Sydney Yajima


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オーストラリアの現況について 9月3日

2015-09-02 16:22:08 | 経済
成長率が やや鈍化している。
3月期が0.9%の成長だったのに比べ、6月期はわずか0.2%の成長でしかなかった。政府系アナリストの予測では 0.4%とみなしていたので、今回の成長は24年ぶりの低成長とも言われていて、これは景気後退場面に入ったのではないかとも考えられている。
去年のGDP成長率は2%で、過去10年間の平均の2.8%よりも下回ってもいるので、やはり、オーストラリアの景気は 悪くなっているのは間違いないだろう。
主な原因は、中国の景気後退のために、コモディティー価格が下がってしまったことだ。
政府は、あらたな債権を作り、国内に投資を増やすことで雇用を確保することを画策している。
また、日本、韓国、中国と自由貿易協定が結ばれることで、新たな雇用やマーケットの開拓ができるとも考えている。
しかし、新たな移民問題が表面化しつつあり、特に中国からの労働者の受け入れなどの問題は、野党の労働党にとっては、格好の攻撃材料となりつつある。

こう書いていくと、悪い材料ばかりのようだが、そうでもなく、現在のグローバルをつつむ深い霧の悪材料のなかでは、比較的うまくいっているほうだとの見方が多くを占めている。

もちろん、数字が私たちに示してくれることは、ある程度までで、現実の経済と、未来の予測とは、時に大きな隔たりがあることを、賢明な読者の方々ならご存じだろう。

だが、今回の数字が示しているのは、今の最悪のマイニング事業の環境の中で、少なくとも この6月期までは、オーストラリアの経済は、そこそこ 健闘していると言うことが言えることなのである。