「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

鷹と鷲の違いは?

2013年11月15日 | お茶三昧

大鷲の宮最中


鷲を模った大きな最中です。
求肥入りですよ。

お菓子をいただきながら、ふと出た疑問。
「鷲と鷹の違いわかりますか。」
「字が違うから違う鳥ですよね」
「顔つきが違うような・・」
皆さんいろいろおっしゃいましたが、同じ仲間なんだそうですよ。
知っていましたか。
調べてみるとつぎのように出ていました。

「鷹とは、タカ目タカ科に属する鳥のうち比較的小さ目のものの通称である。
タカ科に分類される種にて比較的大きいものをワシ(鷲,Eagle)、
小さめのものをタカ(鷹, Hawk)と呼び分けているが、明確な区別ではない。
慣習に従って呼び分けているに過ぎない・・・・。」

一般的に「わし」と偉そうに言っているほうが、
大きいタカなのだと覚えておきましょう。
このことについては一件落着。

すると、
「この最中は求肥入りですね。
「そういえば先日孫に、求肥ってなあにときかれました。
材料は何でしょうね。餅とは違いますよね。」
これは私は作ったことがあるので、
「白玉粉で作りましたよ。」と。

白玉粉に上白糖を入れて、水を加え、
熱を加えて練っていきます。
餅粉でもよいそうです。
砂糖を加えることで時間がたっても柔らかいのです。
だから和菓子などに使われるのですね。

今日は最中を食べながら、ちょっとした疑問を解決。
お菓子もただぼおーと食べていては、いけないのですね。




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池上本門寺供茶式の茶会へ

2013年11月14日 | お茶三昧
今日は池上本門寺の供茶式に。

八時半に池上駅に待ち合わせということで、
家を出たのは六時四十分。
寒いという天気予報に、冬支度で出かけました。
風邪気味でしたので、特に用心したのですが。

本門寺は二~三年前の茶筅供養以来の二度目です。

申し訳なかったのですが、
お供茶は何度か拝見していますので、
今日はお茶席に入ることに専念させていただきました。

お席は、炉が切ってないお部屋ばかりなので、
どこも風炉のお点前でした。
ちょうど炉と風炉の入れ替わる時期で混乱していたのでしょうか、
お正客さんにご指導されながらのお点前に、
皆さんの笑いを誘うような場面もありましたよ。

どの席もお道具の立派なことは言うまでもありませんが、
全部覚えていられませんので、
一つ二つ心に残しておこうと思いました。
立礼席の光悦の軸が、字はもちろんのこと、
表装も素晴らしく、脳裏に鮮やかに残っています。

「秋の露 いろいろごとに おけばこそ
    山の木の葉の ちぐさなるらめ」

という秋の歌です。

こちらのお席の「古七宝」の皆具がまた、
ため息が出るようでした。

濃茶席は三客目に座りましたので、
運よく主茶碗でいただくことができました。
旦入の黒茶碗でした。
お会記を改めて見直しながら、思い出しています。

道具は写真でご紹介できませんので、
お点心の写真をお見せしますね。



お菓子もそれぞれに思い入れのあふれたもので、
お干菓子はありませんでしたので、
主菓子を四つもいただいてしまい、大丈夫かしらと。

お菓子の銘は
 濃茶席 「初霜」(一幸庵製)
薄茶席  「千秋」
 薄茶席  「本門寺饅頭」
 立礼席  「深山の錦」(両口屋是清製)

そのうえ帰りはケーキとコーヒーですから。
さすがに夕飯は控えめにしましたけれどね。



久しぶりの茶友との御茶席回り、
待ち時間も退屈することなく過ごせました。
次に集まれるのは来年と、別れの言葉はちょっと気の早い
「よいお年を」でした。




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「千里同風」より「千里の風」

2013年11月13日 | お茶三昧

「千里の風」  とらや製


 「千里同風」 という言葉がありますね。
床の軸でお目にかかるときもあります。

「千里も離れたような遠いところにも同じ風が吹く」ということから、
「世の中が平和に治まっていること」を意味しています。
ただし悪い意味で使うこともあるようで、
「世の中ががいたるところで乱れている」という風に。

はてさて、今はどちらの風が吹いているのでしょうね。

世の中のことはさておいて、
「千里の風」はとらやの羊羹です。
冷たい風の吹く日には、お菓子でお茶がいいです。
これができるだけで、十分に幸せですね。

虎模様の楽しい羊羹ですが、とらやさんの説明によると、

~1日に千里往って千里還ると言われる勇猛果敢に風を切って走る虎の躍動感を、
黄と黒の虎斑模様で表現した羊羹です。
2人の職人がジョウゴだけを使い、
黄と黒の羊羹を流すタイミングとその位置や量だけで虎斑模様を描くため、
最も技術が必要といわれるもののひとつです~

だそうです。「とらや」の名にぴったりの羊羹ですね。限定品だそうです。

炉のお釜のお湯も、気持ちよく音をてて、
「やっぱり炭で沸かしたお湯はいいですね」
「炭火は部屋の温まり方も違いますね。遠赤外線効果でしょうか。」


立ち上る湯気を眺めながら、
「先生はいいですね。一日炉の前に座っていると、お肌も潤って。」
だそうです。
そうかもしれませんね。

今日はこんなお菓子と、お湯でお稽古でしたが、
夜の方には、皆さんに仕事の都合で振られてしまいました。
こんな日もありますね。
次の時まではこの羊羹はありませんからね・・
せっかく切ったので、私が頂いてお茶を一服です。


明日は五時起きで、池上本門寺の供茶式に。
寒そうですね。暖かくして出かけましょう。




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シャル・ウィ・ダンスをしたくても

2013年11月13日 | 日記


昨日は誘われて有楽町で、映画を見ました。
「ルノアール・陽だまりの裸婦」です。
晩年のルノアールにまつわる知られざるエピソード。
画面全体が、ルノアールの絵のようでした。
ドラマチックな展開などなく、フランス映画の香りがたっぷりでした。
描かれていることはドラマチックな部分もあるのでしょうが、
静かに流れる感じが、温かいルノアールの絵のようと言ったらよいでしょうか。

映画の後、優待券の期限が年内というお店に行って食事をしました。
ビルの七階から眺める夜景に、クリスマスらしさを探しましたが、
まだ気分は盛り上がっていないようてす。
巷は景気が良くなったといいますから、
年末の街はちょっと変わるでしょうか。

窓から目に入った向かいのビルのダンス教室。
余談ですが、ダンス教室はガラス張りで、外から見えるようにしないと、
許可が下りないそうですね。

友人がそれを眺めながら、
「私昔から、タンゴを踊りたいと思っていたの。今からでも習おうかしら」と。
「シャル・ウィ・ダンス・・ね。でもあんな風に反ったりできるかしら。」
と少し悲観的なことを言うと。
「私ヨガをしているから、体はやわらかいのよ。」とやるきまんまん。
でもさらに、
「そうね。でもあの高いヒールの靴は危険よね。捻挫しそう」
というと、
「それは言えるかも。高い靴はもうだめね。」とあっさり降参です。
友人はに三日前に、娘さんと出かけたそうですが、
その時、娘さんに、背の小さいお母さんと思われたくなくて、
無理してヒールの高めの靴を履いて出かけたそうです。
始めはよかったものの、
帰るころは靴を脱いで歩きたいくらい疲れたとか。
ヒールのある靴には懲りたようです。

私は昔から「仕舞」にあこがれていましたが。
お茶と仕舞ではいかにもで、踏み切れませんでした。
結局踊りというものは、学校で教えた運動会のダンスと、
若いころに行ったゴーゴー喫茶くらいですね。

私たちがこれからできるダンスは
裸足で踊れるフラダンスくらいでしょうか。
今はお点前が舞いと心得て、( かっこいい~)
自分らしく舞うことに専念していますが。


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会津の絵蝋燭

2013年11月12日 | お茶三昧

数寄屋蝋燭


12月の冬至の日に「夜咄」の茶事をします。
この数寄屋蝋燭が活躍します。
この蝋燭は和蝋燭で、他のろうそくと比べると蝋の垂れが少ないそうです。
本席や、露地の手燭の交換にはこの蝋燭を使いますが、
マンションのお茶事ですから、玄関や待合などには、
ちょっとかわいい蝋燭を使ってみたいです。

30年ぶりに出して見ました。
会津の絵蝋燭です。


一度クリスマスのころにお食事会をした時に使いました。
その思い出を大切にとっておいたのですが。
もう古くて、色も変わっ黄ばんでいます。
若いころにこの絵蝋燭にあこがれて、
この蝋燭のもとで語る夢など実現してみたりしました。
ちょっとアンデルセンの童話とも重なって…

こうして取り出してみると懐かしいですね。
茶事を控えて、今は我が家でできる「あかり」の演出を考えるのを楽しんでいます。

会津の絵蝋燭、新しいのはこんなにきれいなのですよ。



毎年会津では、絵蝋燭まつりがありますね。
寒い時期ですが、一度行ってみたいなあと思っています。

会津の絵蝋燭まつり



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入子にすると嵩が減る(結果報告付)

2013年11月11日 | 日記


「入子点て」というお点前があります。
いれこと読みます。
いりこと読むと、出汁になってしまいます。

建水の中に仕組んだお茶碗を入れて持ち出します。
道具を持っての出入りが一度で済むので、
なるべく立ったり座ったりを少なくしたい時にするお点前でが。

「ずっとこれがいいです」
などと不届きなことをおっしゃる方もいますが、
最後は道具を総飾りにして、とても風情のあるお点前だと思います。

先日納戸部屋の中に積んである箱を見て考えたのですが、
この箱どうにかならないかしらと。

中にものが入っている箱は仕方がないとして、
電化製品や器の箱など、今出して使っているもので、
またしまうということがないであろう物の箱が結構場所を占めています。
引っ越しの時はまたこれにしまって運ぶつもり…
よく考えれば、終の棲家と決めて選んだ今の場所、
次の引っ越しはあの世ですものね。
空箱はいらないですね。

というわけで、今日は一念発起して、箱の嵩を減らすことにしました。
まずはしまう当てのない空箱は捨てる。
季節によってはしまうこともある箱は、
大きさを見て、なるべく入子にしてしまう。
大きい箱の中に小さい箱を入れて、
外箱に中に何の箱が入っているか貼っておくと・・
とにかく無駄に空にしておかないことだと。

それはそうとして・・・



このレンジの上の小さな箱類も何とかしなくてはいけませんね。
これはちゃんと入子にしてあるのですよ。
でも増える一方です。
「半分は捨てよう」
全部捨てても全然かまわないのに、
いずれ小物を入れて持ち歩くときに使えるなどと思ってしまいます。

本日決行することにしました。
週一度の完全休日も、こんな風に過ぎます。

結果報告!!
少しはへりましたよね。






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一日で美術館三館巡りですか!!

2013年11月10日 | 日記


今はやりのスムージー。
私の朝はこれで始まります。
かれこれ二か月くらい続いています。

葉物野菜、主に小松菜・ホウレンソウと、バナナまたはリンゴ。
それに豆乳と、甘味料を入れるときは蜂蜜を少しです。
果物の甘さで十分ですが。
葉物野菜の代わりにゴーヤを使ったりもしました。
テレビで見て、試してみたら、なかなかいけるので、
体にもとてもよく続けていますよ。

このスムージーも、目的によっては(ダイエットのため等)
材料を選ばなくてはいけないようですが。
ダイエットのためのグリーンスムージーは、
ヨーグルトとか、牛乳は入れずに、水が良いそうですから。
私はダイエットは目的に入っていませんので
健康のためなら、ちょっと美味しいほうがいいですよね。

先日「美術館三館めぐり」ノキャンペーンの話をしましたが、
早速実行に移した方がいました。
それも一日で回ってきたというのです。
そんな方法もあったのですね。
出たついでてすから、遠足気分ですべて回るのも良いでしょうね。
無事に次の催しの入場券も獲得してきたそうです。
行動力に脱帽です。

私もと思いつつも、美術館に到着だけならまだしも、
遠い所は行くだけで二時間近くかかりますから、
展示を全部見て歩くことができるか、それが心配です。
最近は一つ見て回るだけで、体も目も疲れる私ですから。
間にランチを挟んで、せいぜい二か所まででしょうね、
と二の足を踏んでしまいます。

もう三井美術館は見てきましたので、
残りの二館、元気な人で一緒に決行してくださる人を探してみましょうか。


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「ワンタフトブラシ」オススメだそうです

2013年11月09日 | 日記


今日は中野のサンプラザまで、研究会に出かけました。
予想に反して、天気はそれほど良くなく寒い一日でした。

サンプラザ前の広場では、
「東北復興大祭典」というイベントをしていましたが、
野外の会場はさすがに寒そうでした。
東北もそうですが、研究会の会場には、
先日の伊豆大島の被害にあわれた方たちへの募金箱が置かれていました。
予期せぬ自然災害は、今は他人ごとではないですね。
最近は予測不可能な事故ばかりで、
何時、何が降りかかってもおかしくないと思ってしまいます。

お昼頃は小雨もばらついて、
昨日届いて早速はいていった「タビスト」暖かくて助かりました。
今日は一人で出向いたので、とても集中できて、ただただ勉強に専念できました。
どなたかと一緒に参加も楽しいのですが、
本当に勉強したい時は一人の方が気を使わないし、気も散らないし、
いいかもしれませんよ。
どちらが正しいか確信の持てなかった懸案事項が二つも解消されて、
すっきりして帰ってきました。

お茶とは不思議なもので、深く知れば知るほど迷いが生じます。
考えすぎてしまうのでしょうね。
情報をたくさん取り入れるのも迷いの元なのかもしれません。


そうそう、別の話ですが、
今日仕入れたこれは耳寄りな情報です。

優れものの歯ブラシがあるそうです。
「ワンタフトブラシ」
奥歯や歯の裏がとても上手に磨けるとか。
ご存知でしたか。
商品名はいろいろあるようですが。
美味しいものを食べ続けるためには、歯を大切にしなければなりませんね。
早速手に入れたいと思います。

こういう情報には迷いがなくていいです。



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情けない話

2013年11月08日 | 日記


更新が一日空きました。
二日空けると、「どうしたの」と心配されるかもと、
元気を知らせるためのこんな日記もありですかしらね。


注文していた足袋が届きました。
ネルの足袋三枚、雨用撥水足袋、そして新発売の「タビスト」。
タビストとは足袋型パンストです。
今年の冬も寒いと聞いて、だんだん寒さにも弱くなったので、
着物の足元が寒くないようにです。
今までは素足に足袋で平気だったのに、最近は腰から下の冷えが怖くなりました。
そんな年齢になりました。

「今日はちょっと足が痛くて、変な格好でお稽古ですみません。」
「あらあら、どうなさったのですか。」
「昨日躓いて転んで膝をついてしまったのです。」
と私より少しお姉さんの方が、情けなそうにおっしゃいました。
「今までは躓いても転ぶなんてことなかったのにいくじがなくなりました・・」
それでも何とかお稽古はできそうと、頑張っていらっしゃったとか。
そういえば先日もほかの方が、
「足をねじって座るのがちょっと・・」と。

こんな時は、
「立礼でも入子点でもいいですよ」
などといいながら、
「お互いに気を付けましょうね。怪我をして歩けなくなると、老化が進むそうですから」
と心を引き締めあいます。

なんだか侘しい話ばかりですか、ついでにもう一つ。

若い方が見ているだけでもお点前を覚えてしまう様子に、
「いいですね、若い方は。なんでもすぐ覚えて」
と嘆く方たち。
「皆さんだってそんな時があったのでしょうに。三倍くらいの年齢で、同じだったら化け物ですよ」
何て変な慰めを言ったら、
「先生はよくお点前を忘れませんね」と責めるようなまなざしが・・
「あら、私だって三か月も稽古をしなかったら、きっときれいに忘れますよ」

そうなのですよね。
皆さんのおかげで、毎日いろいろなお点前を教えさせていただいていますから、
忘れないで済んでいるだけてすよね。
転がる石には苔は生えないといいますから。

というわけで明日は石を転がすために、
研究会に出向いて勉強してきます。



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悲しい知らせ

2013年11月06日 | 日記


炉開きには「三部」をといわれます。
織部・福部・伊部ですね。
こうして毎年、織部の香合が活躍します。
伊部とは、備前のことですね。
備前の花入れか、お茶入れを使います。
そして瓢の炭斗を使えば、三部がそろいます。

明日は立冬とか。
このころになると、さすがに炉が恋しくなるのですね。
炉開きのお祝いの、善哉の温かさも恋しいかも。


今日訃報を耳にしました。
友人のお母様がお亡くなりになりました。

ずっとお世話をしてきた様子を知っているので、
また私も三年前に、同じような状況で母を見送りましたから、
その方の気持ちがとてもよくわかります。
いつかはと思って覚悟はしても、
なぜか母親がいなくなることは想像できないものです。

電話に出た声に、私にも悲しみがこみ上げてくるようでした。

ご冥福をお祈りいたします。




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果報者の茶入れ

2013年11月05日 | お茶三昧


茶入れには釉薬の流れているところがあります。
これを「なだれ」といいます。
そしてその先端を露といいます。
そこを正面として、茶入れを拝見する時の見所の一つとなりますね。
「お茶入れには名だたる茶人が、本来の正面でなく、
それぞれが自分の正面を見立てたという茶入れがありますよ。」
お茶入れの拝見をしながらそんな話をしました。

大名物。漢作唐物の「松屋肩衝」は、四方になだれがあり、
本来の見立てのほかに、利休見立、織部見立、遠州見立があります。
どこから見ても美しいお茶入れだということですね。
それぞれが好きな場所を見立てて、譲らないのも面白と、
私などは単純に思いますが、もっと深い因縁があったのかもしれませんが。

そして私がこの茶入れがさらに羨ましくも果報者だと思うのは、
それぞれの好みの仕覆が添えられているということです。
大変古いものですから、本来の色などもう見る影もないのですが、
裂地名鑑などで、復元されたきれいな色で見ることができます。

今は根津美術館蔵になっていますね。
私も二度、目にする機会がありました。
会うたびに見方も違ってくるようで、
またお目にかかりたいものです。



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アラウンド・ビューティークラブ

2013年11月04日 | 日記


ABCクラブ、ご存知ですか。

「このたび2012年9月18日に設立しました、一般社団法人 around beauty clubは、
世代にとらわれず、「内面・外面の美を磨く女性たち」を総称して、
around beauty [アラウンドビューティー] =アラビューと名づけ、
アラビュー女性たちが、さらに光り輝き、
人生を豊かなものにしていくために 多くのチャンスを提供していきます。」

というコンセプトで、太田光代さん、桂由美さん、池田理代子さん、藤野真紀子さん、
などが呼びかけ人になって発足したクラブだそうです。

以前友人のコンサートに出かけたときに、
入会のお誘いのパンフレットを手にしましたが、発起人のメンバーを見て、
私などお呼びでないクラブだわと、気にも留めないでいました。

12月18日にはこのクラブ主催のクリスマスディナーショウが開催されるそうです。
友人が会の中のコンサートで歌うというので、今回だけはちょっと参加してみようかなと。

ちょっとドレスアップして、優雅なひと時を過ごしましょうといわれ、
ドレスアップするドレスがないというと、
「もちろん和服でもOKよ。着物は最高のドレスアップですもの」と言われたので安心して。
場所は、港区南青山四丁目にあるイタリア・レストラン、『リーヴァ・デリ・エトルスキ』
二度ほど食事をしましたが、とても素敵なところです。

どなたでも参加できるのですよ。
興味がありましたら、こちらからどうぞ。
池田理代子HP・インフォメーション


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国宝の陶磁器

2013年11月03日 | お茶三昧


今年の干支のお茶碗。
もう一度出して、名残惜しく使おうと思います。
来年は午年ですね。
午のお道具も、何があったか確認しなくてはね。
何か一つ新しいものを求めようとも思っています。
そんな準備もそろそろしなくてはなりません。

「今国宝のお茶碗が三井美術館と、根津美術館で一つずつ見られますよ」
「国宝はいくつくらいあるのですか。」
「陶磁器は14点かしら」
「日本のものは少ないですよ。5点かしら」
それぞれの所蔵されているところはわかっているので、
公開の機会に、やはり全部目にしておきたいですね。

「そういう情報はどこからいれるのですか」
といわれたので、
「主だった美術館を常にチェックしておくのですよ。」と。

そこで思いついて、ブックマークに、
比較的近い、美術館をリストアップしてみました。
気が付いたものから付け加えていきますね。
遠い所は参考までに。
旅する機会があったら、訪ねてみてもいいですね。

若いころは、もう次に見られるのは30年後かもといわれて、
見たい焼物のために、新幹線で日帰りなんてこともしましたが。
そうしたら、本当に30年後にまた会えましたけれど。



←ご活用ください

遠くてすぐには行けませんが、
サンリツ服部美術館では、
もう一つの国宝茶碗、白楽「不二山」が公開されていますね。




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炉になりました

2013年11月02日 | お茶三昧


11月に入り、炉を開くのは、
柚子の実の色ずく頃、亥の日にといいますが、
最近の気候の様子では、色づくのは何時のころやらで、
もう稽古場の事情に合わせることになりますね。

口切の茶事をなさる方たちが、一日も早く炉で稽古をしたそうなので、
あと一週間くらい風炉でも思いましたが、早くも炉を開きました。

炭手前をして、濃茶を点てて、半年ぶりの炉の風情を楽しみました。

炭の"ぱちぱち"という音を聞きながら、お炭をした方が、
「この音が聞こえると、火がついてくれたなと安心しますね。」と。
そうなのですよね。「パチッ」というか「チン」というか、
あの乾いた跳ねるような音は、お釜の煮えを待つ期待感をあおってくれますね。
決まり通りにちゃんと炭を次ぐと、たいていはそんな音がして、
やがてお湯の煮える音も聴こえてきます。

「でも、空カラパチ」のときもあるのよ」
というと、
「カラパチ?ですか」
「そうなのよ、音はすれどもちっとも煮えがつかない」
いろいろな条件で、火力が上がらないこともありますから。
火はついているのにです。

「先月そんな利休道歌をかけておいたでしょ。」
「あの歌はそのことですかあ。納得です。」

釜の蓋を取った時に、温かそうな湯気が上がるのを見て、
皆さん、特にお炭手前をした方は、
ほっと胸をなでおろしていたかもしれませんね。

これから半年の間、炉を囲んで過ごす時が、
平和でありますように。



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一期一会

2013年11月01日 | お茶三昧


「庭に咲いていました。ご仏壇にでも」
かわいい野紺菊をいただきました。
早速母と眺めました。

~見渡せば花も紅葉もなかりけり浦の苫屋の秋の夕暮~

こんな歌も思い出される季節になりましたね。


私の周りの若い人たち。
いつも明るく元気です。
でもちゃんと若さの特権で、悩んでいるのですよね。
うらやましくもあり、懐かしくもありです。
年齢を重ねると、だんだんシンプルになりますね。
まさに「見渡せば~」でしょうか。
達観、あきらめ、悟り、はたまた居直り、
まあいろいろでしようが。
エネルギーの少なくなった者が、
そんなに悩んでいたら身が持ちませんね。
悩んだ末のシンプル。
若者よ大いに悩みなさいですね。


一か月間の体験をしていた方の最後の稽古が終わりました。
最後は私のお点前で薄茶を差し上げました。
作法は知らなくても、お茶を点てて飲む事もできるように、
実際に茶筅も振って見ました。

ちょっとの間ご実家にいらした間の時間を利用しての体験。
近々お帰りになるということです。
お母様も寂しくなるかしらね。

「またこちらにいらしたらいつでもどうぞ。お正月のお茶席にもおよりくださいな」
「いろいろとお話を聞いて、これからは美術館で道具を見るのもたのしみになりました。」
「帰る前に根津美術館を覗いてみたいと思います。」

私にも楽しかった一期一会でした。




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