皆さん今晩は
満です
先日一夜限りオン・エアした
マイ・ルーツを再度流します
興味ある人は見てね!
前読んだ人、続きがあるので
また見てね!
ブラック・ドラゴン
私の父方の祖父
彼は台湾で生まれました
父親は現地で百貨店を営んでいました
ちなみに日本人です。愛知の人
しかし、現地人が反乱を起こし
ちなみに凄い大きな反乱で歴史でも
教えられました 名前は忘れた
従業員を目の前で惨殺されてしまいました
父親は無事でしたがメンタルで
やられてしまいました
言ったそうです
「オレはもうやる気ないよ」
当時幼かったブラック・ドラゴンは
お寺に出されました
かなりビッグなお寺でした
彼は非常にピュアな人でした
逸話が一つ
年上の坊主が彼に言いました
「お前は透明人間だ」
何人かの取り巻きが芝居をして
信じ込ませました
ブラック・ドラゴンは嬉しくなって
いろんなことをしたそうです
年上の坊主はそのあまりの
幸せそうな顔に
そっとそのままにしておいてあげました
そんな少年だったのです
しかし青年にもなると
魂が活気づいてきます
坊主なんて人が死んで生活してるようなもの
オレはもっと違う知識を付けるぜ!
既に寺の跡取りに決まっていたので
住職は猛反対します
「出ていくのなら何の援助もせん」ばりの
ブラック・ドラゴンは今の東京大学へ進学します
寺を捨てて
日本国内では相当がんばりました
卒業後も順当にキャリアを進め
やがて国策会社の幹部として
ベトナムへ向かうこととなりました
その少して前で
実の兄のお嫁さん
の、妹に会います
その女性が私の祖母
祖母は情熱家でした
彼女は神戸のバナナ問屋
の娘でした当時 その商売は
おそろしく儲かっていました
彼女の父親は凄まじい商人
でした
ブラック・ドラゴンは魂を燃やして
帝国の将来第一で自分のことなど
考えていませんでした
そして単身ベトナムへ飛ぶのですが
祖母は後を追うために
スチュアーデスになりベトナムへ向かいました
今のジャル、初代スチュアーデスの一人です
で現地に着いて辞職
ブラック・ドラゴンも驚いて
「やるね、君」
で結婚
ベトナムではフランス人社会の中で
豪遊していました
庭に動物園 家政婦沢山
セレブリティズムとはなんたるか
を彼等は知っていました
しかし、日本が大戦に破れると
状況は一変 危険な生活となります
ブラック・ドラゴンは現地の責任者
であったのでスパイ容疑で連行されました
いわゆる「死にコース」
彼自身も
「もうダメだな」
と思っていました 祖母も
そこで祖母は宝石を持てるだけ
持ちブラック・ドラゴンの勾留されている
場所までヒッチハイクで向かいました
顔には泥を塗っていきました
番人をどうやって黙らせたのか
分かりませんが 宝石か その他か
奇跡的に夫婦は再会します
そして私の父が命を授かったわけです
ブラック・ドラゴンの現地での
活動を調査した結果 スパイ容疑は
取り消され 無事帰国となります
彼は没収されずに済んだ書類を
必死で抱え祖国日本へ戻りました
が
もう会社はありませんでした
命をかけて守った会社 国
それが消えてしまっていました
ブラック・ドラゴンは燃え尽きてしまいました
大蔵省へ入るも戦後日本内での仕事など
何の興味も湧かなかったのです
それでは母方の祖父にいきましょう
ライジング
彼は満州(中国)で生まれました
父親は土木の設計士で満州鉄道の
設置の仕事で一家揃って海を渡りました
ちなみにルーツを辿れば山形県
しかしこの一家で注目すべきは
母方、女系の方である
巫女だった 山形と秋田の県境
詳しくは分からないが
出羽三山の神社ではないかと見ている
スピリチュアル・マインド
に溢れる家族だった
父親は設計士として近代思想に
かぶれていたが
満州という場所は想像以上に
進んだ街で小学校に
エレベーターがあった
彼等の家も日本国内ではあり得ない程
西洋化しており何不自由なく暮らしていた
ライジングは絵を描く才能が
優れていた 私でも超えられない壁
しかし不運なことに大二次大戦を
思春期で向かえてしまった
それも末期
彼は頭が良かったため
特攻体員となる
特殊任務のため 家族にも知らされず
日本に戻り秘密訓練をうけた
その当時の話は極秘ということで
彼は死ぬ迄口を開かなかった
一度ライジングの戸棚を整理していた際
一枚の手紙を見つけた
戦時中、お偉い軍人からの手紙だった
若い特攻体員への激励の内容
当時としては凄まじくありがたいものだった
のだろう センス 流れが変われば
何の意味も無くなってしまう
私にしてみればカルト集団の励まし合いだ
軍事手帳も見た
淡々と綴ってあった
ライジングはもともと神秘的な育ちの人
その彼が日の丸天皇陛下の為に神風となる
これは至極自然に映る
その他の特攻体員の話は本で色々読んだが
ライジングは非常に普通に行動していた
大きな枠組みでの命の動き
それは自分が神になれるといった
高揚したカルティズムではなかった
壮年期に戦争を迎えたブラック・ドラゴンは
欧米人並の固体としてのアイデンティティー
を確立し様々な自らの画策で動いた
それに比べライジングはまさにスピルチュアル
な捉え方で戦争に望み命を捧げようとした
両者母国の為とはいえ
その差ははかり知れないほど大きい
ライジングは何故生き延びたか
彼の飛行機は飛びったった
が
途中でエンジントラブルを起こし
引き戻らなくてはならなくなった
その際のアクシデントで彼の
両足は砕けてしまった
エンジンが直ったところで
はい、終戦
このやるせなさ 想像もできない
盟友達は皆死んだ
しかもその後彼を待つのは
終戦後のお気楽ニッポン
戦後ライジングの家族は
ソビエト兵に拷問を受け
父親は再起不能な体となって帰国する
財産など持って来れる状況ではなかった
国内の財産は不在であっため
没収されていた
秋田の屋敷や
伊豆の伊東あたりにも
かなりの土地を所有していた
全て消し飛んだ
失意 貧困
回りには大志のなかった人間が
♪ゴマをすりましょ~♪
♪ちょいっとね♪
という具合に成功していく
通産省に努めることとなる
そんな中今のディスコで酒を飲んでいた際
私の祖母となる女性を見つける
どん底の状況でであったその人は
ダンスクィーンのようだった
彼女は上司の親類であった
紹介してもらいゴールイン
祖母は和歌山育ちで戦時中も白いお米を
食べていた人 餓えも知らないし
ハイセンスな女性であった
ライジングを選んだ理由はハンサム
だったからである
だが夫婦生活の始まりは厳しかった
長男のライジングが一家を支えていた
両親 父親は病人
妹3人
しかも家計は厳しくのんきなことなど
いってられない状況
のんきな祖母はうまくやっていけるはず無く
すぐ飛び出してしまう
故郷の和歌山に戻るが彼女の両親は
許さなかった
しかし彼女は戻らず
ここ辺りは詳細不明であるが
お腹に身ごもっていた子供を
和歌山の山間のどこかの病院で出産
土砂降りの雨の中落雷と供に
生まれたという
私の母親である
ライジングはもううんざりだった
自分をとりまく状況
魂を失っていく国
負担ばかりの家族
もういいっ!
となって家族を捨てて
妻のもとへ
再び自分の家族を取り戻した
のだった
当時ブラックドラゴンの息子
イングリッシュ2は横浜のドヤ街で
たくましく成長していた
つづく
満です
先日一夜限りオン・エアした
マイ・ルーツを再度流します
興味ある人は見てね!
前読んだ人、続きがあるので
また見てね!
ブラック・ドラゴン
私の父方の祖父
彼は台湾で生まれました
父親は現地で百貨店を営んでいました
ちなみに日本人です。愛知の人
しかし、現地人が反乱を起こし
ちなみに凄い大きな反乱で歴史でも
教えられました 名前は忘れた
従業員を目の前で惨殺されてしまいました
父親は無事でしたがメンタルで
やられてしまいました
言ったそうです
「オレはもうやる気ないよ」
当時幼かったブラック・ドラゴンは
お寺に出されました
かなりビッグなお寺でした
彼は非常にピュアな人でした
逸話が一つ
年上の坊主が彼に言いました
「お前は透明人間だ」
何人かの取り巻きが芝居をして
信じ込ませました
ブラック・ドラゴンは嬉しくなって
いろんなことをしたそうです
年上の坊主はそのあまりの
幸せそうな顔に
そっとそのままにしておいてあげました
そんな少年だったのです
しかし青年にもなると
魂が活気づいてきます
坊主なんて人が死んで生活してるようなもの
オレはもっと違う知識を付けるぜ!
既に寺の跡取りに決まっていたので
住職は猛反対します
「出ていくのなら何の援助もせん」ばりの
ブラック・ドラゴンは今の東京大学へ進学します
寺を捨てて
日本国内では相当がんばりました
卒業後も順当にキャリアを進め
やがて国策会社の幹部として
ベトナムへ向かうこととなりました
その少して前で
実の兄のお嫁さん
の、妹に会います
その女性が私の祖母
祖母は情熱家でした
彼女は神戸のバナナ問屋
の娘でした当時 その商売は
おそろしく儲かっていました
彼女の父親は凄まじい商人
でした
ブラック・ドラゴンは魂を燃やして
帝国の将来第一で自分のことなど
考えていませんでした
そして単身ベトナムへ飛ぶのですが
祖母は後を追うために
スチュアーデスになりベトナムへ向かいました
今のジャル、初代スチュアーデスの一人です
で現地に着いて辞職
ブラック・ドラゴンも驚いて
「やるね、君」
で結婚
ベトナムではフランス人社会の中で
豪遊していました
庭に動物園 家政婦沢山
セレブリティズムとはなんたるか
を彼等は知っていました
しかし、日本が大戦に破れると
状況は一変 危険な生活となります
ブラック・ドラゴンは現地の責任者
であったのでスパイ容疑で連行されました
いわゆる「死にコース」
彼自身も
「もうダメだな」
と思っていました 祖母も
そこで祖母は宝石を持てるだけ
持ちブラック・ドラゴンの勾留されている
場所までヒッチハイクで向かいました
顔には泥を塗っていきました
番人をどうやって黙らせたのか
分かりませんが 宝石か その他か
奇跡的に夫婦は再会します
そして私の父が命を授かったわけです
ブラック・ドラゴンの現地での
活動を調査した結果 スパイ容疑は
取り消され 無事帰国となります
彼は没収されずに済んだ書類を
必死で抱え祖国日本へ戻りました
が
もう会社はありませんでした
命をかけて守った会社 国
それが消えてしまっていました
ブラック・ドラゴンは燃え尽きてしまいました
大蔵省へ入るも戦後日本内での仕事など
何の興味も湧かなかったのです
それでは母方の祖父にいきましょう
ライジング
彼は満州(中国)で生まれました
父親は土木の設計士で満州鉄道の
設置の仕事で一家揃って海を渡りました
ちなみにルーツを辿れば山形県
しかしこの一家で注目すべきは
母方、女系の方である
巫女だった 山形と秋田の県境
詳しくは分からないが
出羽三山の神社ではないかと見ている
スピリチュアル・マインド
に溢れる家族だった
父親は設計士として近代思想に
かぶれていたが
満州という場所は想像以上に
進んだ街で小学校に
エレベーターがあった
彼等の家も日本国内ではあり得ない程
西洋化しており何不自由なく暮らしていた
ライジングは絵を描く才能が
優れていた 私でも超えられない壁
しかし不運なことに大二次大戦を
思春期で向かえてしまった
それも末期
彼は頭が良かったため
特攻体員となる
特殊任務のため 家族にも知らされず
日本に戻り秘密訓練をうけた
その当時の話は極秘ということで
彼は死ぬ迄口を開かなかった
一度ライジングの戸棚を整理していた際
一枚の手紙を見つけた
戦時中、お偉い軍人からの手紙だった
若い特攻体員への激励の内容
当時としては凄まじくありがたいものだった
のだろう センス 流れが変われば
何の意味も無くなってしまう
私にしてみればカルト集団の励まし合いだ
軍事手帳も見た
淡々と綴ってあった
ライジングはもともと神秘的な育ちの人
その彼が日の丸天皇陛下の為に神風となる
これは至極自然に映る
その他の特攻体員の話は本で色々読んだが
ライジングは非常に普通に行動していた
大きな枠組みでの命の動き
それは自分が神になれるといった
高揚したカルティズムではなかった
壮年期に戦争を迎えたブラック・ドラゴンは
欧米人並の固体としてのアイデンティティー
を確立し様々な自らの画策で動いた
それに比べライジングはまさにスピルチュアル
な捉え方で戦争に望み命を捧げようとした
両者母国の為とはいえ
その差ははかり知れないほど大きい
ライジングは何故生き延びたか
彼の飛行機は飛びったった
が
途中でエンジントラブルを起こし
引き戻らなくてはならなくなった
その際のアクシデントで彼の
両足は砕けてしまった
エンジンが直ったところで
はい、終戦
このやるせなさ 想像もできない
盟友達は皆死んだ
しかもその後彼を待つのは
終戦後のお気楽ニッポン
戦後ライジングの家族は
ソビエト兵に拷問を受け
父親は再起不能な体となって帰国する
財産など持って来れる状況ではなかった
国内の財産は不在であっため
没収されていた
秋田の屋敷や
伊豆の伊東あたりにも
かなりの土地を所有していた
全て消し飛んだ
失意 貧困
回りには大志のなかった人間が
♪ゴマをすりましょ~♪
♪ちょいっとね♪
という具合に成功していく
通産省に努めることとなる
そんな中今のディスコで酒を飲んでいた際
私の祖母となる女性を見つける
どん底の状況でであったその人は
ダンスクィーンのようだった
彼女は上司の親類であった
紹介してもらいゴールイン
祖母は和歌山育ちで戦時中も白いお米を
食べていた人 餓えも知らないし
ハイセンスな女性であった
ライジングを選んだ理由はハンサム
だったからである
だが夫婦生活の始まりは厳しかった
長男のライジングが一家を支えていた
両親 父親は病人
妹3人
しかも家計は厳しくのんきなことなど
いってられない状況
のんきな祖母はうまくやっていけるはず無く
すぐ飛び出してしまう
故郷の和歌山に戻るが彼女の両親は
許さなかった
しかし彼女は戻らず
ここ辺りは詳細不明であるが
お腹に身ごもっていた子供を
和歌山の山間のどこかの病院で出産
土砂降りの雨の中落雷と供に
生まれたという
私の母親である
ライジングはもううんざりだった
自分をとりまく状況
魂を失っていく国
負担ばかりの家族
もういいっ!
となって家族を捨てて
妻のもとへ
再び自分の家族を取り戻した
のだった
当時ブラックドラゴンの息子
イングリッシュ2は横浜のドヤ街で
たくましく成長していた
つづく