お盆の迎え火

迎え火を焚く、婆っちゃんと息子、そしてそれを見つめるビビちゃん。
「この方達、やってんだ?」」ってな表情のビビちゃんでした。
子供の頃、「じいさん、ばあさん、この火の明かりでおでや~れ」と大きな声でやったものだが、
大人になった今、この台詞がちょっと気恥ずかしい、今日この頃・・・
一方その頃、この方は・・・
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涼しい部屋で、こんなんなってました~

一夜明けまして・・・
14日は我が地区の、公民館主催のソフトボール大会です。
「お盆に、しかもこのくそ熱い中、何でソフトボールやねん?」
と言った不満タラタラは別にしまして、昔から続いている行事だから
「仕方がありませんなぁ」
ビビちゃんも応援に借り出されました

ココ押すよろし!
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そこにバイクがあれば、「エンジンをかけてみたい!」と思うのが人情。
早速取り掛かってみるべか・・・恐るおそる。
自慢じゃないが、あたしゃメカちゅうヤツが苦手なんですな。
先ずは、プラグに火花が飛んでいるかどうか確認してみてと。
ゲッ!恐れていた通り、プラグから火花が出ない

こりゃ困ったゾ!メカ以上に電気系統はもっとダメなんでげす。
以前、M氏が教えてくれたことを思い出し、ポイントを磨けば何とかなるか?
「このバイクは構造が簡単だから、コレを動かすことができなきゃダメだな」
みたいな事をM氏は仰っていたから、これはM氏からの宿題でもあるか?
ポイントが怪しい?

フライホイールを回してみると、やはりポイントが固着しているようだ。
マイナスドラーバーで接点をそっとこじ開け、細かい紙やすりを差込みゴシゴシとやってみた。
で、期待を込めキックを踏むと、「ヤッタネ!」火花が飛んだよ~ん!
コネクターをカットし、配線を直結の図

問題を一つクリアかと思ったら、火花が出るときと出ないときがあるのに気づいた。
「ハテ?何でだろう?」
もしかしたら、配線に問題アリと思い、バッテリーからの配線を見てみると、
配線が腐食し、コネクター部で今にも切れそうな状態。
配線をし直そうとするが、コネクターが腐食していてどもならん。
こうなりゃ、とりあえずコネクターをカットして直結、直結と。
ようやく火花が安定し、電気系統は一応OK。サッ、次行ってみようか~
シンプルで小さなキャブ

次は、キャブのオーバーホールってことで、早速バラしてみました。
随分と小さく可愛らしいキャブだこと。思わず抱きしめたくなったりして・・・あは。
邪魔なインマニをくっつけたまま取外したのには訳があって、
この手の古いバイクは、インマニとキャブを繋ぐゴムが脆いのを知っているからなのね。
アタシって凄いっしょ!?・・・って、そ自慢する程のことでもないってか。
スロージェット♯35? メインジェット♯82

キャブ本体の穴という穴に、泡状のキャブコンデショナーを吹き付けしばし放置。
暫くして、今度はパーツクリーナーで、これ又穴という穴にプシュー!とやります。
スロージェットとメインジェットは、細いハリガネ(荷札に使われるアレね)でシコシコと。
メインジェットは♯82で、スロージェットは♯35番か?
余りにも小さくて、天眼鏡を使っても見えねぇんだよっ!
クリーニングを終えたキャブ

お化粧を終えたキャブ、随分と綺麗になりましたなぁ。
何十年か前のカミさんみたい・・・「アッ、いけねっ!」
え~、では、上記の文言は無なかったことにして、早速キャブを本体と合体、合体と。
何十年かぶりに火が入ったエンジン

キックを何回か踏むと、嬉しいねぇ、見事にエンジンが回った。「ヤッタね!」
スローとエアスクリュー調整で、静かにそして安定して動いております。
何十年もの長い間、埃まみれで眠っていた物が、たったこれだけのメンテで動き出すってんだから、
カブのエンジンってのは凄いもんですなぁ。「本田氏、拙者、敬服仕りて候!」
「ナニナニ?動いているかどうか判らないとな?」
ほらね!↓
回り続けるフライホイール

おまけ画像

ご存知のように、本日13日は迎え盆でして、
早朝からカミさんは、家の掃除や庭の草むしりに精を出しております。
「そんなバカなことばかりやってないで、少しは手伝え!」
と言いながら、スポカブの脇へ雑草を放り投げるのでありました。
おまけ画像は、「そこのボロバイク、雑草と一緒に何処かへ捨てちゃうぞ!」
とでも言いたげなカミさんの怨念がこもった一枚であります。
「怖え~~~っ!」
押してネ!
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あれこれとやることがてんこ盛りで、何処から手をつけていいやら?
先ずは、車体から検証してみませうか?
その前に、ざっと水洗いをしてと・・・
「レジスタッドナンバープレート」

サイドカバーを外すと、このレジスタッドナンバープレートが現れた。
プレートには、第一種原動機付自転車となっている。
一番下には、スポーツカブ号C110型の文字が・・・
「C110S2XXXXX」と刻まれたフレームナンバー

さて、フレームナンバーは何処に?
アラ?そんな場所に!?今まで埃の下に隠れていらっしゃったのね!
エンジン型式番号は・・・不明

残念ながら、エンジン型式番号が擦れて読み取れまへん。
番号が不明でも別に支障がないから、まっいっかっ。
押してネ!
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「Kちゃん、今日時間空いてない?」
「午前中には仕事が終わるけど・・・それが何か?」
「ちょっと手伝って貰いたいことがあるんだけど・・・」
ってなやりとりがあり、友人Kちゃんが我家へやって来たのは、午後の4時ちょっと前。
「バイクを引き上げに行くんだけど、手を貸してくんろ」
「バイクだと~?相変わらず能天気なことをやってんな!」
少々呆れ顔のKちゃんを乗せ、旧車の達人M氏宅へとやって参りました。
冬眠中の名車達

さて問題です?上のバイクの中で、お目当てのスポカブはどれでしょう?
正解は、手前から2番目がスポカブで、一番手前はこれ又お宝の初期型HONDACS90。
その向こうも・・・車種は聞き漏らしたがいずれもマニア垂涎のお宝バイク達。
これ等はほんの一部で、M氏宅には、この他にも超のつく旧車が数多く眠っております。
久々に外へ出たスポカブ

KちゃんとM氏の3人で、汗びっしょりになりよいしょよいしょとスポカブを外へと出した。
「お~っ、出してみると程度がいいなぁ、売るのが勿体無い位だ」
そう言うとM氏は、我が子を眺めるような眼差しでスポカブを見つめるのであった。
「Kちゃん、Mさんの気が変わらない内にさっさと運んじまうべ!」
我家へとやって来たスポカブ

M氏にスポカブを譲ってとお願いして早や数年、ようやく念願が叶った。
「長かったな~・・・」
「スポカブちゃん、ようこそ我家へおいで頂きました~~~!」
走行距離、1616kmを刻むメーター

「こんなボロ、何処が良いんだか・・・俺にゃぁ解んね」
相変わらず毒舌を吐くKちゃんだが、「オメには解んね!」
エムブレムが渋い!

さて、何処から磨こっかな?それより先ずエンジンをかけるのが先決か?
何やら楽しい日々が待っているようで、嬉しいったらありゃしない
押してネ!
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