太平洋の白鳥 「三連休日本丸もやって来た」

　ここは天保山桟橋、このまえ大阪港に海王丸がやって来たが今度は姉妹船の姉の方、日本丸（Ⅱ世）だ。今は国土交通省所管の独立行政法人航海訓練所の航海訓練船だ。先代の日本丸は1930年（昭和5年）に進水し、太平洋を中心に訓練航海に従事していたが、太平洋戦争が激化した1943年（昭和18年）に帆装が取り外され、大阪湾、瀬戸内海などの輸送任務に従事した。戦後は海外在留邦人の復員船として25,428人の引揚者を輸送した。その後、帆装の再取り付けがなされ、1984年（昭和59年）退役まで、約183万kmを航海し、約11,500名の実習生を育て1984年（昭和59年）に引退し、航海訓練船としての役割を日本丸II世に引き継いだ。初代日本丸は横浜マリタイムミュージアムに文化財として保存されている。
・船種（帆装型式）　4檣バーク型帆船　・ 総トン数　2570トン 　・全長　110.09m ・全幅　13.8m 　・メインマスト高　43.5m（水面からの高さ） 　・吃水6.57m　・総帆数　36枚 　・定員　190名 　・他　ディーゼル機関２機による機走可能.　　３日はセイル・ドリル（帆の全開）４日は船内見学会が行われる。なお、一定の枠はあるが希望者は誰でも訓練航海に参加ができる。