気まぐれフォトダイアリー

富士山、風景、身近な花の写真ブログです。読んだ本の感想も載せています。
最近は回想ブログが多くなりました。

神(カムイ)の涙~馳星周を読み終わる&木彫りの熊

2022年05月17日 22時53分33秒 | 読んだ本の感想






2022年5月17日

馳星周さんの神(カムイ)の涙を読み終わった。

北海道アイヌの木彫り作家 平野敬蔵と中学3年の孫娘 悠と、尾崎雅比古と名乗る、青年の物語だった。


読みやすかったし、良かった。

感動しました。








本の中に悠が尾崎に頼んで、摩周湖の滝霧を見に行く場面がある。

↑の表紙の写真がそうだと思う。







私事ですが、もう50年くらい前に、あこがれだった北海道に旅行したことがある。

アイヌの部落も回った。


売店には、たくさんの木彫りの熊が並んでいた。

ほとんどが小さめで、口に魚をくわえた熊だった。


その時、目についてはなれない熊の木彫りがあった。

その熊は手触りも滑らかそうで、魚はくわえていなく、手のひらをなめている熊だった。


値段もかなり高かった。(私には)

でも、どうしても欲しくて買った。




↑の熊がそうです。

何年か押し入れに入れたままだったけれど、出してきました。

彫刻の横の長さは30cmくらいあります。


優しい感じの熊です。










本を読んでいる時、この熊の木彫りを思い出しました。

そして、当時気が付いたことですが、木彫りの下に製作者の名前が掘ってありました。

その名前は確か平野だったような気がするけれど・・・





木彫りの下をひっくり返してみたら、ほんとうに「平野作」と書かれていました。

小説の中の平野敬蔵と偶然同じ名前でした。

うれしかったですね~


この熊は、平野敬蔵が彫った羆(ひぐま)だと思うことにします。





もう50年も前に北海道旅行で買ってきた熊の木彫りですが、当時のことをいろいろ思い出しながら本を読みました。


この熊の木彫り、優しそうな感じがすると思いませんか?



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