それは・・・きのうの出来事じゃった~
女房殿に「キノコ採りに連れて行け」とせがまれてのぅ、義姉と3人で山へ行ったんじゃよ。
オラは気が乗らないからとダダをこねたんじゃが、強引な姉妹についつい根負けしてしもたんじゃ。
それが間違いの元であったかのぅ。お陰でオラは危うく命を落とすところであったわい。
コレがその鬼のような姉妹じゃ

斜面の中腹に半分朽ちた倒木があってのぅ、その木にカタハ(ムキタケ)がびっしりと生えておったんじゃよ。
オラは夢中になってそのキノコを採っていたときのことじゃった。
突然女房殿が何か叫んだかと思うと、オラを目がけ大きな岩がゴロゴロと転がり落ちてきたんじゃよ。
その岩は童子の頭ほどもある大きな岩でのぅ、オラは堪らずションベンちびるところであったわい。
そんなオラをよそに「シカ、シカ、シカ・・・」と叫ぶ女房殿じゃが、「ハテ?西洋では岩をシカとでも呼ぶんかのぅ?」
どうやら山頂付近に鹿がおったようで、オラ達の気配にビックラこいて逃げる際、岩を蹴落としたらしいんじゃな。
シカが珍しいのも分からんでもないが、「シカ、シカ、シカ・・・」より「岩、岩、岩・・・」と叫べと思うんじゃがのぅ・・・
それより何より、よりによってオラを目がけて岩を落とさなくても良さそうなものじゃが・・・
"シカ"だけに"シカたががねぇ"などと笑っている場合じゃないぞなもし。
目指せ一等賞!
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