人影も見えず

2008-05-19 00:47:13 | 日記風
 ある作家のエッセイで「作家とは・・・」と書かれた文章でこんなものがありました。

 1人広い大海を泳ぎ行く者。見渡す限り辺りに人影もなく1人ゆうゆうと泳いでいく・・・そんな姿勢で物語を作るべきだ。

 私の記憶に残っている文章なので、オリジナルのものとは異なる部分もあるかと思います。

 けれど大海を1人行くということは、孤独です。その孤独に耽溺せず、自立し力強く生きていく、そんな姿勢で物語を作るべきだと言う考え方が好きでしたし、そうであるべきだと思います。

 芝居と言う分野に置き換えるなら、演出家はこれに当てはまるものではありません。若干立場としては異なることと思います。あくまで書き手としての姿勢であり書き手にのみ大いに通じることだと思います。

 けれどどんな物語でも物語が完成していく時、この状態は存在すると思います。
 
 大海で1人苦しめ、そこの所は変らないと思います。

 私はですけどね、そうでありたいと思います。だから意外と誰にも相談しません。相談したいんだよねーみたいな振りはよくしてますけど、結局自分で考えます。
 本気でする気は意外となかったりする。口だけ相談っていうか、なんでしょうね。ちょっとそう言うだけで救われるんじゃないでしょうかね。

 相談したいのって、単に愚痴ってるだけのこともありますしね。
 迷惑な人ってことかしら。

 するって言っても何を相談すればいいのか判らないしね。

 みんな相談する人って何を相談してるんだろう。

 PC使うと肩が凝るととか。
 なんかイライラが止まらないとか。

 ヒロインの性格が読めない(決まらない)とか。

 それを相談して何をどうするんだろう・・・。となってしまうから結局何も言うことがないんだな。

 自問自答で足りてしまう。

 大海だ。孤独に耽溺せず後は自立さえできれば、いいんじゃない?


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