ミュー ・ 百花春至為誰開

月山・葉山・野菜つくり・短歌・スケッチ   初夏の朝日連峰&果樹園 (寒河江市)

ごぼう畑

2009-11-02 | Weblog

寒河江市慈恩寺  2009 10 31 PM3時半頃

同上

同上

慈恩寺界隈を暫らく歩いた後

久し振りに慈恩寺から

北西の山奥に続いている道を登ってみた

辺りの山々の紅葉は既に盛りの時を過ぎていて

茶褐色になった

今にも落ちそうなくらいに色褪せた木々の葉は

風に吹かれて

ざわざわと音を立てて騒いでいた

同上

から車でおよそ5分

ここまで来ると既に辺りの景色は

まるで山奥にでもいるような

深遠な佇まいに変わっていた

同上


の端から

車でおよそ7~8分

道はこの先100mほどの所で 

一般の車は狭くてとても通行できないような

左の山道に登る小道

と 右の田んぼに降りて行く小道

の 丁度Yの字型をした 

ふたつの小道に分かれていた


私はここで

今来た道を引き返すことにした

帰り道畑でごぼう堀りをしていたおじいさんと少し話をして来た

写真を撮らせてもらおうと思ったら わざわざ粋な姿勢を作ってくれた

爺さん曰く

今の時代百姓は何を作っても 儲ける事など出来ない

昔は隣にあるブドウ畑で100万位になったのだが・・・・・・・・

と 語っていた


全く恥ずかしい話だが

この歳になって

土の中のごぼうの様子を見たのは

これが初めてだった


ごぼうはもっとサラサラした土質を好む

野菜と思っていたが

意外とネバネバした粘土質の土だったので

土質の事を 爺さんに聞いてみた

収穫する時の手間を考えれば

サラサラした土のほうが良いに決まっているが

食べては粘土質のほうが断然美味いと

そう断言した

ごぼうの片側に深さ3~40cm位の溝を掘り 反対側に長い鉄の棒を差してごぼ

うを掘り起こし 後は両手で持ってゆっくりそして慎重に引き抜いた

爺さん曰く

野菜など買って食べたほうが安いに決まってる

でも こうして 苗から育てて大きくして

そして秋になって

収穫するのが一番の楽しみなんだ

俺が作ったごぼうは誰にも負けねえぐらい本当に美味いんだ・・・・・・・・と

帰り際500円硬貨1枚を渡して

爺さん自慢のごぼうを分けて貰って来た

大根(一寸大げさ)ほどの太さがある

極太ごぼうを3本もくれた

その日の夕飯 

慈恩寺の山奥の畑で育った

収穫したばかりのごぼうが

早速食卓に並んだ


いつもより少し味わって食べた

爺さんの自慢顔が目に浮かんだ

畑の土の香りがほどよく沁み込んだ

あおくさい ごぼうの味がした・・・・・・・・・・・・・・・・・

その夜はがやけに美味しく感じられた