機動画報日誌 Mk-Ⅱ

英 浩史の日々徒然を記すブログ

うみのごきげん

2019年03月27日 | ガンダム
 ネットの情報なんで、真偽は不明なんですが(いやまあどこ情報
なら確実に信用できるという訳でもないですが)、この冬のアニメ枠
で、『けものフレンズ2』と『ケムリクサ』がほぼ同時にスタート
したのは偶然ではないらしいですな。それも、『フレンズ2』の方
が被せて来たんだとか。
 これが本当だとしたら、前倒しになったスケジュールに押されて、
ストーリーラインとかキャラクターフォーマットとかの練り込みが
不十分なままの見切り発車になった可能性があって(*1)、本編が
あんなにグダグダになってしまうのも宜なるかな、というところで。
 『ケムリクサ』の方はBD/DVD第一巻が予約の段階で相当数
出ていて、品切れも発生しているとか。先週の第11話もかなり
衝撃的な展開で、次回最終回が楽しみなような怖いような。

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 え~ッと、【うみのごきげん】というのは単に海底火山の噴火(と
それに伴なうセルリウムの大量発生)ということなんですかね。
 これ例えば陸上の火山が噴火したものなら、【やまの(あるいは
【しまの…)ごきげん】であって【だいちのごきげん】とかには
ならないと思うんですが。さすがに文字通りの全海域という訳では
なく、あくまでもフレンズたちが認識している範囲内の海で大きな
災難、かつてホテルやステージ棟、遊園地を水没させた地殻変動
ぐらいはあるかと思ったんですがね(*2)。

 中盤以降引っ張ってきた《海のせるりあん》の脅威。キュルルの
絵に反応して偽フレンズが大量に発生するんだけど(*3)、本物の
フレンズ達も集合して一大決戦的な展開な筈なのに、緊迫感とか
危機感とかそういったものが全く感じられないバトルでしたな。
 トラクターでトロトロ移動していたり、その遅さに苛立つチーター
とプロングホーンのやり取りとか、方向転換で落っこちたフルルを
助けるとか、バトル最中のオオミミギツネの妄想とか、必要とは
思えないシーンをバトルの方に振り向けたらもう少し良くはなるん
でしょうかね・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・尺の問題ってことでもないか。

 ヒトと関わったために不幸になってしまったけもの(の代表)として
リョコウバトが(ビースト化した)アムールトラに擬態したセルリアン
に襲われると予想されるけど(*4)、キュルルはその場に駆けつけて
どうするつもりなんだろうか。いや、自分が(善意で)したことが
リョコウバトに災難をもたらすことが分かったから、居ても立っても
いられないのかも知れないが。

 しかし・・・、《ヒトの業によって生まれた、ヒトと獣の不幸な関係》
を見せることが、『けものフレンズ』を通底するテーマというか、
作品コンセプトだったんですかね。なんでも『無印フレンズ』の時
は吉崎観音氏のシナリオにたつき監督の修正が入ってああいう
世界観になっていたそうで。その修正がなくなって、キャラクター
が怒りっぽかったり(いち無印ファンの目からは)必要以上に
ギスギスした雰囲気だったりする『2』は、吉崎氏が本来想定して
いたものだったりするんでしょうかね。
 もしそうだとすると、はじめから一切たつき氏が関与すること
なく、『2』が『無印』のタイミングで制作・放映されていたとして、
果たして今ほどのムーブメント(*5)になっていただろうか、とも
思ったり。

 まあまだあと一話ありますから、いろいろ提示されていた(と
思われる)伏線がどの程度回収されるのか、ラストをどう締めて
くるのか、虚心坦懐に待ちたいな、と。
 とりあえずイエイヌはあれで終わりってことはないよな。トラクター
の荷台にはいなかったように思うが。

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  *1:監督がtwitterで?「かばんが出てくるのは知らなかった」とか「詳細な設定
    は上の偉い人が考える」とか呟いているそうで。
    まあゴタゴタした後に成り行きで?監督をやることになったこの人も、
    ある意味「被害者」なのかも知れないけど。
  *2:例えば来週に地殻変動が起きて、水没していた建物やら何やらが復活
    してメデタシメデタシっていうのはアリだと思いますけど。
  *3:絵に向かって、粘菌のようにじわじわ動くセルリウムを見て、どういう設定
    になっているのか、制作スタッフの中でも共有されたものがないのかな?
    と思ったり。
  *4:偽フレンズは本人が倒すのが一番効率が良いらしい(とはいえ探偵チーム
    の《戦果》を見る限り、そういう訳でもなさ気だけど)が、展開的にここで
    アムールトラが登場しても変だし、出てきたら出てきたで本物の方も危険
    だし。
  *5:この「今」というのは、一連の騒動を経てピーク時よりも若干下降気味の、
    まさに今の盛り上がり具合を指している。
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