今日は、僕の大好きなお店について
熱く、語らせて下さい。
BLUE
BLUE
YOKOHAMA
おそらく、何度もこのブログでお伝えしてきました。
でも今朝、改めて掘り下げたくなりました。
だって、いいんですもの、このお店!
高校2年の夏でしたね。初めて入ったのは。お洒落な先輩から聞いて。
石川町の本屋で雑誌を見て、電話番号メモって、公衆電話でかけて
行き方聞いて。夏の午後。横浜。
外観から、もう、かっこいい!
入って、香りが、かっこいい!
店員さんが、かっこいい!
ドキドキ、ワクワク
1996年でした。
洋服が、熱かった。
あの時、見た景色。その直前に僕は産まれて初めてアメリカへ行って
相当なカルチャーショックを受けてきた訳なんだけど
それは今はやりの「生活の質」ってやつですか?
でもそれは大味で、それ以前のリーバイス小僧の僕にはちょうど良かった
けど、ブルーブルーのセンスに受けた衝撃の方が鋭かったよ。
垂水氏が大桟橋から渡米され、いろいろと吸収し、その思いを詰め込んだ
店「BLUE BLUE YOKOHAMA」。僕はアメリカでやや人生観変わって帰ってきて
そして触れた洗練されたお店。
情熱がメラメラ奥底にあるようで、得体の知れない雰囲気がありました。
商売ではない、なにかであるようでした。
17歳になりたての僕は、もうやられてしまいました。ちなみに、その前月
グランドキャニオンでキャンプしながら誕生日を迎えたんです。
学びたい。
ほとんど毎日、入り浸りました。その空間にとけ込みたかった。
店員さんのまねをしたり、お客は本当にあまりいなかった。
高校では当時、彫刻家の三沢先生がいて、その美術の授業っていうのは
放置プレイだったので、先生の横に座ってそれこそつきまとってたな。
学校終わるとブルーブルーって具合でね。カタログとかもらうとそれこそ
穴が空く程眺めてて。もうずーっと見ててね。
ほしいなほしいなほしいなほしいな・・・というね。
物欲、というのか、思春期のあれなのか。
とにかく、モヤモヤってよりは具体的に目前に存在する最高の目標
だった訳です。なんだけど、CDなんかも欲しい訳で、ディスクユニオン
でお金がなくなってるのに、ブルーブルーへ向かって歩く高校生でした。
「あれを買うには、どうすればいいのかな~」
真剣に考えていた。
今の様に、簡単に手に入れることが出来なかったんだよ、かっこいいものって。
情報だって、ぐいぐい行かないと手に入らないし、どこに行くかによって
随分と違うものだった。嗅覚が必要だったんだ。
試着なんかしまくって、ん~、ん~、うなって。
少しずつ、分かっていく感じ。
インディゴのスウェット・ショーツの着こなし方しかり。
Tシャツとの兼ね合い、そして身のこなし立ち振る舞いまで。
お店にずーっといて、学ぶ訳です。ただの物で完結するわけではない。
Tシャツなんか当時まだタウン&カントリーなんか着てたんです。
ビッチのポロシャツとか、着ていたんです。そこからのスウェット・ショーツ
はかなりのレベルアップだったんです。正直。
だから、もう無地のヘインズで必死にあわせるくらいしかはじめは無理でした。
髪は坊主。
全身のアイテムをそろえる様になったのはだいぶたってからでした。下着もね。
でも、ふと今思うのは、なぜか主力商品のはずのデニムパンツを一本も買ってないのが不思議です。
そこはリーバイスだったんですね。
34の今の私が10代の自分に言うとすると、「いいね!」ですかね。
「筋、通ってるね!」かな。
旅は人生の道しるべ、ということでいろいろな旅をし、そこからお店へ手紙を送りました。
まじめですね。どんな港町へいっても、ぼくにとってはブルーブルーが一番でした。
外で買い物なんかしないで、質素に旅して、帰ってからブルーブルーで買い物してました。
その後、バーニーズへと心が移り、急にブルーブルーが青春の一ページとして過去の記憶となり
またかなりの気恥ずかしい思い出もなり、足がかなり遠のいてしまうのです。
2000年に入って移行はぱったりでした。
そして2008年にハントブラッチフォードを介して、再会するのです。あの時の嬉しさといったら
ありませんでした。ドンピシャ、ドストライクの物をブルーブルーで買えるなんて!
30代を迎えるにあたってのスタンダードをそろえました。怒濤のごとく。もう大人ですし。
周辺も変わり、店員も変わり、僕も変わり。でも常に心の大切な部分にあるお店なのです。
子供が出来てからは、再び、高校時代並みのお金しかありません。
しかし違うのは、心のゆとりがあります。そして落ち着いて、来る物が着たら逃さず捉える感覚。
スケボー、きましたね。即ゲットしました。いいですね。
ハント以降、コラボものでしょうかやはり。エーグルの長靴、オールデン、クイックシルバーのショーツ。
VAN、かなり悩みましたが、見送りました。