日本民芸館で開かれている「バーナード・リーチ展」に足を運びました。
バーナード・リーチ(1887~1979)は、
「日本民芸館」の創設者である柳宗悦と親交の厚かった、
20世紀を代表する工芸家です。
海外における、日本の民芸思想の紹介にも、大きな役割を果たしました。
この作品展は、作陶100年を記念してのものということです。
実はこのバーナード・リーチは、我が街にも縁があります。
我孫子の柳宗悦邸内に窯を築いて、一時作陶活動をしています。
展示された作品の中に、二~三点、我孫子の自然を映した作品を見つけました。
自作の理念を「東と西の結婚」に定めたというその作品は、
エキゾチックでもあり、日本的でもあり、とても魅力あるものでした。
一同に多くの作品を見ることで、まとまった力で迫ってきたように思います。
ちょっと興味深かったのは、
日ごろ、茶掛けの表装を見慣れているので、
柳宗悦装案の軸装の素朴さが、新鮮だったということです。
民芸調の布地に、作品の下絵が暖かく囲まれていました。
すぐ影響を受けやすい私は、
そのあと立ち寄った骨董店で、藍染の端裂を買ってしまいました。
何かに加工されて、そのうち日の目を見ると思います。
暑い一日でしたが、魅力的なものを眺めている時間は、
暑さも忘れさせてくれました。
危険だと思った骨董屋さん覗きは、案の定でしたが、
暑気払い、暑気払い・・ということで。