一昨日の夕方、「明日ナメコを採りに行くから一緒に行きませんか?」と鑑定士のM氏よりキノコ採りのお誘いがあった。
以前、一度天然のナメコ採りに連れて行って貰えませんかとお願いしてあり、M氏はその願いを果たそうと誘ってくれたようである。
今日の明日では準備(心の?)ができていないんで、明後日(今日ね)にして貰えませんかとお願いし、本日ナメコ採りと相成った。
生憎の雨模様
M氏宅出発が朝の6時半ということで自宅を出たのが5時半。外は雨混じりで寒い。M氏の言う通り昨日行けば良かったなとの後悔がちろほらと・・・
予定の時間通りM氏宅へ到着。「雨の中よく来たねぇ」とM氏、「雨など気にしちゃキノコ採りは出来ません!」と僕。「流石!」とお褒めのお言葉を頂きやした。
もっとも、海千山千のM氏であるから、これしきの雨で止めたとなると人間安く見られちまうから、ボクちゃん精一杯のやせ我慢なんだけどね。
身支度を整え、イザ、入山!
長靴に履き替え雨合羽を着込んでの入山となったが、どうも雨合羽のズボンの具合が悪い。どうやら経年劣化でゴムがヘタっているようだ。
このことが、後々響いてくるとはこの時思わなんだ。そうでなくても、雨で濡れ気味なのに、ズボンがズルズルとずり落ち不快この上なかったわい。
早速ヒラタケが!
ヒラタケを収穫するM氏
入山して間もなく「オッ、あった!あった!」とM氏の声。指さす方向をみると、立ち枯れの木に何やら黒い物体が点々とへばりついている。
「ヒラタケだ」と仰るM氏、持ってきたアルミの棒に鎌らしき物を取り付けるとスルスルと伸ばし、ヒラタケを削ぐように掻き落したのである。
立派な杖だとばかり思っていたが、「ホホゥ、なるほど、なるほど・・・」この利器が無けりゃ樹上のキノコは採れませんわな。感心と同時、「納得!」
上にもナメコ
下にもナメコ
そして、今度はナメコの群生を発見。例によって、M氏が鎌で掻き落とし、地面に落ちたそれをオイラがひたすら拾うの図が一丁出来上がり~ぃ。
え~、今回のキノコ採りでワタクシ学習したことが一つあります。さて、されは何でしょう? って、クイズのブログではありませんでしたな。
それはですな、キノコ採りは採るものではなく拾うものであるってことなのね。キノコ採り転じてキノコ拾い。これ、テストに出るでぇ(笑)
倒木のナメコを採取するM氏
稜線へと移動中、M氏の足がピタッと止まりじっと地面を見ている。何事かと尋ねると、「クマの糞だ」と恐ろしいことを仰る。
「ギョッ!」プーさんの落とし物!
それ程真新しいブツではないとM氏は仰るが、そのブツがあちこちとありゃ、普通の人間だったらビビルでぇ。オラだって普通の人間だだよ。
「先生(M氏のことね)、熊怖くない?」と尋ねると、「全然・・・」と意にも介さない。何十回も遭遇しているそうだが向こうが逃げて行くであるらしい。
プーさんの落とし物に遭遇して以降、辺りをキョロキョロ、おっかなびっくり歩くオイラだが、何事も無かったかのようなM氏に、思わず、「師匠!」
帰り道で発見 「お見事!」
収穫の一部 他はリュックの中
予定していたエリアを一通り探し回り、凡そ3時間程で下山となった。自分的には大満足の収量だが、「少なくて悪いねぇ」とM氏は仰る。
この日、M氏が予想していたのはリュック(登山用の大型)一杯かそれ以上であったらしく、この悪天候の中、リュックに半分は十分の量である。
オイラの地元近辺に天然のナメコは無いだけに、久々に楽しいキノコ採りであったわい。更に更に、キノコ採りの世界にハマって行くような・・・