![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/f6/053d10c39ace4c3cb74a7bfe3ab204bd.jpg)
「終の住処」・・・・・・磯崎憲一郎 著
本文・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・略
因果関係が、時間の進行方向が反転している。
しかし永遠の時間、過去・現在・未来いずれかの時間の中で確実に起こることならば、一人の女といえどもそれをあらかじめ知ることが不可能などと誰が言えるだろうか?
「ひとりの、定められた女であればこそ、すべての時間を往き来することが出来る」
あたかも自分じしんこそが定められた女であるかのごとく、サングラスの女が低く太い、男の声で呟いたように聞こえた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・略
選評・・・・・・・・・・・高木のぶ子
主人公がどんな男かが読後の印象として薄い
何十年を語り尽くした主人公が見えない。空白なら其れもよし、空白を見せて欲しい。・・・
秋の夜長・・・・・・いよいよ読書の季節到来
私も少しだけ
読書の真似事を始めてみた
のだったが・・・・・・・・・・
芥川賞受賞作 「終の住処」 1週間かかって やっと読み終えた
(夜 寝床に入ってから本を読まないと寝付けない ただし3分・・・・いや15分ほどが限度 後は
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_night.gif)
が 私の一日の終り)
僅か35ページ・・・・退屈だったァ~・疲れたァ~・何も残っていやしないィ~
選者に未知の戦慄を与えてくれるような作品が現れないものか。・・・・・・石原慎太郎
時代遅れの人間にならぬよう
少なくとも芥川賞作品ぐらいは
毎回読むように努めているのだが・・・・・・・・・・・
かって
学生時代に ほんのひとこま
仲間と共に
サークル活動で多くの文学作品に挑戦し
踏破した筈なのに・・・・・・?
今の小説は
難解で とても手強いものばかりに
なってしまった
鈍った頭では とても付いて行けなかった
九月一日
未明 台風11号が房総半島をかすめるようにして
去って行った
台風一過・・・・・・・と までは行かなかったが
今朝の天気は
ところどころ青空が顔を覗かせ
空気が乾燥し
爽やかな秋風が
体全体に心地よかった
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/4d/6b3be6d6e06ce24a311f7f40a8e75a7d.jpg)
道標(みちしるべ)
散歩の途中
県道脇の植え込みの中に
ひっそりと建つ
道標を見つけた
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/b0/b94675a2f0f4d60fcb14d4f2a5724c23.jpg)
左 旧石持原街道 右 旧六十里越街道
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/02/ade2670bc3dbf89c21fe2b9482dfb95b.jpg)
左 旧六十里越街道(月山・鶴岡) 右 旧112号線バイパス かっては右の道路はなかった
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/1f/a26795e8561635a5b4050505a696a35c.jpg)
右 方 山形道 と読める?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/ee/172ed707aa280f74a0d9cac5a73fc692.jpg)
旧六十里越街道 現代版の史跡標識
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/51/95a7fd93e21456f078e9be5f16ccbab5.jpg)
旧六十里越街道 私の住んでる
私の住んでいるは
旧六十里越街道沿いにある
今でも 黒塀などが残り
江戸時代の面影を
僅かに偲ぶことが出来る
このを東に抜けると
山形へ向かう道と
寒河江 西根に向かう道の
岐路に差し掛かる
その岐路に建つ道標
・・・・・・・・・・・・・・・・・?
なぜか 右 方 山形道
としか刻まれていない
私の推測だが・・・・・・・・
石持原街道は六十里越街道からすれば
とるに足りない
街道だったのだろう
さて
「終の住処」の一節・・・・
永遠の時間・過去・現在・未来 いずれかの時間の中で確実に起こることならば・・・・・・・それをあらかじめ知ることが不可能などと誰が言えるだろうか?
と 長い時を超えて建つ 旧六十里越街道の道標
二つは時間という
共通する範疇の中
どこか遠い所で
お互いが重なり合える
唯一の接点が
潜んでいそうな気がする
人生の道標・・・・・・・・・・・?
そう・・・・・
「終の住処」の主人公は
過去から抜け出せない
道標のない空ろな人生を歩み
刻み込んで行った
だけなのかも知れない・・・・・・・・・・・
そのすべてが
自分の意思とは
かけ離れていることも知らずに
そもそも人生とは
終りのない
いつまでも 彷徨える旅であって
人生の旅人にとって
道標など
初めから必要ではないのかもしれない