お花見特集（１） 「天の川川面に映えて桜咲く」

　花冷えの続くきょうこの頃、交野駅前のスーパーに車を預けて、天の川の両岸の遊歩道を散策する。地元の人たちの、天の川を美しくする会や守る会それに日本野鳥の会の人たちの努力で周辺は美しく整備されている。ユキヤナギにレンギョウ、それにナノハナが同時に咲いてさくらもそろそろ見頃を迎えて美しい。もともと現在の交野市北部から枚方市にかけてのなだらかな丘陵地は、平安時代「交野が原」と呼ばれ、皇室の遊猟地であり、また貴族達の桜狩りの名所であった。もう少し下流に行くと「またや見ん交野のみ野の桜がり花の雪ちる春のあけぼの・藤原俊成」と詠んだ歌碑がある。平安の昔に想いをはせながらＪＲ東西線の鉄橋まで歩いた。