自作キノコ図鑑を作るに当たり、市販のキノコ図鑑やネットで色々と調べたんだが、キノコの世界は複雑怪奇で、同じ種でも地方地方で呼称が異なったりと実に紛らわしい。
まっ、キノコの種類が4,000種ってんだから無理も無い話だが、問題は、以前食用であった種が調べてみたら近年有毒に分類されていたなんてのは洒落にもならん。
スギヒラタケ、アンズタケ、キシメジ、・・・、少し前のキノコ図鑑では食用だが現在では有毒と分類される。従って、入門者は極力新しい図鑑を参考にすることをお勧めする。
さて、前置きはこの辺にしておいてと・・・
キノコの王様マツタケについて調べるに、マツタケモドキ、ニセマツタケ、バカマツ、サマツ(?)といった近縁種が存在し、これ等を巡る解釈もグチャグチャで訳分からん。
そこで、マツタケについてあれこれと考察してみよう。題して、オイラ的、「続、続、松茸について考える」但し、長野県北信地方限定であることをご承知おき下され。
先ず、マツタケとググってみると、マツタケと名の付くキノコが、本家マツタケの他に、マツタケモドキ、バカマツタケ、ニセマツタケ、サマツ、サマツモドキの数種がヒットする。
1、マツタケ 松林などの針葉樹林内
本家マツタケ様
2、マツタケモドキ 松林などの針葉樹林内 ※マツタケ臭無し
姿・形がソックリなマツタケモドキ
3、バカマツタケ 未だに採ったことはないが、ミズナラ、コナラなどの広葉樹林内に発生し、マツタケより少し早めに発生し、香りはマツタケ以上とある。
4、ニセマツタケ コレも採ったことはないが、椎の木林などの雑木林に発生し、バカマツタケ同様マツタケより早めに発生するが、マツタケの香り無しであるそうな。
5、サマツ コレが曲者で、地方によっては、マツタケモドキ、ニセマツタケを別名"サマツ"、或いは、オオツガタケをサマツと呼ぶ地方もあるようである。
オイラの解釈は、サマツ=早松で、マツタケは、ショウゲンジ、ハナイグチなどと同様、条件が合えば梅雨時~夏に出ることがあり、時季外れに出るマツタケであると結論付ける。
因って、サマツは、マツタケモドキ、バカマツタケ、ニセマツタケ、及びオオツガタケなどの別名として使われ、サマツとしての固有種は存在しないと推測する。
6、サマツモドキ サマツは存在しないという理由から、サマツモドキは問題外とする。
以上、あれこれと考察するに、マツタケ一族は、本家マツタケ、マツタケモドキ、バカマツタケ、ニセマツタケの4種類、ということになるが、バカマツとニセマツが同じ種だったりして・・・