BuzzFeed(出典)
のちに犯罪学などに大きな影響を与えた事件である。
名士のであるアンドリュー・ボーデンとその後妻のアビー・ボーデンが、次女のリジー・ボーデンに殺害されたかもしれないと審理された。
しかし証拠がなく結局今も無罪として扱われている事実上の未解決事件だ。
事件そのものについては触れないが
以下に触れたものアリ
↓
http://blog.goo.ne.jp/h_inagiku5/e/39528b2e2b7c6c7910682c0274692d16?utm_source=admin_page&utm_medium=realtime&utm_campaign=realtime
リジーは父のアンドリューの前妻の妻の娘だ。彼女には9歳違いと思われる姉のエマがいた。
父はかなりのケチとして有名だった。
後妻に迎えたアビーとも身分違いの結婚であり、結婚にかかる費用を最小限に抑えるためにした結婚ではと言われている。
リジー達の母の死後3年後の出来事であった。
リジー姉妹はこの母を軽視していたようだ。
事件の起こる数か月前にアンドリューの遺産の相続について話があったといわれる。
そして事件が起こる。
ここで普通に不思議なのだが、事件が起きた1892年8月のときリジーは32もしくは33歳だったといわれる。
日本にすれば明治時代にあたる。
普通であれば、当時の年齢を考えても娘は嫁いでいておかしくない年齢だ。
姉のエマは、41歳くらいだ。
名士であれど、世間体を考えても娘を嫁がせてもおかしくない年齢である。
むしろ、自分の財産を増やしたい父であれば、嫁がせておいた方が相手が更に金銭を生む同程度の家庭かそれ以上の家庭であれば、儲けることのできる娘という道具を持っていたはずである。
娘を嫁がせることに金がかかること嫌ったのだろうが?
現実、父がアビーと再婚してからは娘とアビーの関係、父のアンドリューの関係も相まってとても悪い状態にあった。
多少の出費があろうととも嫁がせてしまうのが問題解決にも、のちの財産獲得にも有効であったのは?
アンドリューは最初の妻を亡くしたことに大きなショックを受けていたのだろうか。
その2人の娘を失うことに大きな恐怖を覚えていたのか?
もしくは娘は自分の所有物と考え、嫁がせるという投資をするよりも自分のそばに置く方がより有利と考えたのだろうか。
この場合は。彼は娘を失う恐怖があったから嫁がせることが嫌だったとも言える。
しかし世間一般でいれば、41歳、32歳という年齢の娘が嫁がずにいることがおかしい。
年齢的にも当時であれば、この時点で、姉は言わずものがな、妹のリジーも子どもを成すことも難しかったかもしれない。
嫁がせれば、孫が得られるらだろう。そうれば違う愛情も感じ、そのうちの男児を1人養子をとすれば、自分の財産を死後も渡し、増やすことも考えられた。
アンドリューは物欲も娘たちに対する愛情にも大きな飢えを感じていたのだろうか。将来のことより、今の愛の枯渇が大きく父を悩ませる材料だったのだろうか。
父は手放すことができなかった。家の中が険悪な空気に包まれようとも、娘を所有という愛情で縛っておきたかった(この時代の考え方としては子どもは所有物とするものが強いというのもある)。
また一部ではアンドリューには嫡出子(ちゃくしゅつし) のウィリアム・ボーデンがいたという話もある。このウイリアムは年齢などは判らないが、姉妹と同じ母というより異父姉弟の関係だったと考えらえられる。
アビーとの間の子であれば、この子が正当な次の当主となる。これも姉妹には許せないことであったと思う。
義母のアビーは金銭目当ての結婚だったと思っている節がある。
そして事件が起きる。
ここで1つ大きな問題がある。
死亡推定時刻としては義母のアビーが30分から1時間くらい早い可能性がある。
アビーが先に殺されていたならアビーの財産は父に移る。これが逆だと父の財産がアビーに移る。
実際、アビーの家族がアビーが先に殺されていたとしてもアビーの財産の受け取りを申し出ている。
アビー、アンドリューの順だとすれば、姉妹にはそれだけの相続物がある。(父がアビー、アビーの家族、前妻の付き合いがなかったはずの兄にも渡す約束をしていたのか、不動産上のビジネスをともにしていた可能性の指摘がある。その際、その話が揉めていたのではという説もある)。
娘というものは父の「女」という存在に敏感である。
母が亡くなってしまったとしてもその3年後にはちゃっかり父は再婚している。その時点で、義母となる女のアビーが許せなった気持ちは強いだろう。
常にアビーと姉妹は父の愛情を巡り、それぞれの思惑を戦わせる存在だっただろう。
遺産相続の話が出るくらいだから、父の年齢が高かったと考えられる。このままでは将来父が病死、もしくは何らかの形で亡くなったとしても父の遺言通り、財産がアビー側に渡る。
そのとき、彼女もしくは彼女らの気持ちは決まったのかもしれない。
姉のエバは事件が起きたとき、避暑地へ行っていていなかったとされている。リジーも避暑地へ赴いたが予定より早く戻っている。
ここに姉妹の計略があったのではと、のちに考えられる。
父を殺害後。エバに電報を打ち、作戦の成功を知らせたという話もある。
(のちに創作された可能性のある話であることは否定できない)。
しかし恐らく若い女性を父は後妻として迎い入れたのであろうから、アビーに父の財産が渡ることは間違いない。
それを嫌って、最後にアビーの始末を考えていたとすれば?
本来殺したかったのはアビーだった。
父はその後の何らかのごたごたで殺されることになったと考えることもできる。
アビーは18,9回の殴打による死、、父は11回と言われている。明らかに憎しみが勝っていたのはアビーだ。
実際、この説は私が考えなくても、近しいものが1つの考察として発表されている。
どういう経緯があったとしても嫡出子(ちゃくしゅつし) のウィリアム・ボーデンは財産の取得を主張していない。
いろいろな説がのちに出来上がり、少なからずリジーが嫁がなかったのは同性愛者だったからだという説がある。のちに姉と絶縁するのは、このことが元だとされている。
またこの当時は考えられなかったが、父のアンドリューが性的虐待を加えていたとされる。
この場合、犯人として1度は疑われたリジーに関することであるので、エマはその考えからは外れている。
今更何を考えようとも、すでに多くの著書、ドラマ、映画、様々な創作ものでこの話の真相が語られいている。
両親の元生まれた2人の姉妹は、その母を亡くし、義母を迎えることになり、その均衡を大きく崩した。
母を亡くした悲しみは、のちにどんなことをしても埋めることができなかったのか。
その歪んだ、はけ口のない愛情はこもり、先へ何かを求めるということを忘れた。
過去との間にあり得ないはずの後妻のアビーという存在により、愛情と似て非なる憎しみへと変貌を遂げたのか。
その先にあった将来は憎しみによる殺害という事件でしかなかったのか。(削除したい、過去を間違った正常なものへ戻したいというためのアビーの削除)
父にもし娘が手をかけたのであれば、そこにあったのは究極の愛情の所有ができなったことへのどうすることもできない枯渇感だったのか。
大きな執着は執着でしかなく、正常な愛情のある関係へと向かうことはなかった。
それがこの事件への全ての結論へと導いていくのだろうか。