↑雪が降った後の雁ヶ腹摺山です。
標高は1,874mです。
↑散歩道からの雁ヶ腹摺山です。
一番奥の山がそうです。
朝起きて雨戸を開け、まず見るのが遠くに見える雁ヶ腹摺山である。
天気が良ければあの堂々とした立派な山体が見える。
山頂に朝日が当たったばかりの時が一番きれいだと思う。
幼いころ、今は亡き父が話してくれた。
「あの山は雁が腹を摺るほど高いので、『雁ヶ腹摺山』という名前になったのだ」と。
空を飛ぶ「雁の群れ」は子どもの頃一度だけ見た記憶がある。
「へ」の字の形になって高い空を飛んでいった。
父はよく雁ヶ腹摺山の話をした。
あのころは雁が腹摺山へ登るには今のような車の入る林道もなくてとても簡単には登れなかったと思う。
父とは登れなかったが、結婚してから家族と何度か登った。
私の好きな山である。
先日高台に登り、ふと空を見上げたら上空を「雁の群れ」が飛んでいた。
子どもの時見たままである。
とても懐かしくて感動した。
「へ」の字の形になり、東に向かって飛んでいった。
カラスやスズメの飛ぶ高さではない。
ずっと高い。
今はあまり見ることは出来ないが、昔はきっとたくさんの「雁の群れ」が空を飛んでいったのではないかと思う。
幼いころの父の話を思い出し、なぜか幸せな気分になった。