
寒河江市慈恩寺 2009 10 31 PM3時半頃

同上

同上
慈恩寺界隈を暫らく歩いた後
久し振りに慈恩寺から
北西の山奥に続いている道を登ってみた
辺りの山々の紅葉は既に盛りの時を過ぎていて
茶褐色になった
今にも落ちそうなくらいに色褪せた木々の葉は
風に吹かれて
ざわざわと音を立てて騒いでいた

同上
から車でおよそ5分
ここまで来ると既に辺りの景色は
まるで山奥にでもいるような
深遠な佇まいに変わっていた

同上
の端から
車でおよそ7~8分
道はこの先100mほどの所で
一般の車は狭くてとても通行できないような
左の山道に登る小道
と 右の田んぼに降りて行く小道
の 丁度Yの字型をした
ふたつの小道に分かれていた
私はここで
今来た道を引き返すことにした

帰り道畑でごぼう堀りをしていたおじいさんと少し話をして来た

写真を撮らせてもらおうと思ったら わざわざ粋な姿勢を作ってくれた
爺さん曰く
今の時代百姓は何を作っても 儲ける事など出来ない
昔は隣にあるブドウ畑で100万位になったのだが・・・・・・・・
と 語っていた
全く恥ずかしい話だが
この歳になって
土の中のごぼうの様子を見たのは
これが初めてだった
ごぼうはもっとサラサラした土質を好む
野菜と思っていたが
意外とネバネバした粘土質の土だったので
土質の事を 爺さんに聞いてみた
収穫する時の手間を考えれば
サラサラした土のほうが良いに決まっているが
食べては粘土質のほうが断然美味いと
そう断言した

ごぼうの片側に深さ3~40cm位の溝を掘り 反対側に長い鉄の棒を差してごぼ
うを掘り起こし 後は両手で持ってゆっくりそして慎重に引き抜いた
爺さん曰く
野菜など買って食べたほうが安いに決まってる
でも こうして 苗から育てて大きくして
そして秋になって
収穫するのが一番の楽しみなんだ
俺が作ったごぼうは誰にも負けねえぐらい本当に美味いんだ・・・・・・・・と

帰り際500円硬貨1枚を渡して
爺さん自慢のごぼうを分けて貰って来た
大根(一寸大げさ)ほどの太さがある
極太ごぼうを3本もくれた

その日の夕飯
慈恩寺の山奥の畑で育った
収穫したばかりのごぼうが
早速食卓に並んだ
いつもより少し味わって食べた
爺さんの自慢顔が目に浮かんだ
畑の土の香りがほどよく沁み込んだ
あおくさい ごぼうの味がした・・・・・・・・・・・・・・・・・
その夜は
