃいけない
どうでもいいやつの名前もそう
頭が変になりそうだった
いや変になってた
まじめな顔してパチンコやってたよ
当時のオレは
で、そのカフェにいった時
思ったね
おー、かつてオレは自由だったって
なんと愛おしいんだあの日々
汗ばんだワイシャツの中で
胸は高鳴ってた
商談は もちろん失敗!
オウ イェイ!


そう、そして今日かなり久しぶりに
そこへ行ったたんだ
オレがそこで何を感じたか
言ってやろうか?

「こんなとこ踏みつぶせるぜ」

すごく残酷な言葉だけど
これがでてきちゃったんだ。

すごいオシャレだと思ってた
テーブル 
メニュー
内装全部
でもどれも今のオレにとっちゃ
くだらないんだよね
ウェイトレスにもなんも
思わなくなっちまってた

どうしたっていうんだい?

オレはもうじき27だ
年齢の問題?
いやそうは思えないよ

んー。
なんだ?
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