ハチの天敵といえば、ご存知ハチクマであるが、そのハチクマをも凌駕する哺乳類がこの世には存在する。
ブログを見てくれている方はもうお気づきだと思うが、そう、あの友人Tのことである。
偶然見つけた地バチ(黒スズメバチ)の巣
この地バチの巣は、先日ツカちゃんとキノコ採りに行った際偶然見つけた物で、
あろうことか、オイラ知らずにこの巣を踏んづけ、ハチの大群に襲われエライ目に遭った。
ツカちゃんの「危ねぇ!地バチの巣だ!」の声に電光石火の如く逃げ出し、幸い難を逃れたが、
一歩間違うと、全身刺されお岩さんのようになるところであったわい。
防虫ネットを被り~の
ハチ、それも地バチが大好物のT、「今年はハチの巣が全然見つからねぇ」と嘆く秋の空。
殺生が嫌いな麻呂であるから、できれば彼にこのことを教えたくはなかったのだが、
昨日彼の店にラーメンを食べに行った際、ついポロッと洩らしちまったから、さぁいけねぇ。
ハチ獲り七つ道具を用意し~の
本日の午後、休日の昼寝を貪る我家に「地バチの巣に案内せぇ!」とTが突然やって来た。
「旦那!昨日ぎっくり腰になちまったって言ってなかったっけ!?」
「地バチと聞いて、腰が痛てぇなんて言ってられっか!」と強がるTだが、その立ち姿は微妙に湾曲している。
げに恐ろしきは、ハチクマTの執念。これじゃぁハチクマなど敵う訳無いわな。
煙幕をブワ~ッと
「お前も手伝え!」とスコップを手渡そうとするTだが、「オラやだでぇ!」
腰をかばいながらも、黙々とスコツプで穴を掘るT、突如手を休めたかと思うと「イテテテ・・・」と呻く。
高みの見物を決め込むオイラ、「さては?ぎっくり腰が重症化したか?」
やおらスコップを放り投げたTは、どういう訳か腰ではなく膝を押さえる仕草。
「おっしゃん、どうしただい?」
「ちっきしょめ!ハチの奴に刺された!」
母ちゃんのためなら、エ~ンヤコ~ラ~
ハチの逆襲に遭いながらも、熊のような手でグイッと掘り出したのは、物凄くデッカイ巣。
「こりゃぁデカイ!今までで一番デッカイ巣だ」と眼を細める。獰猛そうな割りに案外可愛い眼だ。
オイラもそれなりに地バチの巣をこれまで見てきたが、これほどデカイ巣は今まで見たことがない。
一丁上がり~
Tによると、この地バチを醤油と酒と・・・で煮付け佃煮風にして食うとそれは美味であるらしい。
「ヘッヘッヘ・・・身が一杯詰まっているなぁ」とほくそ笑むT、「オッサン、ヨダレ、ヨダレ・・・」
頑張ってなくても、押せ!
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