不安の海

2009-09-23 | イラスト

漂う波間にうかび

ほほに当る秋の夜風に

もの想う


不安というものは

まるで海のようだ。

どこまでも深く

特に夜になると異様に恐ろしい。

自分はどこにいるのか

下に何があるのか

この穏やかさが続かないことは

分かっている


真夏の喧噪はそんな恐ろしさを

紛らわせてくれていたが

今夜のように季節の変り目

ともなると

突如として自分が不安の海に漂っていたことを

おもい知らせれる


想念の世界だ・・・


目をとじればよい

忘れればよい


海と同化し その液体の一部となるか


揺らいでいることすら感じず


黒い海の一部となるのか


私は


そうなりたくない


私は私でいたい


私には信じるものある


信じられるものがある


遠くにみえる場所へ


行けると信じている


肉体を持っていることを


覚えている


私と


海でないところを


結ぶのは


愛だ



コメント (2)
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