今晩は、満です。
最近非常に苦しいです。
さて、先月もファッションに生きました。僕は。
えー。では始めましょう。
今僕の枕元にはビームスプラスのF/Wカタログと
聖林のとがおいてあります。この二つがやはり
肝となってきた。
モスコットのウェリントン・タイプ眼鏡の茶予想に反して速い入荷。ビームスプラス渋谷でも買えたので早速注文。ニットはシェットランドがあついということでインバーラン。ゾバタさん一押しのネイヴィ基調のノルディック柄を。それにトロイのチェック赤を併せてきるといいらしい。その時に併せてとして試しにきてみたバーブア。これが良かった。んん、アウターはこれかなと。思ったが、こんなにイギリスでいいのかなとも思った。バラクータにしても、ダーティバックスにしてもなんかだんだんイギリスがふえてるぞ?と不安になる。確かに、ビートルズマニアの私としてはそれは歓迎できることかもしれないけどアメリカン・トラッドがあくまで基本なんで、そこんとこどうなのかなって疑問がわき始めたのも事実。その後なんども渋谷の店にはいってるんだけど、ディスプレイにあったコーディネイトに感動。バーブアのグリーンとトロイのチェック・グリーン。
パンツは小さな鴨の刺繍が施してあるチノ。ハンタースタイルですね。そこにラッセルのモカシンなんか最高なんじゃないの?
バーブアは僕の親友ミスター0も着てるんだよね。このブログでも『ゼウス』で写真を載せたけど、右の男性が着てるのがバーブア。左のこれまた親友ディアマンテスが着てるのがシェラのマウンパ。ここらあたりをほんとかっこよく着こなしてんだわ彼らは。単なる服じゃなくてね、ライフスタイルにフィットさせてる。二人ともカメラマンだよね。で、ミスター0いわく、バーブアはかっこいい、デリケートだけどね。とのこと。意外と繊細なんだそう。ビームスプラス(以下プラス)のブログこれを書いているHIDE氏はやはりバーブア賛美してんだけど、このオイルを敬遠してるみたい。いかに落とすかを研究してるんだって。確かに、オイリーな状態は臭いしべたつくし。でもそこがいいのではないか。なんかの雑誌でやっぱりカメラマンが10数年着込んだバーブアを写真で載せてたけどあの雰囲気はオイリーなまま着込んだからこそ出せる物だと思う。アパレルの人たちには出せない魅力じゃないのか。ミスター0なんてシーズンのたびにバーブアをイギリスに送ってオイルを充填させてるんだよ。さすがだね。毎年冬になるとワルなバーブアが帰ってくるんだって。ワルなんだけど、ナイーヴ。そこがいいんだな。そう、僕にとってバーブアはかなり長いこと頭にこびりついてとれなかった。いまだに保留中。さて、プラスの買い物はいよいよ
大詰めへ。ウーリッチで日本人のデザイナーの手によるというウーレンミルズのラインナップはいい。僕はグリーンのクラッシックなワークシャツを選んだ。肘にレザーパッチ。いい。しかも着ると結構あったかい。そして、その上にあわせるベスト。
カウチンニットのベストを購入。ゾバタチョイス。トロイのチェック緑にウーリッチのワークシャツそしてカウチンベスト、リジットリンスの505、ここまできて最終兵器。オールデンワークブーツ。ブラック。ドンズバ、アウトドアスタイル。これでリュックに赤で色をさすと。決まりますな。おなかいっぱいになりました。で、さらに。プラスとブルーブルーが行きつけだったったんだけど、もう一軒出現。オッシュマンズ。ここはディアマンテスが言っていると聞いて、渋谷ついでに原宿店をのぞいたのがきっかけでした。最高!。入ってすぐのニューバランスコーナーに釘付け!1400をゲットしました。1300を買いたかったんだけどグレーメッシュはないとのことで断念。無念。そして、スウェットの王様チャンピオンのリバースウェーブ。上下しかも上はクルーネック。過激~。でオッシュマンズの店員さんがこれまたいい人で。知識も豊富だし。頼れた。彼とは映画『グリース』の話に。プラスんときは『アニーホール』だったけど、今回はスウェットということで。『グリース』でトラボルタが高校できていたスウェット上下、セットアップ?これが理想です。と正直に伝えたところ、共感してくれた。見てない人は見てください。『グリース』スウェットが着たくなるはず。けっこう、プラスに関しては満腹感がでてきたところそんなところに知らせが・・・フロムゾバタ。内覧会’09s/s!おおっ。もうそんな時期か!。内覧会に行くのはバーニーズ以来だ。現役をしりぞいていたからなしばらく。なんかひさびさにむちゃくちゃ嬉しいんですけど・・・で同封されていた来期のテーマ、なんと!サイケデリカ・フィーチャリング・アメリカン・トラッド!写真では、おそらくサウスウィックのジャケットにシャツそしてタイダイ柄のタイ、タイダイ柄のスウェット。ベルトはナイロンじの派手な奴。シューズはニューバの990ex。これはビームス別注モデルらしい。カラーリングは1300のを踏襲だって。このスタイルの名前が『グルーヴィ・ウェイ』。僕のまさしく好きな分野です。ちなみにぼくの財布にはジミヘンのポートレイトが縫い付けてあるからね。で、気合い満々で先日この内覧会に言ってきました。なぜかオールバーニーズで。カルペディウムのライダース茶、ウィムニールスのニット茶、その下はちなみにウォーンフリー黒。マルジェラのパンツ黒、カルペディウムのブーツ茶。ベルトはデイヴィットオリーブのぶっといスタッツ黒とシルバー。喧嘩ごしのスタイル。プラスの内覧会にはふさわしくなかったかもしれません。ゾバタさんからは色合いが暗すぎますねと駄目だしあり。じゃどうきりゃいいのよこのライダースって質問したら、アニースタイルできればいいんじゃないとのこと。金持ちになったアニー。それもありかも。さて、内覧会自体はんん、なんというか肩すかしというか。ひとまず予約はマルホランドの革バッグ、前述したニューバの990exアメリカじゃないんだけど。ウーリッチの日本人デザイナーが手がけるエンジニアドガーメンツのジャケット&ショーツ。同柄のセットアップ。柄もので’50sのアンティーク調な一品。このあたりを押さえてきた。でもなんか盛り上がらなかったな。なんかですね、ビームスで買い物してるとかつてミに四駆やってたころを思い出すんです。なんというか、テンションが似ているというか。日本人特有の盛り上がり方といいますか。ミに四駆っていうのは疑似世界で、技を競う。根本的に架空の上でたのしむもの。本物の車で遊ぶホットロッドなんかが熱かった’60sアメリカとはちと違うんだけどでもある種’80sの日本でのあのムーブメントっていうのは時代の先をいってたのかも。その後のネット社会での架空の娯楽に生きる世の中を予見していたような。日本において、ちょっと上の世代のカーマニアなんかよりはミに四駆の世界のほうがかっこいい。当時のホットロッドの感覚に近いのは絶対ミに四駆だと思う。所ジョージさんよりもダッシュ四駆朗のほうがかっこいい。この国はそんな国だと思う。で、プラス。かれらは全く架空の中をコーディネイトしていく。
この国においてハンティングスタイルなんてまずないし。それらをベースにデザイナーが新たにデザインしてるのでもなく、オリジナルのものを輸入。サイズとか素材はやや手を入れてはいるものの基本的にはオリジナル重視。なんかそれは「タミヤ」ブランドを崇拝していたあのころを思い出す。いろいろとアイテムを出してくるゾバタさんはまるでモーターを回転させながら「どうだい?」と言ってきたプラモ屋の人のようだ。まったくどうでもいい勝負にしのぎを削るという、とても男らしい趣向。
プラスのカタログで評論家の遠山周平さんが書いていた。「アメリカをどう対象化するか」’50sから’90sまで、20世紀には世界はグローバル化へ向かっていた。中心国のアメリカを完全に対象化するのは難しかったに違いない。しかし遠山氏いうところの「筆者の世代は西洋を対象化して自由を得たが、今の人は苦もなくこれができる」これはどうだろう。はっきり言えばすべて架空の存在になっているのではないか。関係性がなくなっているのではないか、ただ単に。アメリカの洋服のオリジナルを求めて歩き回り、着て喜んでいるのは日本人くらいだろう。とうのアメリカ人だってもう20年も前にそんなスタイルは放棄している。僕の師三沢先生はビームスがヘビー・デューティーに固執しすぎるのではないかと懸念していた。もっとアートよりになればいいのにと。マンガのtシャツなんかも結局はオリジナルへの偏愛のあらわれかもしれないし。その店アローズの方がアートには近いのかもね。同じアメリカン・トラッドでも切り口が鋭いというか。斜に構えてるというか。カルペなんかもおいてたし。でもぼくの考えとしては日本人としての盛り上がりではミに四駆のビームスに軍配をあげたい。現時点では。アートな感じでいけば、バーニーズ時代で満足を得れていた。話は戻って三沢先生にアウターの相談をしたところ、アーテリックスを薦められた。クラッシックにこだわることはないよと。んん。でもアーテリックスはチャイナなんだよな~。
さてさて、そんなわけでプラスでは一通りの満腹感を得たんですがその後に再び新たな喜びが!やってきたのです。それはブルーブルーから。はやりハント、素晴らしい。さっきまで長ったらし~く書いてきた、服についての議論ですが、ハントブラッチフォードが全ての答えな気がする。着てからしばらくたつんだけど、いややっぱり素晴らしいよこの服は。スタイルとしては完全にトラッドなんですが、体とのバランスがいいんです。まるで生きている人間そのものがアートだといわんばかりの。その服を着て毎日生活することが素晴らしいんだと、そんなことをこのジャケットは言っているんではなかろうかと思てしまいます。ハント製品が徐々に揃ってきて、ビエラのシャツグレーとかもほんとにいいです。そして最近タイも買いました。ペイズリー柄。こんなに買い物で嬉しいのって久しぶりって感じ。あとボウタイもかった。しばらく結び方に悪戦苦闘したけどいまじゃ余裕です。店員さんもプラスの人たちがものに集まっているのに対し、ブルーブルーの人たちはライフスタイルからはいっているのではないか。そしてそれはアローズのかっこの問題ではなく、人としての生き方まで通ってる気がする。垂水センスが。オールバーニーズが終わった当初、僕はファッションを見つめ直していた。それを着て自分がどう生きるかが問題だっておもったんだ。だから質実剛健のアメリカン・グッズに没頭した。単発のモノを集める感覚。コーディネイトでいえばプラス流ミニ四駆ファッション。音楽でいえばシングル盤を買う感覚。しかし、ハントと出会いそこに一連のテーマをコンセプトを貫く魅力を教えられた。以前僕がブルーブルーからバーニーズへと旅立ったとき、コンセプトの限界を感じたと書いた。港町の男というコンセプトが徐々に自分にフィットしなくなってきたからだった。しかし、このハントのテーマであるアメリカン・トラッドの中で生きるという、まさに今の僕の進むべき道なんじゃないでしょうか。来期のハントはチェックのジャケット、スウェットそしてボウタイ。チノこんなラインナップだそうです。もういくっかない!