ときには筋のように

2015-01-19 | イラスト

はかなく、おぼろげに時は流れて。

おまえさんはとっくに筋の向こう。

不確かなことしかなく、それでいて鮮明。

まったくもって、筋というやつは

やっかいである。

太陽が照っていても、光はあたる場所を

選ぶかの様に

とあるやからにばかり降り注いでいる。

どうにかならんかね。

筋を違えてしまっては、光さえも

届かぬというのか。

その、薄暗く不安な方は

間口をこれでもかと拡げて

わしらを包み込もうとしておる。

どうにかならんかね。

否。助けて下さい。

筋の向こうの輝く園には

思い出のみんなが笑顔で見ている。

おい。

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