今日は、全般に地盤の緩い展開になっている。
市場が注目しているのは、オイル価格が、今後も下がり続けるであろうという観測だ。
ゴールドマン サックスは、原油価格がバレルあたり20ドル台もありうるという観測を出した。
このことは、供給に比べて需要が弱いということの裏返しでもあり、オイルという産業の血液が安くなるということは、すなわち 製造業そのものに、大きな陰りが出てきているということに他ならない。
韓国の中心的な輸出である半導体の価格がどんどんと安くなってきている。
一時の半額かそれ以下という価格でトレードされている。
つまり、韓国の半導体は、マーケットサイクルの中では、キャッシュ カウからドッグへとなりつつあるということだ。
今、世界は新しい半導体技術に沸いている。
例えば東芝
以下 引用
【東芝】48層積層プロセスを用いた256GbitのFlashメモリ―BiCS Flash
東芝はBiCS Flashと呼ばれる3次元積層構造をとるFlashメモリを発表した。今回発表されたBiCS Flashは48層で256Gbit(32GB)を実現し、3-bit-per-cell (Triple-level cell, TLC) technologyを採用する。サンプルの出荷開始は9月である。
BiCS Flashは最先端の48層積層プロセスで、主流の2次元NAND Flashメモリから大幅な容量増加を実現し、Read/Erace reliability enduarance (書き込み・消去の信頼耐久性) の向上と、書き込みの高速化が図られている。
BiCS Flash technologyの試作品は2007年1月に発表されており、以降東芝は大量生産に向けて開発を続けてきた。そして2016年やそれ以降のFlashメモリ市場の成長を見込み、東芝は積極的にBiCS Flashの成熟に努めてきた。BiCS Flashの大量生産は現在NAND Flashの生産拠点ともなっている四日市の新しいFab―Fab 2での準備が行われている。Fab 2は2016年上半期に完成予定である。
つまり、韓国の半導体は、もはや時代遅れの技術で、ブラウン管のテレビのように、消えゆく運命にあり、今はまだ買い手があるかもしれないが、2016年以降の新しい時代には、誰も見向きもしなくなるという代物だということ。
もちろん、東芝やインテルに泣きついて生産拠点を韓国にしてもらうようにすることは、理論上は可能だが、強い労働組合と不安定な経済政策や外資への冷遇が続く国会などを見て、韓国で生産するメリットはかつてのようには、存在しない。
安定的に製造できる地域で、しかも、需要に対応できる国が、より今後のニーズには合っているということだ。
しかし、こういう半導体の新技術は、他の副産物を生む。
それは、多くのコンピューター機器が買い替えをしなければ追いつかなくなるということにもつながることは、すぐに予想できる範囲かもしれないが、実際にはもっと大きな別の革命が起こりうるということだ。
例えば、自動車、家 などという基本的な人間の生活が、変わるかもしれない。
それらは、スマートフォン のように、スマートカー とか、スマートハウス と呼ばれるようになるだろう。
ありとあらゆるデータが瞬時に処理され、家の中のどこに誰が居て、何を必要としているのかまで、外部の人間に分かるようになる。
それはマーケティングに利用されるであろうし、多くのビジネスチャンスを生むに違いない。
プライバシーは裸になるが、それによって受けるメリットのほうがより魅力的に映り、人々はやがて争うように、導入することとなるだろう。
もちろん、その時点で、今まで持っていた 恥辱という価値観の多くは古いものとして処理されることとなる。
今でもそれは起こっている。
例えば、アダルトビデオを、明治時代の人に見せたら、どういう反応をするだろうか?
そして、年間こういうビデオに出演する女性が日本だけでも2万人ほどいるということを知ったら、どれだけショックを受けるだろうか?
こんな世の中にするために、頑張ってきたのではないと自殺するかもしれないし、あるいは、自由で素晴らしい世の中だと賞賛するかもしれないが、私には、ちょっと想像もつかない。
しかし、個人のプライバシーというものの価値は、実は本人にとってのみ重要なのであって、それを守るために、さまざまな障壁を作る作業が必要になるわけで、別に、どうでもいいや と思う人にとっては、スマートハウスは、とても魅力的に映るに違いない。
こういう副産物が次々と現れる時代は、実はそれほど遠くないところにある。
あなた方は、自分の洋服の好みを、自分の意思で決定しているつもりになっているかもしれないが、実際には、そうではなく、大抵 どこかの雑誌やショーウィンドウーで見た何かを、記憶の片隅においていて、それに照らし合わせるようにして選んでいることが多い。
それが流行というものの正体なのである。
流行というものは、好むと好まざるにかかわらず、必ずやってくる。
それは 市場や経済の中でも同じことだ。
そして、流行は、必ずどこかで行き過ぎ、そしてあっという間に、人々の記憶から消え去ってしまうのも、同じだ。
ほんの少し前まで、中国なくして経済を語るべからずとまで言う人がいたほど、チャイナブームが続いた。
それは、失われた日本の20年間というのとは対照的に、伸びゆくチャイナというものが、同じ20年間継続的に続いた。
その間、ITブームもあったし、あるいは、ゴールドのブームもあったかもしれないが、大きな流れでは中国のブームに寄与する点が多かった。
その流れは、去ったかあるいは、去ろうとしている。
この日曜日、中国の経済がどの程度悪いのか、の指標が出る。
そして、その次には、つまり来週・・・アメリカのFRBのインタレストレートの発表があるだろう。
新興国の中には、ひどく悪いところもある。
韓国は言うに及ばず、ブラジルなどもかなり落ち込んでいる。
アメリカが利率を引き上げると、資金が引き上げられるために、枯渇してしまうと嘆いているのだ。
「スペキュレーションが良くない。さっさと引き上げてもらったほうが、かえってあとの対策が取りやすい」と言う財務大臣が、某国にいるが、アホだと思う。
アメリカが今回インタレスレートを上げたとしたら、今後も上げる可能性を残しているということだ。
つまり、今回は手始めでしかなく、今後も上げるということを市場は、織り込まなければならなくなっただけなのに、一度きりしか上がらないだろうなどとユートピア的発想で、自分にだけ都合よく解釈している。
アホだ。
アメリカは、特にFRBは、新興国に気を遣う必要はなく、また その理由もない。
彼らは安定した米ドルという基軸通貨にのみ興味があるのであって、それ以外は、どうでもいいのだ。
だから、そういうFRBに期待する新興国の財務大臣は、アホだと私は思う。
さて、オイルが20ドル台になったなら、米国のシェールオイルはどうなるのか?という当然の疑問が出てくる人がいるだろう。
いないか?
もし、いたなら、少しは話が出来そうだ。
ドルの価値が今後も上がるという予測を立てれば、20ドル台は、高いか安いか?ということは、当然別の通貨からの価値観で違う答えになってくるだろう。
つまり、ちょっと余裕資金があれば、米ドルを今のうちに仕込んでおいて、そして、危険を冒したくなければ、ディフェンシブ マーケットに投資するという方法を、頭のいいファンドのマネージャーなら、きっと ポートフォリオに入れておくはずだ。
もう いいかな?
市場が注目しているのは、オイル価格が、今後も下がり続けるであろうという観測だ。
ゴールドマン サックスは、原油価格がバレルあたり20ドル台もありうるという観測を出した。
このことは、供給に比べて需要が弱いということの裏返しでもあり、オイルという産業の血液が安くなるということは、すなわち 製造業そのものに、大きな陰りが出てきているということに他ならない。
韓国の中心的な輸出である半導体の価格がどんどんと安くなってきている。
一時の半額かそれ以下という価格でトレードされている。
つまり、韓国の半導体は、マーケットサイクルの中では、キャッシュ カウからドッグへとなりつつあるということだ。
今、世界は新しい半導体技術に沸いている。
例えば東芝
以下 引用
【東芝】48層積層プロセスを用いた256GbitのFlashメモリ―BiCS Flash
東芝はBiCS Flashと呼ばれる3次元積層構造をとるFlashメモリを発表した。今回発表されたBiCS Flashは48層で256Gbit(32GB)を実現し、3-bit-per-cell (Triple-level cell, TLC) technologyを採用する。サンプルの出荷開始は9月である。
BiCS Flashは最先端の48層積層プロセスで、主流の2次元NAND Flashメモリから大幅な容量増加を実現し、Read/Erace reliability enduarance (書き込み・消去の信頼耐久性) の向上と、書き込みの高速化が図られている。
BiCS Flash technologyの試作品は2007年1月に発表されており、以降東芝は大量生産に向けて開発を続けてきた。そして2016年やそれ以降のFlashメモリ市場の成長を見込み、東芝は積極的にBiCS Flashの成熟に努めてきた。BiCS Flashの大量生産は現在NAND Flashの生産拠点ともなっている四日市の新しいFab―Fab 2での準備が行われている。Fab 2は2016年上半期に完成予定である。
つまり、韓国の半導体は、もはや時代遅れの技術で、ブラウン管のテレビのように、消えゆく運命にあり、今はまだ買い手があるかもしれないが、2016年以降の新しい時代には、誰も見向きもしなくなるという代物だということ。
もちろん、東芝やインテルに泣きついて生産拠点を韓国にしてもらうようにすることは、理論上は可能だが、強い労働組合と不安定な経済政策や外資への冷遇が続く国会などを見て、韓国で生産するメリットはかつてのようには、存在しない。
安定的に製造できる地域で、しかも、需要に対応できる国が、より今後のニーズには合っているということだ。
しかし、こういう半導体の新技術は、他の副産物を生む。
それは、多くのコンピューター機器が買い替えをしなければ追いつかなくなるということにもつながることは、すぐに予想できる範囲かもしれないが、実際にはもっと大きな別の革命が起こりうるということだ。
例えば、自動車、家 などという基本的な人間の生活が、変わるかもしれない。
それらは、スマートフォン のように、スマートカー とか、スマートハウス と呼ばれるようになるだろう。
ありとあらゆるデータが瞬時に処理され、家の中のどこに誰が居て、何を必要としているのかまで、外部の人間に分かるようになる。
それはマーケティングに利用されるであろうし、多くのビジネスチャンスを生むに違いない。
プライバシーは裸になるが、それによって受けるメリットのほうがより魅力的に映り、人々はやがて争うように、導入することとなるだろう。
もちろん、その時点で、今まで持っていた 恥辱という価値観の多くは古いものとして処理されることとなる。
今でもそれは起こっている。
例えば、アダルトビデオを、明治時代の人に見せたら、どういう反応をするだろうか?
そして、年間こういうビデオに出演する女性が日本だけでも2万人ほどいるということを知ったら、どれだけショックを受けるだろうか?
こんな世の中にするために、頑張ってきたのではないと自殺するかもしれないし、あるいは、自由で素晴らしい世の中だと賞賛するかもしれないが、私には、ちょっと想像もつかない。
しかし、個人のプライバシーというものの価値は、実は本人にとってのみ重要なのであって、それを守るために、さまざまな障壁を作る作業が必要になるわけで、別に、どうでもいいや と思う人にとっては、スマートハウスは、とても魅力的に映るに違いない。
こういう副産物が次々と現れる時代は、実はそれほど遠くないところにある。
あなた方は、自分の洋服の好みを、自分の意思で決定しているつもりになっているかもしれないが、実際には、そうではなく、大抵 どこかの雑誌やショーウィンドウーで見た何かを、記憶の片隅においていて、それに照らし合わせるようにして選んでいることが多い。
それが流行というものの正体なのである。
流行というものは、好むと好まざるにかかわらず、必ずやってくる。
それは 市場や経済の中でも同じことだ。
そして、流行は、必ずどこかで行き過ぎ、そしてあっという間に、人々の記憶から消え去ってしまうのも、同じだ。
ほんの少し前まで、中国なくして経済を語るべからずとまで言う人がいたほど、チャイナブームが続いた。
それは、失われた日本の20年間というのとは対照的に、伸びゆくチャイナというものが、同じ20年間継続的に続いた。
その間、ITブームもあったし、あるいは、ゴールドのブームもあったかもしれないが、大きな流れでは中国のブームに寄与する点が多かった。
その流れは、去ったかあるいは、去ろうとしている。
この日曜日、中国の経済がどの程度悪いのか、の指標が出る。
そして、その次には、つまり来週・・・アメリカのFRBのインタレストレートの発表があるだろう。
新興国の中には、ひどく悪いところもある。
韓国は言うに及ばず、ブラジルなどもかなり落ち込んでいる。
アメリカが利率を引き上げると、資金が引き上げられるために、枯渇してしまうと嘆いているのだ。
「スペキュレーションが良くない。さっさと引き上げてもらったほうが、かえってあとの対策が取りやすい」と言う財務大臣が、某国にいるが、アホだと思う。
アメリカが今回インタレスレートを上げたとしたら、今後も上げる可能性を残しているということだ。
つまり、今回は手始めでしかなく、今後も上げるということを市場は、織り込まなければならなくなっただけなのに、一度きりしか上がらないだろうなどとユートピア的発想で、自分にだけ都合よく解釈している。
アホだ。
アメリカは、特にFRBは、新興国に気を遣う必要はなく、また その理由もない。
彼らは安定した米ドルという基軸通貨にのみ興味があるのであって、それ以外は、どうでもいいのだ。
だから、そういうFRBに期待する新興国の財務大臣は、アホだと私は思う。
さて、オイルが20ドル台になったなら、米国のシェールオイルはどうなるのか?という当然の疑問が出てくる人がいるだろう。
いないか?
もし、いたなら、少しは話が出来そうだ。
ドルの価値が今後も上がるという予測を立てれば、20ドル台は、高いか安いか?ということは、当然別の通貨からの価値観で違う答えになってくるだろう。
つまり、ちょっと余裕資金があれば、米ドルを今のうちに仕込んでおいて、そして、危険を冒したくなければ、ディフェンシブ マーケットに投資するという方法を、頭のいいファンドのマネージャーなら、きっと ポートフォリオに入れておくはずだ。
もう いいかな?